Freitag, 26. Mai 2006

オマケ 多言語国家ベルギー

ベルギーはあんなに小さい国でありながら,仏,蘭,独(これは見落とされがちですが,実はオイペンと云う小都で使われています)各語の3地域に分かれています。スイスみたいですよね。
大雑把に言ってブリュッセル以南がフランス語のワロン地域,以北がオランダ語が話されるフランデレン(フランドル)地域,東の隅っこにオイペンがあります。
ブリュッセルでは仏語と蘭語が併用されていますが,フランデレン系の人たちは仏語を習って話すらしいので聞こえて来るのは殆ど仏語です。外国人に対しても,"Bon jour"と呼びかける人はいても,"Goudemiddag"はいませんね…。
交通図を見ると,蘭語と仏語が混在していて面白いですよ。
私はどちらにしろ話せませんが,書かれ言葉をあてに出来るのはやはり蘭語でした。


 

この2つは同じ広告ですが,左は蘭語,右は仏語で表記されています。
左はブルッヘ,右はナミュールで撮った物。ブリュッセルには両方ありました。



この案内板はブリュッセルで撮った物ですから両言語表記です。上が仏語,下が蘭語(クリックすると画像が拡大されます)。やはり仏語上位なんですよね…。
対外的にも,その方が通りがいいからなんでしょうね。

道の看板を撮っておけばよかったな…。





※時々教わる独語学校の講師は「北ベルギーの言葉はホーレンディッシュじゃなくてフレーミッシュと言うのよ」と言うのですが,時々ドイツ国外について間違った事を言う人だったし,他にこれを主張する人がおらず,その上ベルギー国内でもハッキリ蘭語と言われていたので(観光客相手と限らない場面でも),事実関係が確認出来ず,ここでは蘭語としておきました。

2 Kommentare:

Anonym hat gesagt…

フレーミッシュについて
Antwerpen(ドイツ語ならHandwerfenの意味で、大聖堂前に手を投げる像がありました)近郊に住む友人がいました。
彼女の家族とは日本で学生をしていた頃から卒業後デュッセルドルフで勤めていた頃まで何度も会っていて、ウィーンに移り住んでからも彼女の結婚式に招待されて数日間ご家族と一緒に過ごしました。彼らは確かに自分たちの言葉をフレーミッシュと呼びます。その頃、私はフレーミッシュとオランダ語は違うものだと思っていました。オランダ語は喉の奥を通るような音が多いけれど、フレーミッシュ発音ではそれがなくて、音がドイツ語によく似ていたのです。そして、友人一家やその周りの人たちの会話はデュッセルドルフ方言に慣れた私には70%ほど理解できました。オランダ語は読むならともかく耳からでは20%も理解できなかったと思います。

Sei hat gesagt…

こんな古いネタにコメントありがとうございます。反応が遅くて申し訳ありません。
「フランデレンの言葉」では国内でしか通用せず,外国人観光客もそこに興味は持つまいと云う解釈から,観光業界が便宜上蘭語と称するのは考えられる事ではありますが,本文で申し上げた理由もあって,フレーミッシュと言い切ってしまっていいものか決めかねました。
またこの時を最後に私自身ベルギー入りもしておらず,確証の機会を得られておりません。ヘントに知り合いが出来たので私も訊いてみようと思います。