Mittwoch, 26. Februar 2014

花屋さん事情(のほんの一部)

ソチに注力した2週間が終わり,マリウス君の記事も見なくなりました。今日から再びコペンハーゲンについてお話しいたします。
……と言っておきながら,気持ちがソチから戻って来たと思ったら今度は埼玉ですよ。ま,ソチを受けて俄然…と云うのが実態ですが,そんなワケで気もそぞろ状態は殆ど変わりないものの,それなりにこっちもやります。それでは本題。


コペンハーゲンでは花売りに多く遭遇するような気がします。このような路面の専門店だけでなく,個人経営の八百屋さんとか日用品屋さんや雑貨屋さん,そうでなければ常設の屋外棚に車を横付けして仕入れ品を陳列するような形態も見られます。
いずれにも共通するのが,球根植物が多い事。土に植えられ,芽が出た頃の物が主流のようです。ヘタすると切り花より多いかな?特にスペースが限られている片手間商売(要するに生花店以外)では殆どが球根物。日本のように単に球根だけ売る事もあるんでしょうか。オランダではチューリップを球根売りしてるけどなあ。


数ある花屋さんの中でもここはだいぶイケてました。




Donnerstag, 13. Februar 2014

マリウス君…

現在五輪観戦で滞っておりますが,コペンハーゲン報告を始めたばかりの最近,非常にイヤなニュースが毎日のようにドイツで報道されています。

同地動物園で育てられていた仔キリンのマリウス君を殺し,解体し肉を猛獣に提供したと云う話。日本のテレビニュースでは衝撃的過ぎて報道出来ないでしょう。
記事の見出しだけで気分が滅入り,詳しく読むのが憚られ,殺処分の本来の目的にまで知識が及んでいませんが,「マリウスの居場所はないから」と,どうにか読んだ記事には書かれていました。

私はここの動物園を過去に訪れ,非常に気に入っておりました。今期は他のプランを優先した為行きませんでしたが,…マリウス君のニュースを聞いた直後の今の気持ちでは,次にコペンハーゲンに行っても動物園は対象外にするだろうと思います。他の動物園でも実はやっている事だとしても(そうあって欲しいとは一切思いませんが),コペンハーゲン動物園には行きたくなくなりました。

大体マリウス君なんて名前までつけてある程度成長するまで面倒を看て来ておいてよくも殺処分なんて考えに思い至るものです。「居場所はない」理由がキャパシティでも血統的な問題でも,それならそれでマリウス君を引き取ってくれる動物園なんていくらでもあったでしょうに。動物園同士で交配の協定をしてるんですから。

じゃあ肉食獣の餌として用意されている小動物はいいのか…的問題はあります。キリン一頭を議論にするのはグリーンピースの関係者が捕鯨船を攻撃する傍らガツガツと肉を喰らっている(まさか全員が菜食主義者ではないでしょう)のと同じ事なのかも知れませんが,…やっぱり不愉快です。賛成しかねる行動です。ここ数日でマリウス君の画像は変化してきました。生きていた時のカメラレンズを覗く姿,倒れて血を流したマリウス君,柄でかろうじてわかるマリウス君の身体の一部。…必要悪とする意見もあるでしょうが,やっぱり理解は無理です。

ここの更新をそっちのけにするのは物理的(五輪)には勿論ですが,心情的な理由もあります。マリウス君のニュースが流れなくなるまではちょっと無理。勿論デンマークの多くの人達が反対したであろう事は想像に難くないんですが,…やっぱり無理だわ。

マリウス君,合掌。

Freitag, 7. Februar 2014

コペンハーゲンのレゴショップ The Lego Store København

私が人生で最初に接したデンマーク物はレゴだったんじゃないかな?と思っています。
今のようなカッコいいお城やらハードな乗り物やらはなかったけれど,ごく基本的なお家を建てるのが好きで仕方なかったのをよく憶えています。

私は子供と無縁の生活をしているし,レゴには触れておりませんが,三つ子の魂といいますか,レゴには今でも親しみを持っています。だからこのネタもアンテナに引っかかったんですが,町の中心に大きなレゴショップが出来たそうで。ここ1年か2年の事で,つい最近。ドイツですとレゴショップはベルリンにあり,去年の秋にライプツィヒにも出来ました(他にもあるでしょうけど,自身がレゴショップを意識的に探していないので,眼に入った物しか憶えてません…)。でもなんと,本国であるデンマークにはちゃんとした店舗がなかったそうです。満を持して?できたお店を,ちょっとだけ覗いてきました。

店の入り口には博物館モノの素晴らしいレゴ作品!


これ,タペストリーみたいに見えますが,全てレゴで出来てます!とんでもない代物。多分これ,ストロイエ(高級店や大型デパートが並ぶ,この町に来た人が必ず通るであろう通り。細く繋がるいくつかの通りの総称がストロイエ)だと思われます。



アップ画像だとブロックで立体的に作られているのがわかりやすいと思います。大きく撮った時は入らなかったんですが,下方にはこのような人々がいます。



そしてストロイエ?を自転車で進むお母さんも。このお母さんと記念撮影する人の列がなかなか途切れず,お母さんだけで撮れたこれはナカナカ貴重です。







ストロイエ?の隣の壁,天井付近にはこのドラゴン。本当はうねる胴体全てを観たかった…なんて言っちゃダメですかね。手脚もついていませんが,これとて全てレゴで出来ているとは!壮観です。顔つきは可愛らしいんですが結構な迫力です。



口の中,舌,喉元のグラデーション…うーむ。カッコいい。


店舗内にも力作が並んでいたように気がしますが,混雑で人負けし,すぐに退散してしまったので記録ナシ…。
尚,容器を買って好きに詰めるコーナー,人型レゴをカスタマイズするコーナーもありました。楽しそうでしたが,人ごみにガツガツ分け入る執念は持てませんでした。



警備も万全。:)

Montag, 3. Februar 2014

グルントヴィ教会 Grundtvigs Kirke

相変わらず絞り出しても出て来ないヴィーンネタは前回で終了,今日からコペンハーゲン報告を行います。

ヘルシンキのミュールマキ教会と並んで,その町まで行っておきながら行くチャンスに恵まれていなかったのがこのグルントヴィ教会。
グルントヴィークス教会と日本では表記されていますが,デンマーク語だと最後に書かれたアルファベットが発音されない事があり(Grundtvigと綴る),この教会がお国の哲学者グルントヴィへのオマージュで(ホントか?)建てられた事を思えば,多分グルントヴィ教会とした方が実態に近いのではないかと考えたので,このように書く事にしました。
…でも,そもそもこの哲学者だって本国語だと多分「グルンヴィ」ですよ。確たる自信がないので通称を使いはしますけど…。

ここには1月3日に行きました。帰国日に怒りの中ものしたとおり,3日の朝から宿のWLANが機能不全に陥っており,私の持っている地図の範囲外だったのに調べようもなく,仕方ないのでフロントスタッフに問い合わせるもバス路線の番号しか返って来ず,バス停の名前は「知らない,でも見えてくるからさ」と無責任。世に知られている姿で視界に入ってくるとは限らないし,進行方向のどっち側なのかも教えてくれず,イライラしつつも「コイツからはこれ以上引き出せない」と諦め,バスに乗り込みました。

バスが走るのは大通りですが,バス停には大抵の場合それと交差する道や広場の名前がついています。デンマーク語の発音は近い言葉を話すスウェーデン人でさえも難解で,アナウンスされるバス停名を聴き取るのはホントにシンドいんです。
その上バスは混んでいて進行逆方向の席しか陣取れなかった上に,コペンハーゲンのバスの窓は高い位置についているので,後部のちょっと高くなった座席群以外では外の様子はなかなか見えません(私は運転席付近にいました)。 悪条件の揃い踏みに宿のスタッフへの恨みが募る中,私はどうにか目星をつけるしかないと地図を睨み付けながらアナウンスを聴いていました。

暫く走ると,私の向かい,つまり進行方向の席が空きました。私の隣,窓側に座っていたお母さんが私に何事か話しかけてきましたが,当然何を言っているか解りません。お母さんに英語で話してもらうと,「その向かいの席の方がいいんじゃないの?」と云う提案でした。しかし私にはそれよりも重要な事があったので,「アリガトウ,このままで大丈夫。それでさ…」と教会の事を問いました。お母さんは「そのバス停で降りるから教えてあげるよ」と言ってくれ,私は初めてそこで地図を睨むのをやめました。

あの低級スタッフが言っていたとおり,バス停が近づくと教会は見えてきましたが,背面が一部見えただけだったので,あれを見ただけではグルントヴィ教会と断定する事は出来ません(アイツホント,ボコボコにしてやりたい)。降りたら後は簡単に着けそうでした。それでもお母さんは丁寧に教えてくれ,自分の進行方向と共通する地点まで一緒に歩き,そこで分かれましたが,自分が指示したとおりに私が道を曲がるのを見届けるまで立ち止まっていました。私はあの低級スタッフのダメ案内の後だったのでいたく感動し,お母さんに向かって感謝の気持ちを込めて本意気で手を振りました。もう二の腕から。お母さんはニッコリしながら去っていきました。お母さんアリガトウ!!

と,こんなに前説で引っ張る気はなかったんですが,教会の外観を。
…そう,外観だけなんです。外扉を開けると入ってすぐのテーブルには花束,中扉の先に何人か立っていて,入っちゃいけないのかなと遠慮がちにしていました。
花束を取りに来たお姉さんは私に「これからお葬式をやるの」と言ったので,私は外に出ました。ですから内部を少しばかり観る事は出来ましたが,撮影可否など調べる間もなく外に出てしまったんですよね…。
私が外に出るとすぐ,霊柩車が到着しました。




教会は集合住宅に3面囲まれています。何か意味があるのかも知れませんが私にはわかりません。住人達に背後を固めさせ(?),



ぬおっと建っています。この姿,異様です。ちょっと観た事がないタイプの教会。内部は代わり映えしないように見えましたが,一瞬だったからなぁ…。




ぐるっと回るとこんな感じです。パイプオルガンのような部分は後ろから見るとマカオのハリボテ教会っぽくもありますが,実際にはちゃんと身が入って(?)います。




離れた位置からだと,わきを固める建物が教会を護衛しているように見えます。
私が立っていた背後,教会と大通りを挟んだ反対側には大きな墓地があります。少しばかりのぞいてきましたが,興味関心が募りました。今回はじっくり観ていられなかったので,次の楽しみにします。