Donnerstag, 30. September 2010

聖ペーテラ教会 Rīgas Svētā Pētera baznīca

世界の風景写真でカレンダーを作る,永く愛するお友達の保険会社が,数年前,リーガ旧市街を採用しました。
私がリーガに興味を持った理由はアールヌーヴォーでした。建築群を観たいなぁ,と漠然と思っていて,それ以外の事は何も知らないに等しかったんですが,このカレンダーの写真を見て,「この町はアールヌーヴォーだけの町じゃないんだな,なんてきれいな旧市街だ」と驚いたものでした。

勤務先の前の部署にかかっているこの会社のカレンダーが好きな私は,狙いをつけていた月が終わるとその頁をもらってデスクマットに入れて悦に入ると云う貧乏くさい楽しみを持っておりました(今の部署にはこのカレンダーがない。泣くしかない)から,当然リーガの月が終わる前から予約して,入手して眼の保養にしていた…のを実に今,こうして書きながら思い出しました。
リーガ入りに際し予習していた間もそれを思い出さず,お初であるかのように「おぅこれはステキだな。行ったら是非観よう」なんて思っていたんですから愚かなものです。

そんなワケで,建築様式に興味を持たない人でも楽しめる筈のこの美しいリーガ旧市街は世界文化遺産です。それも1997年以来の。(2度目の)独立後6年目のこの誉れ。
よく聞くのが,旧ソヴィエト連邦に属していた町は連邦の無策無関心により荒れるにまかされ,かつての繁栄なぞ見る影もなくなってしまったと云う話。現在でもEUの最貧国と言われるラトヴィアで,独立したての混乱の中,6年やそこらで町を美しくするだけの国力を持っていたでしょうか。

と,云う事は,連邦の一部だった時もこの地の人々が町の美しさを守り続けていたのだろうか。それとも「(観光客が誘致出来て)金になる」と云う理由でここには元々連邦政府が眼をかけていたのか。
前者なら素晴らしい事ですね。アールヌーヴォー建築の修復活動にも熱心な様子ですし,もっと完成度が上がるといいなと思います。

そんな旧市街を一望したければ,ここに来るとよいとされているので来てみました。聖ペーテラ教会。エレベーターで尖塔を登る事が出来ます。操縦士(びっくりするくらい無言)がつくので,間が悪いと10分くらい待たされますが,他に選択肢がないので仕方ありません。当然の如く,有料です。見える景色はステキです。


  

    

  



この景色の一部が,保険会社のカレンダーに使われていました。


    

こんなんも,ここから見えます。テレビ塔,科学アカデミー,自由記念碑。

Montag, 27. September 2010

ヴィリニュス旧市街 Vilnius

ヴィリニュス旧市街です。
信仰の現場」なんて記事を書きましたが,実際はあれを含めての旧市街。ここでは便宜上分けております。
さすがは世界文化遺産,町並みはこのように美しいです。ただ,いかんせん死んだようだった…。
滞在が週末だったのがいけなかったのか,活気がないんです。私の画像はまるでゴーストタウンですけど,実際はもうちょっと人出はありました。でもやっぱり,一国の首都としてはあまりに寂しげでした。


  

  

  

 

  

  

  

この更新を最後に,ヴィリニュスを後にします。明日からリーガ。

Freitag, 24. September 2010

信仰の現場

なんだかネガティヴな事ばかり書いているような気がするヴィリニュス報告ですが,私がここで唯一感激したのは人々の信仰心です。この感激はポーランド以来です。
ガイドブックで確認出来る範囲に限って言えば,この地で信仰されているのはカトリック,ロシア正教,ウクライナ正教だそうです。実際には他にもあるのかも知れません。私はいろんな教会に行きましたが,どこも信者でいっぱい,皆さん真剣に祈っているように見えました。
いくら許可されていても,観光客が無神経に撮影出来る空気ではありません。まぁそう云った空気なんかお構いナシのバカヤロウどもは撮っていましたが(しかも禁止されているフラッシュを炊いて!オマエらどうしてそうバカなんだ!!誰か注意しろ!)。
私は大丈夫そうな場合しか内部を撮りませんでしたので,ここでお示し出来るのは少ししかありませんが,どこもきれいにしてあって,貧しいだろうに人の信仰心は素晴らしいなぁなんて思っておりました。
実際,豊かな国の教会の方が信徒が寄り付かずショボかったりしますからね。



    

    

    

    

    


 

これも信仰ビジネスか?ロザリオショップ,お祈りの時に手に持つ乾いた花束(ハーブか?)。