Dienstag, 29. April 2014

Den blå planet (1)

先月だったか,コペンハーゲン動物園がまたやったようです。今度はライオンを最低でも4頭。餓死させたとする情報もあります。私の調べがついていないだけで他にもあった可能性は大きく。
ちょっと前によく聞かれた言葉を借用すれば,「驚きと憤りの気持ちでいっぱい」であります。もう閉園して欲しいです。なんなんだこの動物園は…マリウス君で欧州全域(全世界?)を敵に回しておきながら全く心を入れ替えていないのか。計画繁殖も健康管理の一環では?運営方法が最低です。

同じ国だからここでも同じ事をやっている…とは,絶対に思いたくないんですが,こちらはコペンハーゲン空港の隣りに出来た水族館。デン・ブロー・プラネットといいます。青い惑星,ですね。まだまだ新しく,開館は去年の3月です。近代的な水族館は見応え見栄えが往々にして話題になりますが,行けはしなかったものの,シュトラールズントにもオツェアネウムと云うリッパな水族館が2008年に出来,その2年後に欧州の「今年のミュージアム」(…って訳でいいのかな?)に選ばれました。「ミュージアム」ですからノミネート対象は美術館と博物館であり,その山ほどの施設の中から選ばれたんですから大したもんです。 「今年の水族館」なんて小さい括りじゃないワケですから。

ここもいずれは何某かの賞を獲るんじゃないか,くらいの採り上げられ方をしているデン・ブロー・プラネットに行く時間を確保する為に,今期は動物園を諦めたんですが,…結果として行かないでよかったなと。私が払う入場料が維持費になるなんて想像するだけで吐き気がします。

心底,水族館ではやっていない事を祈るばかりです。やってないと信じつつ,水族館リポートをお送りします。




水族館付近の道路には案内が出ていますが,恐らくは迷ったり見つからなかったりなんて事はないと思われます。何しろ回りには何もない(2014年1月現在)し,ここ数年の完成した水族館は大抵近未来的な外観を持っているもの。これじゃなかったら何だろう,と思うくらいです。




展示は国語の他にスウェーデン語,独語,英語で表記されています。言葉が解らなくても図解が多く,理解の助けになっています。生き物の習性は勿論の事,上段右のは多分,「アンタ達の楽しみが生き物を苦しめているんだよ」的な物なんじゃないかと(一番大きい円の釣りには“必要性のない”“愉楽”的意味合いが強い)。ドイツの動物園では各動物の案内板に「敵=人間」とはっきり書いてありますが,あれと同じ性質の物だと推測しています。


一部,建物から外に出られる場所があります。水族館の裏はエアスン海峡。一時的に混雑から逃れられて,いい息抜きになりました。但し,上着はロッカーに預けてあったので,外気を堪能しきる前に寒さに負けてしまいましたが。
ロッカーと云えば,雰囲気重視なのか付近が殆ど照明されておらず,自分の箱に辿り着くのも中身を出すのも忘れ物がないかを確かめるのもタイヘンでした。お客はみんな,携帯で照らしていました。もうちょっとなんとかならないだろうか。






軽食が摂れる店はありますが,とにかく混んでいて近づけもしませんでした。規模に較べて収容力が低いように思われましたが,まだ建って1年も経っていない状況(当時)だったので,これからはもっと落ち着くんでしょうかね。



この建物は曇り空には映えません。私が出た頃にはもう真っ暗になっていましたが,この時の方がカッコよく見えました。

水族館報告,続編を用意してます。

Donnerstag, 24. April 2014

店巡り

コペンハーゲンにおける今期のテーマは「店」でした。
雑誌で北の国の特集が組まれると買っていたから情報は蓄積されており,せっかくだから行ってみようと思いまして。ヘルシンキのようにちょくちょく訪れる町でもないので,自ら設定した事ではあれどノルマ的には結構タイヘンでした。

コペンハーゲン(デンマーク全土でか?)には共通する店舗営業スケジュールがあるようで,先ず月曜から木曜までの基本営業時間があり,金曜日はそこから閉店を1時間延ばし,土曜は開店か閉店(或いはどっちも)を基本時間帯から1時間遅く/早くする…とこんな感じ。大きい店なら日曜も開けるけれど,土曜よりも営業時間は短いようです。個人店だと更に自由で,土曜は午後の数時間しか開けないなんてのもザラ。

私が狙ったのは主に個人店だったので,平日も5日キッチリ開けなかったり平日なのに営業時間が短かったり。小さい町の交通機関はかゆいところに手が届かない事が多々ありますが,私にとってはここもそうで,充実していそうに見えても区画によってはそうでもなかったりします。毛細血管的な働きをしてくれるのはバスで,結構びゅんびゅん走ってるけどどのバス停からも地味に遠いとか。トラムがあればなぁ…とも思うんですが,まぁバスだけで十分なんでしょうね(地下鉄は出来たけど)。
そんなこんなで,ウマい具合にスケジュールを組むのが結構タイヘンで,完全に断念したエリアもありますが,それなりの成績(?)をあげる事は出来ました。

が…。

かなり頑張ったのに,頑張った結果得たのは「大きい店でほぼ全て賄える」と云う事実。私が行こうと思った個人店の多くはデンマーク出身の作家なりクリエイター団体なりの物で,そうした人達を保護する気か売り込む気なのか,大規模店舗やデパートがプロダクツをガンガンに取り扱うんですよ。
閉店時間の都合で一日の最後に大型店舗に行くんですが,その日散々苦労してあちこちで見て来た物が一同に会している…なんて事ばかり。数日検証した結果,自分の名を冠した店とそれ以外の店でも取り扱う品に区別は見られませんでした。次はウマく立ち回れるかな。

相変わらず骨董品には手を出していないんですが,骨董品店の方が新品を売る店よりも外から眺めていて雰囲気があったかいように思います。ギャラリーなのか骨董店なのか見分けがつかないところもだいぶあります。








Samstag, 12. April 2014

恐るべし,コペンハーゲンの“Fri Internet”

WLAN通信手段を入手してから,出先でネットに接続する方法を探すようになりました。日本においてはそんな事を考える必要もないので,出先といったら…まぁ私の場合,欧州の一部の都市に限られるワケですが。
ヴィーンではまあまあ。私の行動範囲は狭い方ではないと思いますが,特別困ったりはしません。ヴィーンは頑張っている方だと思います。ドイツはまだまだ後進です。大して整備されていません。通信手段入手後ですからそんなに多くの都市には行っていませんが,現時点ですと,北の国々は進んでるなと云う印象です。

コペンハーゲンでは,私は「自分の宿以外どこででも接続出来る」とお友達に腹立ち紛れに言っていました。どこでも…はオオゲサですが, 数多くの大型施設が利用者にWLANをタダで提供しています。私にとっての最寄りの接続スポットは中央駅。とは云え駅そのものがサーヴィスしていたワケではなく(大型施設なのにねぇ),駅舎に入っている飲食店がやっていたんですが。朝,行動を開始する前,それから夜,宿に戻る前。駅に寄っては接続していました。

フィンランドでもオーストリアでも,国鉄の長距離路線でWLANを利用出来るとお友達から聞いておりますが,なんのなんの,コペンハーゲンではそれには飽き足らず,近郊列車やバスの車内でも無線を飛ばしているんです。バスに関しては都バスも始めたみたいですが。



このようにデカデカとアピールされていますからひと目でわかります。宿に着いたら何も出来ない私には天の助け。安全性も確かめず,至る所で接続接続。
…を試みましたが…。
実際には利用するところまで行きませんでした。車内に貼られている案内を読み,指示通りにいろいろやって,でも「いざ!」の前に目的地に着いてしまうんですよ。次の乗車時に続きを…と云うワケにもいかず,アカウントが出来ないから乗る度に同じ事を繰り返し,結局毎度完成を見る前に到着。ううーむ。今期は遠くに行かなかったからなぁ…。

Montag, 7. April 2014

隠し立てしない人達

プロテスタントの人達は,自分が正しく生きている事を示す為にカーテンを開けて生活するのだと聞いた事があります。知られては困るような事はしていないと云う公明正大アピールから来ているらしいと。実際プロテスタントの人達は夜中だろうと全開。皆がそうならジロジロと覗き見する事もないんでしょうけど,私は見えてしまう事に非常に戸惑っておりました。

何度もプロテスタント国を訪れておきながら今頃戸惑ったのには理由がありまして,宿の我が部屋は大通りではなく裏庭に面していて,その裏庭を集合住宅が囲んでいたからなんです。当然そこにはデンマークの生活様式に則った人々が住んでいるワケで, こちらが望まずとも住人の皆さんが何をしているのかが眼に入ってしまうのです。食べている物まではわからないけれど,どんな番組を観ているか,何人で部屋にいるのかくらいはバッチリ見えてしまいます。半裸で着替える御婦人もいました。ギョッとしてこっちが眼を逸らすワケですが,なんでアタシが気を遣わなきゃいけないんだろうと云う思いも少々。

ただ,私は転居の際デンマークの家具調度をたくさん見て来たので,国の人達のインテリアには強い興味を持っていました。無人の部屋に照明だけついてたらガン見してしまったかも知れませんが,もちろんそんな機会はありませんでした。



これはイメージ画像。宿から見えた集合住宅ではありません。