Samstag, 19. März 2016

ドイツ初のネコカフェへ

前回訪問時に偶然見つけたネコカフェに,お友達と一緒に行ってきました。
ここはドイツ初のネコカフェで,2016年1月現在,6匹が“勤務”していました。私が前に通りかかった時は4匹でした。

私は日本のネコカフェも未踏で,ここが人生初のネコカフェになりました。
しかしいくら未踏でも,日本で生活している以上ネコカフェの情報は入ってきます。そのイメージはタイルカーペット敷きの土禁,入店したら先ず手の消毒,キャットウォーク等の作りつけ設備充実,ネコ管理の都合上(じゃなくて単に地代の問題か)狭めの空間…こんな感じでした。
いまやネコカフェはそのルーツがどこであれ日本の観光スポットと化しているし,って事はそれが世界のスタンダードになりつつあるのかな,くらいに思っていましたが…。

全て,覆されました。
まぁドイツで土禁はナイよなとは思いますけど,客は消毒しなくてよくて,床はタイル敷き,ガランとした広い店内にはキャットタワーが数本,雑に床置きしただけの化繊製遊具とオモチャ,ネコの持ち上げ禁止。



全景を記録しそびれました…


うーむ。
ネコがいるカフェはネコカフェ,まぁそうでしょうけど,ネコさえ放(はな)っておけばいいのか。こんなもんか。日本が過剰なのか。
「どうせ味なんてわかんねーんだから」とそれらしく見えはする料理を出して和食店と称する,どこの者ともわからぬ黄色人が経営している在欧和食店に対して「こんなんで和食店を名乗るな」と言いたくなるのと,ちょっと似た気持ちになりました。ほんのちょっとですが。

でもそれは設備的な面での事であり,ネコは大事にされています。彼等は非常にきれいです(ネコが自分でやる毛繕いの結果を言っているのではありません)し,「ギズモは牛乳アレルギーだから,飲ませたら獣医療費**EURを請求するからね」等とよく見えるところに注意書きを出してあります。

ここで人間に供されるのはヴィーガンメニューです。欧州の動物愛護者には時々見られる傾向です。我々は茶をすするにとどめましたが,そこそこ腹の足しになる物は出していそうでした。

ヴィーンにあるネコカフェに感銘を受け自分でも店を出す事にしたと店主は言っています。同行したお友達はそのヴィーンのネコカフェも知っていて,「あっちの方がイイ」と言っていました。そう聞くと検証したくなってしまいますが…ま,どうなる事やら。

Sonntag, 6. März 2016

NS-Dokumentationszentrum München

ミュンヒェンは国家社会主義ドイツ労働者党創成期の重要な拠点です。その後ベルリンに移り,その地で終わるワケですが,ベルリンの党本部跡地には長年,そこで行われた…と云うか決裁されたと云うか,そんな事柄についての青空展示がありましたが,整備されて建物が出来ました。青空展示も解体はされず,改装の後,常設ではない展示に使われている様子。また,党大会が行われたニュルンベルクにも党史を説明する大規模なセンターがあります。
しかし,そうした施設がどう云うワケかミュンヒェンにはありませんでした。

党は官庁街のような一角を作ります。前回のミュンヒェン訪問時も私はそんな“官庁街”を歩きまわりました。その時,見つけたのです。その頃の党本部が建っていた場所が仮囲いで覆われ,その仮囲い自体が将来そこに出来る筈の施設の予告案内になっていました。勿論市の建設局による大きな工事概要もありました。
その時から,次回訪問時には必ず観に来るものと思っておりました。その日がたったの2年度後に来ようとは予想もしませんでしたが…。
 


施設の名はどうにも日訳しにくいので件名はそのままです。出入り口の前はちょっと広く取られており,この区画の案内が出ています。“官庁街”なだけに,機能が数棟に散らばっていました。内容を同じくする案内板が近くにもあり…と云うかそっちは前から存在しているんですが,これよりも大きくて見易いです。
案内板の奥に見える建物は現在ミュンヒェン音大校舎として使われています。ゴリゴリのナチ様式です。



ニュルンベルクとベルリンのに較べれば大きくはありませんが,展示資料は豊富でよくまとまっています。色々記録はしてきたものの展示スペースの様子が判る物は私としたことがひとつとしてなく,こうした細かい資料だけでした。内容的にちょっとエグいのばかりでここには出しにくい…。



お抱えカメラマンによる…ブロンディちゃんでしょうか。
初めてちゃんと見た気がします。気の毒な子です。

Dienstag, 1. März 2016

ミュンヒェン中央駅再開発工事計画 Bauprojekt München Hauptbahnhof

ミュンヒェン中央駅には特設ブースが出ていました。 大掛かりな再開発を行うようです。 ドイツの鉄道駅再開発と言えばシュトゥットガルトで数年前に何やらモメていたようですが,ここは大丈夫なんでしょうか。



このように,内からも外からも何がしかの情報を提供しています。ミュンヒェン中央駅は石造りの立派な駅舎(たとえそれが表面だけのハリボテであっても)を擁さず,駅の周りが何かと散らかっているせいか建物自体が目立たず,外周は陽が出ていてもなんだか暗く,印象に残りにくい感じはします。
散らかっていると申しましたが,これは別にゴミの類の事ではなく,ちょっとした工事の為の養生とかフェンスとか,時期が来れば外される物なんですけど,何かが外れればまた別の何かが付属し,とその状態に終わりがないような気がするのです…本当はそうでもないのかも知れませんが…。
また,周辺のごちゃごちゃ具合が駅舎を半ば隠してしまっており,ハノーファーとかライプツィヒのように前が開けてカッコよさ全開!とはいかないのです(ああやって威容を見せつけるところ,私は好きです)。

ドイツに冠たるバイエルン()の駅がこれでいいのか?と思われても仕方ないような華々しさゼロの施設であり,州政がなんとかしたくなるのも当然だろうと思われます。私は美観のハナシだけしていますが再開発の理由はそんな浅い物だけではなく,当局は機能性の向上も目指しています。






パネルから,以下の事が判りました。
ここに載せたのが全てではないし,文字が読めないものもあったので完全なる自信はありませんが…。

・州とドイツ鉄道がコンペを実施し,市内の建築事務所の案が採択された
 
駅舎
・中央駅舎とふたつあるうちの北側の側翼駅舎(なんて訳せばいいんでしょう,用語がわかりません…泣)を建て替える,早くて2020年に着工,それぞれ見込み工期は5年半と3年
・側翼駅舎は7階建てと20階建ての建物になり,鉄道当局,小売店,飲食店,オフィス,駐輪場が入る
・駅舎内(ホール)に歩行者専用ゾーンを設ける


駅前広場(駅に3つ)
・トラム全10線とバスが駅舎ほぼ横付けの現状では地上からの入構が困難,これを是正
・自動車進入禁止,緑化し,ベンチ的な寛ぎスペースを設ける
・自転車問題の解決を図る

7キロのトンネル
・主要乗換駅(中央と東)を繋ぎ交通の機能向上を図る,これにより市内3つの重点駅で全てのSバーン路線に乗車出来るようになる

夢のような事が列挙されています。絵空事にならなければいいんですが。


…しれっとミュンヒェンネタを始めましたが,やっぱりもうどう頑張ってもヴィーンネタは絞り出せませんでした。これからは美術館の特別展以外の事は何もお話し出来なくなるんじゃなかろうか…。