Samstag, 30. November 2013

八百屋さん

町の一角に建つマーケットホールのすぐ横に八百屋さんが出ていました。花も少しですが売られていました。探してまで八百屋さんに行く事はありませんが,大体は通りかかると冷やかします。日頃の生活では滅多に眼にしない食材を見るのは楽しいです。キロ売り,むき出し,(まとめるにしても)紐でくくるだけ…の,あちらでは当たり前な売り方が改めて羨ましかった。日本人の感覚って病的です。 …あ,でも欧州の都市型スーパーには簡易的に包装されている品もあります。中型トマトとか。法則を探した事はありませんが,輸入された水気の多い物はわりとそうかな。

パラソルの下に陳列されたこれらの品,ほぼ見たとおりの色で記録しています。スゴく色味が強くて覇気があります。「日本の野菜には味がない」と言う料理家がいます。私にはそのへんの事はわかりませんが,ここに並んだ食材は一様においしそうに見えました。日本の作物に関しては,作り方じゃなくて問題は別にあるんじゃないでしょうかねぇ。あんなに呼吸困難に陥りそうなほどの重包装を施されれば食材そのものの力も萎縮してしまうんじゃないかと思いますよ。










これ!私の憧れ,ビーツ様!私の大好物,スラヴ圏の料理には欠かせない食材です。
これで作る毒々しいピンク色の冷製スープが大好き。滞在中なんとしても食したかったのにありつけませんでした。
先日缶詰めを近場で見つけたので,いずれやってみようと思っております。

Donnerstag, 28. November 2013

ヤン・ヘヴェリウシュの像 Pomnik Jana Heweliusza

グダニスクの旧市街にこんな一角がありました。


この手のものはどこにでも存在していて全く珍しくもなく,おおかたこの国かこの町の偉人だろうと容易に想像がつくものでありますし,結果的には「ああそうですか」でその後忘れてしまう事が多いんですが,どういうワケかここが気になりました。
すぐ裏の建物(の壁の色)も含めた,色々なバランスに惹かれたのかな。

当然このヤン・ヘヴェリウシュ大先生を私が知るはずもなく,初見もいいとこでしたが,よくわかる解説が親切にも設けられていたので判明。




ヤン・ヘヴェリウシュ

希代の賢人にして天文学者
星図の創始者
数多の彗星と星座を発見
天賦の才能に恵まれた設計者,発明家
高名なグダニスクの醸造家


と,無愛想に箇条書きされています。 ここにはポーランド語の解説を載せましたが,このへんではよくある事として,独語版も用意されていたんですよね。私はそれを見て訳しましたが,そうそう波語版とはかけ離れてはいないでしょうね。
ただ,どちらの言語にも通じていなくても,ここに来ればヘヴェリウシュ氏が何者だったのかは判ります。 というのも,氏が抱えているのは六分儀でしょうし,以下お示しするようなあからさまな演出が施されているからです。



勿論これを見たところで具体的に何を言っているのかは私には解りませんが,天文学者である事は私に対してでも十分に伝わります。



なかなかの大きさ(左で寛いでいる兄さんと較べてみれば…)のこれがリッパなダメ押しになりますね。



やっぱり後ろの建物(の明るい外壁)が利いてるなぁ…。

Montag, 25. November 2013

プレゼン好きの国民(?)

聖ドミニコ祭蚤の市のどちらでも,こうした実演舞台が見られました。
T急ハンズ的な店でよく見る光景ですが,あちらが閑古鳥気味なのに対して,こっちは盛況なんですよね。“オーディエンス”はちゃんと聞いてあげてるしノッてもあげてます。我が国の販売員の皆さんが気の毒になります。




ね?お客さんの反応,上々でしょう?
これは聖ドミニコ祭での様子。このお姉さんは果物に突き刺してそのまま果汁を飲む為の小道具(だったと思う)を売り込んでいました。



こっちは蚤の市に近い方で見つけたブース。こんな物までこう云うところで営業しようというのですから大したもんです。



アイロンとアイロン台もそうですが,蚤の市寄りのプレゼン対象はより実践的な道具(趣味度が低いといおうか必需度が高いといおうか)だったように思います。ただ,ハッキリとした境界線がどうしても判らなかった為,どっちの出店業者なのかはわかりません。



実践的な道具が蚤の市…と云う私の仮設とは矛盾するんですけれど,このオイチャンは蚤の市寄りでプレゼンしてました。見事な仕事だったのでアップにしましたが,写りこんでいない観衆の数はナカナカのものでした。




休憩もブースで人晒し。商品を並べていて施錠出来なければ持ち場を離れるワケにはいかないんですね。必要最小限のスタッフしか借り出されてないのか。それもキツいなぁ。

Donnerstag, 14. November 2013

グダニスクの蚤の市 Pchli targ w Gdańsku

聖ドミニコ祭の会場のすぐ近くで,蚤の市も開かれていました。
言い切ってしまっていいものか心配ではありますが,明らかに聖ドミニコ祭とはテイストの違う,養生シートに古道具と云うお決まりのスタイルの面々が集結していました。日曜日だったし,ルブリンでもかつてソックリの光景を見たので,まあ蚤の市でいいんだろうとは思います。

ただ,あまりに近接していたので境がどこなのかはよく判りませんでした。ブースの有無で区別するんならカンタンですが,どうもそれだけでもなさそうな。便乗型としか思えない面々がゴチャゴチャ商売しているうえに,新品の道具をプレゼンしている人やらパン屋さんやら出ていたからです。

一応,明らかに新品感ゼロ,確実に聖ドミニコ祭の出品者ではなさそうなところを載せます。












市が終わって帰る業者。これはタイヘンだわ…。

Samstag, 9. November 2013

聖ドミニコ祭 Jarmark św. Dominika

今日からクダニスク報告を始めます。
私は一応グダニスクと表記しておりますが,旅行業界ではグダンスクが主流みたいです。
問題のこの真ん中の音は,綴りを見た限りでは「ニ」じゃないかなーと思うんですが,日本の文字では表現しきれない音なんて外国語にはいくらでもありますから,実際のところどう聞こえているかはわからないんですよね…。
そんなワケで,迷いながら私はグダニスクと書いております。

クッタクタになって到着した翌日は,聖ドミニコ祭の最終日でした。
文字通り聖人をお祝いする祭りでして,詳しい事はわかりません。日本の観光情報をいくつか参照しましたが,「750年も続いてます。たくさんのクラフト屋台が出て楽しいですよ!」と云う薄っぺらな情報ばかりでなんの役にも立ちません。この程度の情報だけを引っ提げて私も出向いてみましたが,ハンドクラフトのみならず,合法感の薄い舶来物(Phイテンのアイテムやら100本単位の割りばしパックやら各種茶葉やら,日本の品もよく見ました)を並べる店もありました。結構盛り上がっていました。








一夜明けて。このウッディなブースが見えないくらいだった人出はどこへやら。