Freitag, 26. Mai 2006

機内でのヒマつぶし

私は飛行機ではまともに寝られません。
ヨー ロッパ便の約11時間のうち,寝ているのはよくて3時間でしょうか。理想としては食事以外の時間はずっと寝ていたいのですが,それが出来るのはファースト かビジネスだけ(どちらも一度ずつ不測の事態で利用経験有り。特にファースト,本気でイイです!「落ちなきゃいいんだ」なんて言わずに,死ぬまでに一度は 乗ってみてください。ロングフライトでね)。
エコノミーではとてもムリなので,仕方なく起きていますから,暇つぶしグッズを動員しているんです。と云っても渡航に際して集めた資料や地図等ですけどね。
これを帰りも機内に持ち込むので,スーツケースを離れてもまぁまぁ荷物持ちな方です。
個人モニターがついている場合は単純なゲームをやる以外は大抵フライトトラッキングのままにしています。
音楽も選べる機能が備わっている場合は,好きな曲だけ抽出して垂れ流す事もあります。
今回は往路帰路とも,不幸にも機内エンターテインメイトをカスタマイズ出来なかったので,暗所撮影の練習なんかしてました。


これを御存知の方,いらっしゃるでしょうか。時々流してくれる便があります。
Just for Laughs
カナダのプログラムです。道行く善良な市民に失礼行為を仕掛け反応を見て笑う,まぁドッキリ企画ですね。
これがもぅ私は大好きで,点いていると終わるまで観ます。今回はヨーロッパ内の便で流れまして,隣にいたオーストリア人と思われる紳士が肩を震わせて声を殺して笑っていました。
昔はMr.Beanがよく流れていたんですが,最近はとんと観なくなりました。



ところで,私が今まで飛んだ中で,このルートが選ばれた事はなかったんじゃないかと思います。
モンゴル上空を経て朝鮮半島,そのまま成田へ。ビックリしました。

オマケ 多言語国家ベルギー

ベルギーはあんなに小さい国でありながら,仏,蘭,独(これは見落とされがちですが,実はオイペンと云う小都で使われています)各語の3地域に分かれています。スイスみたいですよね。
大雑把に言ってブリュッセル以南がフランス語のワロン地域,以北がオランダ語が話されるフランデレン(フランドル)地域,東の隅っこにオイペンがあります。
ブリュッセルでは仏語と蘭語が併用されていますが,フランデレン系の人たちは仏語を習って話すらしいので聞こえて来るのは殆ど仏語です。外国人に対しても,"Bon jour"と呼びかける人はいても,"Goudemiddag"はいませんね…。
交通図を見ると,蘭語と仏語が混在していて面白いですよ。
私はどちらにしろ話せませんが,書かれ言葉をあてに出来るのはやはり蘭語でした。


 

この2つは同じ広告ですが,左は蘭語,右は仏語で表記されています。
左はブルッヘ,右はナミュールで撮った物。ブリュッセルには両方ありました。



この案内板はブリュッセルで撮った物ですから両言語表記です。上が仏語,下が蘭語(クリックすると画像が拡大されます)。やはり仏語上位なんですよね…。
対外的にも,その方が通りがいいからなんでしょうね。

道の看板を撮っておけばよかったな…。





※時々教わる独語学校の講師は「北ベルギーの言葉はホーレンディッシュじゃなくてフレーミッシュと言うのよ」と言うのですが,時々ドイツ国外について間違った事を言う人だったし,他にこれを主張する人がおらず,その上ベルギー国内でもハッキリ蘭語と言われていたので(観光客相手と限らない場面でも),事実関係が確認出来ず,ここでは蘭語としておきました。

ナミュール/ナーメン Namur/Namen



今回の旅で,私がそれまでにまるで訪れた事のなかった場所はキューケンホフ,アンナ…とここだけです。
特に初めて感が強かったのはワロン(大雑把に言えば南ベルギーのフランス語地域)であるここ。ブリュッセルと違ってここではオランダ語にはまるで頼れません。







 

ここは城砦都市。健脚でもないのに歩いて上ってみました。

  

  




ブルッヘ/ブルージュ Brugge/Bruges

やはりと云おうか,ベルギー・フランドル観光の雄であるこの小都を,母は選びました。
この町は本当に美しい。かつて,ローデンバックが『死都ブリュージュ』を著しました。
歴史地区はユネスコの世界文化遺産に登録されています。
私もここは好きです。
ただ,前回の訪問が2004年夏ですから,本音としてはもう少し寝かせてから再訪したかったのですが…。

ところで日本ではブルージュと言わないと判ってもらえないので仕方なき場合はこう呼んでいますが,これは仏英語による名称なんですね。ここはオランダ語圏ですから,現地呼称を大事にする私としては,心情的にはブルッヘとしか表記したくないところです。
TBSの世界遺産ではブルッヘとだけ表記されています。いい監修者がついている,と嬉しくなってしまいます。








  



  


ここは修道女が生活するエリアですが,観光客にも開放されています。
それでも町中にくらべれば静かで平和な雰囲気。
ただ,敷地内で工事が行われていたので,ハト小屋が機能停止状態になっていました。
前回に訪れた時は白鳩がいっぱいいたのに。残念でした。


ブルッヘの楽しみと云えばこれ!
初めてここに来た時,3泊しましたが,毎日1回は食べていたような気がします。
普通にマヨネーズが乗っているだけなんですが,どう云うワケかウマい!
日本の物よりちょっと酸っぱいような気がするんですが,日本であんまりマヨネーズを摂らないからなぁ…。
本当は他にも乗せモノは各種取り揃っているんですが,私はマヨネーズ一筋。
ブルッヘ以外でも見つかるはずです。ベルギー御訪問の際はお試しを(でも私,悪食だからなぁ…)。


ブリュッセル ストックレー邸 Palais Stoclet


こちらはヴィーン工房,ヨーゼフ・ホフマンの傑作,ストックレー邸です。
ブリュッセルにも何度か訪れていましたが,これまでは所在地がわからないどころか現存しているかも知らなかったので諦めざるを得ない状態でした。
併しこの滞在中,開催されていたヴィーン工房の企画展でその存在をつきとめ,数年来の悲願を達成しました。



  



  


室内に入る事は出来ませんが,全ての
調度品はテキスタイルも含めホフマンによって
デザインされたそうです。観てみたいなぁ…。
それは仕方ないとして,庭に目を向けてください。
植栽と植木鉢を見て!
これもホフマンの意匠に違いない。
全て完璧に計算されているのでしょう。


ブリュッセル Bruxelles/Brussel

旅に出る前の母の希望は「オランダの花」でした。
併しせっかくオランダまで行くのならベルギーにも入ってみれば,と提案したのが私です。
サベナ(現:SN Brussels Airlines)が成田に来ていた頃は,何かとブリュッセルに寄っていましたが,その度期間が短かったせいか,私にとってここは長い間,よく知りもしないのに観る物は観ていてリピート意欲がわかない都市でした。
その為長く訪れていなかったのですが,2年前に久しぶりに訪れて勉強し直し(?),段々わかって来ました。

併し今回は,ここも結局,拠点でしたので,そんなに多くを観たわけではありません。





   




グランプラス 昼と夜
ブリュッセルに来る観光客が必ず立ち寄るであろう美しい広場。昼もいいですけど,私は夜の方が好きです。
併し春のヨーロッパは夏と同じくらい日が傾くのが遅く,この空色になるまで長い事待った…。

 
 

 
 



 
こちらはブリュッセルの中央駅です。
ベルギーアールヌーヴォーの雄,ヴィクトール・オルタの設計。…だと,今回初めて知りました。何度も利用していながら…。情けない。
氏は自邸,タッセル邸,マンガ博物館他多数の傑作で有名です。曲線美の極み!
自邸は現在博物館として一般公開されていますが,いまだに訪問出来ておりません。開館時間に問題がある!
参考資料:ブリュッセルのアールヌーヴォー。画像はお印程度にしかありませんが,実際に行く人には役に立つ,有難いサイトです(行く前に知ってればよかった…)。





私がよく行く国のうち,ベルギー以外ではまるで見ないファストフード店,Quick
フランスにはあるかも知れません。