Donnerstag, 29. Mai 2008

阪神は,大阪の華や!

5月20日の報道ステーションで,阪神ファンのオッチャンがこう言っていました。
私が大阪好きにして阪神タイガース好きであるのは,実は連動してはいないんです。阪神好きの方が多分キャリアは長い。でも大阪に行くようになったのはそれに影響されたからではありません。
まぁ兎に角,今では大阪とその王道球団であるタイガースが好きで,大阪に行っても,この点において肩身の狭い思いをする事はひとつもありません。
今回,5月の2,3,4と甲子園的にはまるで芳しくない時期にかの地に行きましたが,本当は来阪計画の際,「甲子園でホームゲームがある週末」を条件にし ていたくらいです。どうにも都合がつかず,この期間の訪問になってしまったので,その代わりに帰京後,東京ドームに巨神戦を観に行きました(この時は敗戦。渡辺!久保田ァ!!)。
そんなワケで,タイガースネタを。





阪神電鉄関連。この線は,まぁ,芦屋のお嬢さんならまず選ばないであろう路線だそうです。これは利便性や立地面だけに言及しているのではなく,……ま,控え目な表現です。
私はお友達に案内してもらいましたが,阪急沿線の人達とは違う,個性的,且つ関東人がイメージする大阪人を体現したファッションの方々が多く乗っていらっしゃいました。利用したのは祝日。車輌には国旗が掲げられていました。電車内の日の丸,見た事なかった…。





「大阪で阪神ファンでないと云う事は人として正しくない」とでも言わんばかりの空気があります。私は喜んで呑み込まれようとしますが,こーれーはーもぅ,他球団(特にセ)のファンはツラいだろうなァ。
東京にはいろんな球団のファンがいて,各人が自分の愛する球団に対して堂々と思うところを話す事が許されていますが,ここじゃそうはいかないだろうなぁ…。
上左:これらの冊子に場所を取られ,他の色々は売り物になっていない状態(阪神電鉄梅田駅前の売店)。
上右:アメリカ村のはずれにあった。酒屋さん?閉まっていたので自信ナシ。
右:町の中でもこの調子。ここに他球団の入り込む余地はあるまい。オリックスも,頑張ってはいるけれどやっぱり及んでいない様子。




阪神ファンとしては先輩である我が兄弟の為,私は大阪入りの際は総本山に向かわねばと堅く心に決めておりました。試合のない甲子園ではありません。そう,阪神百貨店です!
勤務先の猛虎会長が大阪に行くたびに立ち寄って,ホーッとする(このハナシをする時,眼が溶ける)んだそうで。



これがそうです。お客さんの気迫たるやモノスゴい。私の様な一見さんなんてそんなにいないだろうに,皆さんガツガツ買い込むんです。
私も奮闘。自分用なんてメガホン1つ(一見ルイ・ヴィトンのモノグラム・マルチカラーのやつ。勿論モノグラムったってTとHが組み合わされたやつですけど)買っただけなのに,買った物の合計額は9,000円以上でした。周りには私よりよっぽど大きい袋をぶら提げた客がたくさん。これじゃあ儲かるわ。
私が球団グッズを物色したのはこれが初めてで,当然他の球団グッズの事は知らないんですが,こんなの,あるんでしょうか?スゴいぜ,これ。ジャケット!ここでは不鮮明ですが,ボタンは当然虎!いやー,暑苦しいわー。:-)

それと右の。阪神ネタではないんですが,これも見つけました。職場の猛虎会長はこの人を話題に出すとちょっと切なそうに,そして活躍の報を聞くと安心していますが,土地の人はどう思っているのか。
まぁこっちが安心しても仕方ないんですがね。

Dienstag, 27. Mai 2008

串かつ激戦区 新世界

新世界は串かつの世界です。
肉料理,安い揚げ物,ソースを苦手とする私は敬遠していましたが,新世界の客の半分以上は串かつ目当てなのでしょう。この人だかり!ここに限らず,どこも盛況でした。
Wikipediaによると,「大阪市浪速区新世界が発祥の地とされ」ているらしい。串かつファンの巡礼地ですな。
私にはカツ=肉と云う短絡的な発想しかありませんでした。メニューに掲げられているのはトッピング的な物かなと。
でも誤解してました。野菜かチーズの1本でも食べておけばよかったか…。
ここで強烈だったのは看板です。道頓堀と張るくらいの凄まじい自己主張。



  





Montag, 26. Mai 2008

ディープな世界 新世界

新世界はデートで行くところでもなければ女の子同士で行くところでもない。シャレの解る人と一緒じゃないと…。私のお友達が植え付けてくれた基礎知識でした。
私にとってここは未踏の地,名実共に新世界でした。それまでの訪阪でも足を伸ばせなかった場所。私も無知でしたが,お友達も敢えてここを私に紹介しようともしていませんでした。
でも私は,大阪ファンとしては通天閣も観とかんと,と思っていました。プラハのでお茶を濁していてもダメだな,と。


…行ってみて,お友達のとった行動の理由が判りました。基礎知識も,そのとおりだと思いました。
新世界は新世界でも,ドヴォジャークのメロディなんてまるで聞こえて来ない場所。勿論そんな事を期待して行ったのではありませんが,いやー,カオスでした。それも「昭和カオス」。
素晴らしく面白かったけど,やっぱりひとりではツラいだろうな。お友達,アリガトウ。

通天閣には併し,上る気にはなりませんでした。営業時間を伸ばしていたけれど,その分客も並んでいました。そこまでして上るもんでもないかな,と思って。

さ,ここではそんな新世界の昭和カオスな面をお見せしましょう。「もっとおもしろくしたい」て…。もう十分だと思うんですが。



 

昭和っぷりのダメ押しと申しますか,新世界ではやたらとこの人のポスターを見かけました。このお方,まるで知りませんでしたが,界隈では人気者なんでしょう。




同業者か?



Donnerstag, 22. Mai 2008

大阪弁大好き

関東で生まれ育った私ですが,実は大阪弁が大好きなんです。
いつからかは思い出せませんが,京都でも神戸でもなく,大阪の言葉がとにかく好きで。
教室があるなら通いたいくらいです。そう,私にとって大阪弁は外国語と同じ存在。これは「東京方言にあらざれば日本語にあらず」と云う標準語圏人間の驕りではなく,私が外国語と言う時はとんでもなくポジティヴな意味合いを帯びています。
勿論日本語の一部ですから,外国語と表現するのはおかしい。例えて言うなら東京方言がデンマーク語なら大阪弁はスウェーデン語,って程度の“外国語”さ加減。ルーツが同じで,兎に角よく似ているけど今では別の言葉,ってなくらいの。
憧れの言葉は,喋ってみたくなるのですが,小手先の大阪弁なんて土地の人には完全にバレてしまい,ヒドい場合は馬鹿にしているように取られてしまうかも知れず,私は東京にいる時以上に標準語を話してしまってます…。


  

左。初めて大阪で黄色と黒のドハデな「痴漢アカン」を見つけた時は衝撃を受けましたが,当時私はフィルムカメラしか持っておらず,大した記録も出来ずに終わりました(多分,フラッシュで失敗したような…)。
今回,やっと見つけたのがこんな地味なの。しかもマークも至極控え目で。見つかっただけよかったんでしょうけど,残念でした。
中・右。こう云う小さいところで一々大阪弁なのが嬉しい!私が嬉しがっても仕方ないんだけど。

  

この「地域密着」感がたまらない!!!
左・中。探せばもっとあるのでしょう。全部集めたい。
右。これが今回,一番気に入った公共物でした。標準語に較べて何十倍もグッと来る。こんな小さい子供が私憧れの言葉を話す。“ネイティヴ”の強さを改めて考えさせられる広告です。


そして何よりも衝撃的だったのは……



 

これです!天王寺動物園の動物紹介!!もーぅ,ホントにたまらん!
このセンス,東京のモンにはないでしょう。最強です。タンザニアやアメリカから来たブチハイエナやらトムソンガゼルやらがベラッベラ大阪弁を喋ってる。あるワケないだろ!とツッコみを入れたくなる。このノリで名鑑を作って欲しいです。買います,私。ホントに気に入りました。
併し。その一方でナゼか大阪で生まれた女であるノリコちゃんが標準語を喋る。

Montag, 19. Mai 2008

天王寺動物園(2)

そして,アヤコ女傑。
アヤコちゃんには同居者がいて,名前はセンイチ君。……当然,「仙一」君なんでしょう。場所が場所ですから。
但し,センイチ君の出生地は多摩動物公園。東京出身なんですね。どこでこの名前がつけられたのか(アヤコちゃんは「大阪で生まれた女」です)。
センイチ君は2003年5月生まれ(またなんと佳き年に生まれた子…!阪神がリーグ優勝した年でして)。アヤコちゃんは1997年6月生まれです。センイチ君の母虎より確か年上で,センイチ君にしてみれば熟女もいいとこです。併し動物園側としては,この2頭をツガイにしようと思っているようで,センイチ君が大きくなった昨年末から同居させているそうです。
どうやって写真を並べようか,色々考えましたが,ツガイ(?)の日常生活を切り取った記録と云う観点から,並び替えはせず,撮った順番を活かす事にしました。


トラ舎の全景を撮っておけばよかったのですが,そこまで知恵が回らなかったので先ず説明。一番奥に壁があり,壁沿いに小さい洞穴(上に乗って遊べる),その手前に木(ツリーとウッド)のある広場(?)。更に手前には階段で降りられる崖がそびえ…ってほどではないけれど,まぁあって,崖下にはちょっと歩ける場所と水。
左上の写真は最初に彼等を観た時の物。以下,順番に。

尻尾の柄で識別が可能なんですが,写真だけだとちょっと難しい。現地で見較べた私はこれだけでも判りますが…どうもスイマセン。


  

総じてセンイチ君はフロントに立ち,アヤコちゃんは奥の方でくすぶって,いや,休んでいる事が多いように見受けられました。
崖っぷちを何往復もし,崖下に下りてそこでもまた往復。

  

アヤコちゃんも崖下に降りて来ます。こんなあられもないカッコウでどてっと寝っ転がったのにはショックを受けた。その上,こんな無防備な場所でまさか(この上の段,真ん中の画)…ハイセツ?こんなのはネコだけに留めて欲しい。そりゃネコ科だけど…。
で,センイチ君とつかず離れずの距離を保っている…かと思いきや



こうやって時々近寄るんです。でもまたすぐに別行動。アヤコちゃんは奥に下がり,センイチ君は暫し崖上でウロウロした後入水(いや,身を投げるワケではないが…)。

  

  

すると再び,アヤコちゃんが降りて来て何やら接触する。



  

そしてまた,同じ事を繰り返し,振り出しに戻る(どうもセンイチ君は奥に下がると,この,人間をバカにしたような顔を見せるみたいです。最初の写真でもそうでしょ?実際には別の事を考えているんでしょうが)。

これだけ見るとなんて事ない光景に思われるでしょうが,私が撮影に失敗しただけで,実際にはニアミスの際,アヤコちゃんがセンイチ君に平手打ちを喰らわす事があるんです。センイチ君の方が今では大きいのに,やはり先住権をアヤコちゃんが主張すると弱いみたい。

私はアヤコ情報を得ようと,色んな媒体で調べをつけました。
大体のところはこんな感じでした。アヤコちゃんは年増なのでセンイチ君にせまっている。併し当のセンイチ君の反応は,コワいのか無興味なのかでイマイチ芳しくない。
アヤコちゃんとしてはそれが面白くなく,「もぅ!」とばかりにセンイチ君に楯突く。するとセンイチ君は尚更及び腰になる…。
併し私が土地の人から聞いたハナシによると,状況はちょっと違うようでした。我々の会話に土地のオッチャンが参加して,「あっちの(註:アヤコ)がな,最初からここにおってん。そこにアイツ(註:センイチ)が来たやろ?それが気にいらん。せやから***(攻撃を加えると云う意味合いの言葉。忘れてしまった)んや。アイツ,強いでぇ」「見てみぃ,アイツ,フロ入ったやろ。今日,人ぎょうさんおるさかいイライラしてんねん。人間もイライラしとったらフロ入るとスッキリするやろ?それとおんなじや」のような事をベラベラ喋っていました。オッチャンは頻繁に通っていそうな口ぶりでしたから,前述の情報(たまにしか行かない人のただの想像)よりも確かかも知れません。
オッチャンはこれだけ話した後,気が済んだのか他の人の会話に参加していました。
センイチ君はなかなかに人気者であるらしく,別の人が「セーーーーーン!」と声を掛けていました。

私が日本の動物園に自分で入場料を払って入ったのはこれが初めてかも知れません。そのくらい動物園とは無縁でした。比較対象がヨーロッパのそれしかない状態でしたので,大人500円と云うこの動物園の入場料の安さには驚きました(ヨーロッパではこの3倍はヘイキでする)。公立だからでしょうか。動物の為には,もっと取ってもいいのになと思いました。