Montag, 29. Juni 2015

Cimitière de Montparnasse モンパルナス墓地

気付けばひと月半も空けっぱなし…翻訳をやっておりました。メドがついたところで大風邪を患い,未だゼイゼイ言っております。

ゲンスブールとともにこちらも是が非でもと思っていたサン=サーンス。
同じモンパルナス墓地に葬られています。行かない筈がなく。
門の側にある有名人の墓所の案内を手に取り,墓地を歩きました。
当初はゲンスブールとサン=サーンスだけをここでの目的としていました。案内には勿論多くの皆さんの墓所が載っていますが,殆ど心惹かれる物はなく,21世紀に入ってフランス文化とすっかり疎遠になってしまった事を実感しました。




カミーユ独立型ではない,サン=サーンス家の墓。
国葬までされた割にはこの墓地の中でまるで目立ちません。もっと大きくて仰々しい墓はいくらでもあるのに。自力では完全に見落としたものの,ヒマそうな紳士が案内してくれました。
業績に比して簡素な墓所の内部は祭壇のようでした。故人の銘板は少しばかりで「余白」(と言っていいであろう)がこんなに。
この形式はヴィーンでもドイツでもあまり見ませんが,モンパルナス墓地には囲われて,しかも扉までついている物が多く存在していました。





サン=サーンスとゲンスブールだけで目的は果たせたものの,紳士が頼んでもいないのに著名人の墓に私を連れ回し,ちょっとは勉強になったものの最初に持った謝意が消えるくらいにゲンナリし,「ゲンスブールは自分で探せる筈,ひとりで拝みたい」とハッキリ主張したにもかかわらず墓前で散々ジャマをされ,すっかり気分が悪くなりました。
その後帰りがけにマン・レイを探していると観光客っぽい兄さんが「あっちだよ,オレも苦労したよー」とサラっと教えてくれて,あのオッサンはなんでこれが出来なかったんだと再びゲンナリ。





もうあの紳士には遭遇したくない。また行きたい。次こそ静かに墓参したい。