Sonntag, 29. Juli 2012

接待

私がだんまりを決め込んでいた間,ドイツからお友達が来,横浜と東京に滞在していました。
外国からお友達が来るのは13年振り2度目です。大抵のお友達は日本に興味すら持ちません。私はそれでいいと思っています。彼等が私の国籍ではなく,私自身を選んでくれていると解釈出来ますので(この考えおかしい?)。




横浜ではベタ中のベタ,中華街から山下公園を経てみなとみらいまで。私自身横浜の事なぞ知ってもいないので,これ以上出せません。逆にラクでした。


本人には色々と希望があったので,東京での行き先はそれを勘案して考えていたのに,いざ来てみたら「そんなの後でいいから繁華街に連れてけ」と。多少ムッとしつつも(お友達は私がこんな物を書いている事を知らないし,仮にバレてたって私が何を書いているかは解らない筈。ウフ)六本木−西麻布,新宿,表参道−渋谷,銀座に連れて行きました。
本人の特に強い希望を叶える為に,合羽橋と麻布台へも。



渋谷ではナゼかケラレ続けました。渋谷でだけ…なんでだろう。



私は自分の用で出向いた時はなんでもかんでも撮るのに,ガイド業を務めている間は頼まれてもいないのにヘンなプロ意識を発動させると云うか,自分の興味でカメラを構える気持ちになれないんです。それを押してどうにか記録した物をここに載せているワケですが,合羽橋ではどうしても撮れなかった。合羽橋ではもう,カメラを構えはしたものの,ファインダーを除いては断念…の連続。なんて汚い(不潔と云う意味ではない。あくまで美観について言及)町なんだ…と。1枚も記録を取っていません。専門店でズラリと並ぶ品物と,それを真剣に選んでいるお友達を撮ってあげればよかった。今思っても仕方ない事ですが。
麻布台は合羽橋のような美観ゼロの地区ではありませんが,ランドマーク的な物がなく,例えば私なら面白い建物を撮ったりするんですけど,そう云う目的で歩いていないのでこれまた記録しようがなかった…。



外国人には例の問題がやっぱり気になるらしく,あの様子ではもう日本には来ないと思います。大気中の線量はそのうち減るでしょうけど,本格的な土壌汚染はこれから…なんですもんね。来る前に,「実際のところはどうなんだ」と質問され,その時ニュースで言われていた事をひととおり説明し,日本人だけの意見では信用されないだろうと思ったので,在日外国人の意見も聴いて教え,その上で「ある程度安全とは言われてるけど,来るか来ないかは自分で決める事だよ」と返しました。自分自身が専門家でない以上,伝わって来る事の信憑性を証明する事なんて出来ません。危ない眼に遭って欲しくないと云う気持ちはありました。外国人なんですから,いずれにしてもここで生きなきゃならない我々と違って,リスクをわざわざ背負う必要なんてないワケですからね。

本人はしかし,日本にやって来ました。本人自身は自らの意思で来た以上,ある程度は仕方ないと思っていたのかも知れません。でも廻りの人達の無神経な言葉をいちいち私に報告してきたり,小雨が降り始めただけで「被曝する」なんて言ったり…これは愉快ではありません。「黙っててよ,こっちだって仕方なくここにいるんだから!」とケンカ腰にもなりました。ヨーロッパで生活する者の頭にはチェルノブイリへの恐怖が常にあるそうです。去年の3月,私はヨーロッパの皆さんから「そんなところにいるな,こっちに避難しろ!」とよく言われていました。でも仕事を投げ打つ勇気もないし,何より自分だけのうのうと疎開して親とネコ(ネコには関係ないのか?)は置き去りなんて…それはイヤでした。

本人はこれだけ怖がっていたのに,なんと,ベルリンの方が東京より線量が高かったんです。都内のホテルに貼り出されていました。お友達は「風向きのせいだ,たまたまだ,今だけの事だ」と頑張ってはいましたが,この時ばかりはザマーミロと思いました。「オマエもアタシ達並みに汚染されてるんだよ,帰ってせいぜいビクビクしてろ」と云う気持ちからではなく,私の心に傷を負わせた事への報復の感情から。
こんな気持ちになりはしたものの,総合的には楽しく,別れる時はそれなりに寂しかったです。

ま,私ももうそろそろ,東京以上の放射線を浴びにドイツそれもベルリンに行くワケですけどね…。

Keine Kommentare: