Montag, 18. März 2013

Lux Helsinki

はー,(カナダの)ロンドンとサンフランシスコの数日間が終わりました。嬉しいのとガッカリしたのと…最後は悲しいのか。全て終わって気が抜けました。

…本題。1月4日から8日まで,ヘルシンキ中心部では「Lux Helsinki」なる光のイヴェントが開催されていました。美術展は事前にガツガツ調べたものの,こう云う物はまるで未調査でしたから,ちょっと嬉しかったなぁ。16時にはトップリ暮れてしまう時期に光のイヴェントをやるとは素晴らしい心意気。大体土地の人は寒さなぞものともしない筈ですし,何しろこの1月上旬は寧ろ暖かかったので,そりゃ皆さん,外に繰り出すでしょう。




こんな感じで,光線を発したり火を起こしたりしています。実際にはオリンピック競技場の方(町の中心部からはちょっと離れている)でもインスタレーションがあり,近くまでトラムで行ってはみたものの,降りる気が起こらず,結局は自分の宿に歩いて帰れる範囲でのみ堪能。


私の大好きなヘルシンキ大聖堂は,普段はただ青く染められているだけです…言い切ってしまっていいものか自信はありませんが,少なくとも私の知る限りでは青の単色染めは特別なライトアップではなさそうです。でも,やっぱりこう云うハデな行事では借り出され,とんでもない姿になりました。




多分これが私にとって初のプロジェクションマッピング。当然実物は映像が動いているワケですから多少の気持ち悪さはありますが,いつもの清楚な姿を愛する私でも,「やっぱり背景が白いと引き立つのかなぁ」とヘンに感心し,これはこれで気に入りました。



鉄道駅でプロジェクションマッピングはなされなかったんですが,よもやサーリネンは自分の作品であるこのゴーレム的なお方々がピンクに染まるとは思いもしなかったでしょう。これもこれで強烈でした。基本的にピンクでしたが,時々紫も登場しました。
ゴーレム様な方々のすぐ下にホリゾントライトっぽい照明が置かれ,ダイレクトに上部を照らしていました。しげしげと見はしなかったんですが,ピンクと青系のカラーフィルターでも用意していたんでしょう。演出の舞台裏(とすべきところ)を隠しもしないんですね。照明は貧弱な柵で囲われているだけで蹴っ飛ばそうと思えば誰にでも出来た筈ですが,する人がいないのがさすがフィンランドと云うところか。
この駅には大通りを向いていない出入り口もありますが,そちらは着色されず,正気を保っていました。



このイヴェント中,ケッタイなラッピングトラムが走っていました。窓の色はコロコロ変わり,オパールのようなシートを貼られた外板は映り込む物を反射して玉虫みたいになります。これだけの中心地ですから周りにも色鮮やかな広告とか電飾の類があるのでそんなに異様には見えませんでした(つまり,残念ながらそれほど目立ちもしなかった)が,これがちょっとでも中心部から離れたら,相当眩しくて相当不気味なんじゃないかな…。


駅舎のライトアップは22時までと決まっていました。実際には数十分,余計にピンク色を保っていましたが,それもやがてあっけなく消え,私のヘルシンキ最終日も終わりました。その後は不毛な荷詰めシミュレーション…。

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