アールデコの館 庭園美術館建物公開(2) Art Deco in the Former Prince Asaka Residence (2)
庭園美術館第2回。
これ以降は建物内の意匠を採り上げます。アールデコと云うと直線とか角とか,そんなイメージが強いですが,私が前回に申し上げたとおり,「幾何学」「無機」の要素から見れば,曲線の登場もありうるワケです。但しアールヌーヴォーとはまるで違って,生気がないと云うか,冷たい印象は受けると思います。
手書き(手描き)感が弱いとでも申せばよいでしょうか,なんだか図面以前のフリーハンドでデザインしている段階から定規とコンパスしか使われていないような…。
勿論それが悪いと言っているのではありません。そう云う様式である,ってだけで。
…うーんでもアールヌーヴォーにも色々あるので,ギマールやオルタとアールデコの対比は際立つけれど,比較対象がヴィーン工房とかマッキントッシュとなれば,一見さんにはどっちがヌーヴォーでどっちがデコか,見分けはつかないかも知れません。私も説明出来ないしな……。
2点ほど入れているワケのわからない地味な画像は,多分通気孔です。天井についてましたから。こんなところにも凝るのってステキじゃない?
建物そのものが企画ではありましたが,その中の地味な部屋を使って,宝物が展示されていました。
ここでも撮影に失敗し,このくらいしか残せませんでしたが,実際にはラリックばかりではなく,朝香宮家は和物も集めておられたようです。
まだ続きまっせ。
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