Mittwoch, 7. Mai 2008

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン La Folle Journée au Japon

例年シケた黄金週を送る私が,今年は華々しく活動しました。
5月2,3,4日と大阪へ。東京に戻った翌5日は国際フォーラムのラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの1演目を鑑賞。
「後半だけの活動で何が華々しくだ」と言われそうですが,それだけ普段は私,どこにも行かないんですよ。
大阪ネタを披露するには時間がかかるので,時系列的には順番が狂いますが,先にラ・…のお話しを。


 

これは友達の誘いを受けて鑑賞に行った物ですが,お友達自身も不可抗力で手に入れたチケットをムダにするのももったいないからと云う消極的な理由でこの話を持って来たのでヘイキで批判的な事を申し上げます。私はこの企画のコンセプトが好きではありません。
堅苦しいと思われがちなクラシックを肩の力を抜いて,気軽に楽しもう!子連れもOK!なんて,日本じゃムリでしょ。私はクラシックは堅苦しくって,気位が高くって,神妙に聴くんでもいいと思っているんです。それでも私は好きで聴いてます。
…いや,コンセプトその物に反感はないんだな。それを日本に持ち込んだところで日本の客は正しく理解出来ない,つまり,こうしたイヴェントは成熟した大人の国でしか出来ない事だと思うんです。大人である事を履き違えたお子様大人(そんな大人に育てられた子供も推して知るべし)が多すぎる日本では,この手のイヴェントの「成功」は商業的な事だけを指していて,こうした活動が日本人の文化意識を高められているかと云うとその手の成果は大して上がっていないのが現実ではなかろうか。
大掛かりな舶来のイヴェントであると云う点がブランドなのです。日本人が大好きな。

…と云う思い込みのもと,出向いたワケですが……。
うーん「行ってみたら意外とよかった」とは,やはり思えませんでした。演奏者のクオリティを云々しているのではありません。時間的な制約上,尻切れな感は否めませんでしたが(まぁこれだって会期を長く設定すれば詰め込み過ぎず出来るんだから,会場使用料とか場所とか,色々考えると企画自体にムリがあると思ってしまうが),シューベルトは好きだし,その点にモンクはないんです。
問題は客。時間がカッキリ決められて,信じられないくらい余裕のないスケジューリングを前に,ステージが終わり切ってもいないのに走って外に出る客(次の演目が行われるホールに移動するらしい),そうかと思えば逆に(→同じ理由で)アンコールが利かないと云う空気が読めずにしつこく拍手を送ってアピールする客。3度も4度も表に出て来た指揮者は彼等に対してどう思ったんでしょう。どっちの客も,すごくケチに見えました。叫ぶ奴もいた。恥ずかしい限りでした。
幸い身近に泣く子はいませんでしたが,ホール付近の廊下でダダをこねたり,飽きたのを丸出しにしたりって子供がいました。やはりクラシックを子供と一緒に聴きたくはない。やめて欲しいです。
…と云うか,自分がやめればいいんだよな。やめます。自分の意志では,チケットを取ろうとは全く思いません。

ラ・フォル・ジュルネなんて……。我々にとってはひとつも熱狂せず,冷めに冷めた日・au Japonでした。

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