ハンブルク大学の施設 Museen und Ausstellungen von der Universität Hamburg
今日私は,ずっとハンブルク大学におりました。
私の学校は大学とは無関係の機関ですから,大学にはわざわざ行かなければ接触はいっさいないと云う事になります。
月曜日にもらった学校オリジナルのハンブルク案内に,学生食堂の事が載っていました。安く美味しく食べられるよ,と。
“美味しく”については議論を呼ぶところでしょうが,大学の食堂に行くとほぼ間違いなく食べられる物がある事がわかっているので,Sバーンで数駅と云う距離ではありますが,行ってみたのが月曜日。
これをきっかけに大学に眼が向くようになり,いくつか訪れたい付属施設を見つけたので,今日まとめて行って来た次第です。
動物学博物館 (オフィシャルサイトよりこっちの方が内容が把握し易いが,対象外の情報も含まれている)
動物学部(なんて名前でいいのか?)が管轄している博物館。大量の剥製と解説で,生き物のほぼ全てを大きく学ぶ事が出来ます。
親子連れや小学校の郊外授業っぽい団体が来ていました。
ここで衝撃的だったのはオランウータンの複製。ライラちゃん。
ハーゲンベック(これについてはいずれお話しします)で生まれ育ったこのライラと云うオランウータンは,客が投げたパンを取ろうとして高いところから濠に頭から落ち,それがもとで死んでしまったそうです。オランウータンに食べ物を与えるのはここでは禁止行為。ライラちゃんは犠牲者。あってはならない事です。最低の客です。
このライラちゃん以外にも,人間の欲の犠牲になった動物とその結果(象牙の装飾品とかヘビ革の服飾小物,カメの甲羅を使った弦楽器等等)が展示されていて,立派な啓蒙行為,さすが大学,と思いました。
こう云う事をする大学ですから,剥製は勿論,死体から作った物だろうな…。そうじゃないと観られないぞ…。
鉱物学博物館
私がハンブルクに寝泊まりしつつ来たのはこれが4回目です(一昨年の経由は含まず)。初めて来た時から気になっていた鉱物博物館。なんと水曜日と土曜日のハンパな時間帯しか開いていないんですねー。曜日が合わなかったり他に優先したい事があったりで今までは観る事が出来なかったここに,今回2週間いるので絶対に行かなければ,と思っておりました。
今までは特に気にしていませんでしたがここも大学の施設。大量のサンプルとともに,鉱石の出来るまで,その組成,種類,派生物等を展示しています。
私は途中から現れた4,5人の英国人の大声でイライラし,集中出来なくなりました。英国英語の音は金属的だから,ああ云う場では本当に耳障りなんです。その上うち1人はキックボード持参。バカか。
講堂?西翼の巡回展示「当時正しかったのは…」
これはホステルの前に立っている文化物の広告塔で見つけた物で,軍の司法における兵と市民(Soldaten und Zivilisten vor Gerichten der Wehrmacht)なる副題がついています。1871年から第二次世界大戦の頃までの軍事行為と関連法律,その“犠牲者”,当時の当局とその生き残りについて簡潔にまとめられていました。この時代の物なら行かないワケには行きません。
簡潔なのに…ただでさえ難しいテーマである上に疲れきっていた私には理解するのがタイヘンで,半分解っていればいい方だったか…。
大学の施設はいちいち立派で重みがあり,日本の大学(自分の出身大学を勿論含め)のペラッペラさを痛感させられる1日でした。大学生である事の重みを見せ付けられると云うか…較べ物になりません。旧帝大なら太刀打ち出来るのだろうか。
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