Montag, 3. März 2014

Finland's Favourite Sweet…

コペンハーゲン見聞記をしたためている中ではありますが,今日はカテゴリー「フィンランド」でお送りします。
というのも,フィンランド大使館の横を通った際,恐ろしい物を発見したから。



フィンランドの愛され甘味(日本語の“スイーツ”に置き換えてしまうと,解釈が変わってしまいそうで。甘味とするのもちょっと苦しいところですが…)として,悪名高きサルミアッキが大々的にフィーチャーされています。
サルミアッキが他の国の言葉で何にあたるのかは知りませんが,北の国々ではごく一般的に食されているので,きっとどこに行ってもその国の言葉で同じ物が見つかるのでしょう。私が最初に地獄を見たのはスウェーデンのプロダクツによって,でした。

サルミアッキは,硬いグミのような黒い塊です。口に入れるだけで顔がひん曲がるような臭いが広がり,噛めはすれども噛み千切れず,いつまででも口の中に留まります。リコリスが主原料なんですが,リコリス自体の味は知らないものの,この品の味は自然の物とは思えない。洗剤とか石鹸とか,口に入れてはいけない物を誤って入れた時の違和感→衝撃→焦りと云った一連の身体反応があらわれたように記憶しています。
苦い薬の方がよっぽどマシ,と云う味をしています。

前述のスウェーデンのプロダクツ。初めてかの地に飛んだ際,バラマキ土産として小箱に入っているグミ的な物を数種類調達。中には普通においしい物もありましたが,サルミアッキと同じ物を配給された知人からは後日,「耐えられなくて捨てた」と報告がありました。手許に残った物を自ら試し,私も撃沈。
「最初に地獄を見たのは」なんて申し上げましたが,その後私は危ない橋を渡っておりません。この冬サプリメントケースケースとして使うのにいい入れ物に入った“グミ”をスーパーで見つけ,「これは,あれだろうな…」と思いながらも調達。最初のスウェーデン物に較べてだいぶ控えめに出来ていて,噛む事にも,噛む事によって口の中に味が広がる事にも,ひと粒ならどうにか耐えられました。でもやっぱり,飲み込むにはかなりの勇気が必要になります。

これをつかまえて「クセになる」「結構好き」とのたまう日本人が時々出現しますが,信じられません。そりゃ味覚は色々ですけど,日本で日本の味覚で育った人間が,育ち終わってからサルミアッキに出くわせば当たり前に悪い意味での衝撃を受けると思うんです。「ナイズされているオレ」を演出して気持ちよくなってるだけなんじゃないの?と斜に構えてしまいます。漁師の友達が好きだと言う人にも同じ事を思います。

フィンランドが大好きで,フィンランドの食べ物も好きで,…の私ですが,こればっかりは…。

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