Montag, 31. Januar 2011

お気に入り

今期の短い滞在で惚れてしまったヘルシンキのひとコマ。今までのどの記事にも入れ込めなかった物をここに載せ,ヘルシンキの締めとします。




イケてるお店が多く集まる一角で見つけたステキなシーン。
花屋さん…だったかな?多分雪がなくてもステキなんでしょうけど,来た事がある通りなのに改めて眼を引かれたのは,やはり雪の効果だと思います。素晴らしく絵になっていました。
普段はここ,石畳です。有機的な物は自然の産物である雪と合わさると,より美しく見えるんでしょうか。




1月1日,町の中心部にて。この日の午前から午後にかけてはまぁ凄まじい雪でして,前日までの雪の蓄積と空の色でただでさえ白と灰色のところに白いボタボタが降って来るワケで,全てが無彩色に支配されていました。
白魔(『動物のお医者さん』より)とはこの事だったのか。
大満足ではあれど顔を容赦なく叩きつける雪に苦戦(放っておくとあかぎれてしまう)しつつ,ズンズン歩いていると,前方にこのペアを発見!

大体当地の殿方は黒っぽい上っ張りばかりを着ているから,赤はそれだけでいい目印になります。
だけど,赤いのがお父さんだけだったら何とも思わなかったでしょう。このユニット…お揃いじゃないのさ!!なんたるセンスの良さ!
白魔の世界だけに私は強烈な印象を受けました。お父さんの上っ張りの中が仮に眼も当てられないコーディネイトだとしても,この日の彼等はめちゃめちゃ完成度が高いです!見ていて嬉しくなってしまった。
盗撮なんて行儀悪いですけど…これが今期一番のお気に入りです。

Sonntag, 30. Januar 2011

雪のヘルシンキ

ここ3年度で3回訪れているヘルシンキでは,郊外にでも出なければ目新しい物は見つからず,ブクブクのダウンを着込んで手袋をはめた状態では撮影意欲もわかず,振り返ってみてもたいした記録はありませんでした。
「雪と***」ってなのばっかり…。でもいつでも出くわせるものではありませんから,ここでは雪の記録を。
ヘルシンキに限りませんが,私は踏み荒らされていない雪を見るのが大好きです。なんの工夫?もなく積もっているのもきれいですが,外部からの力(風など)が働いて成形されているのもまたイイ!波打っていたり,大雑把な波紋柄が出来ていたり。惚れ惚れします。


  



  



  


なんとなく分けてみました。雪景色である事に変わりはないのですが,こっちは完全に色味を失った水墨画のような世界。私が最も気に入っているのがこのすぐ右の,なんて事ない通りの一角です。当地で記録した最初のカラー設定によるモノクロ(勿論なんちゃってではありますが)画像です。










  

  

 

Freitag, 28. Januar 2011

発見!

ちょっと前に私が今シーズンの「車窓」に大喜びしていると申し上げましたが,車窓がなんたる事かサッカーに喰われております。
サッカーの日には放送が休止されます。延期じゃなくって,その回の放送はお蔵入りになってしまうのですよ。
特に開始直後の今は極東を走っているのに3回も4回も潰され,ここ最近のテレビライフでここまで悲しい事はないってくらいガッカリしております。ハバロフスク市内の様子も放送されませんでした。
キーーッ!テレビ朝日よ,もうちょっとマシな時間配分をしろーーー!!

と心の叫びをつづったところで気を取り直して,今期ヘルシンキで見つけたネタを少々。




トホホ物件。
左:ヘルシンキ鉄道駅にて。肝心の画が小さいんですけど,両替店の表示,ヒドいと思わない?
 いまだにマルッカだマルクだなんて。フィンランドらしくありません。
右:コスプレショップなんだか“カワイイ”ショップなんだか知りませんが,ヘルシンキでは観たくなかったなぁ…。
 トーキョー,ホンコン,シャンハイ,ソウルて?私,聞いた事もありませんでした…。




「!」物件。
左:郵便ポストの表示。ここには2つポストが並んでいて,ひとつのポストには「普通の郵便」と書かれていました。
 季節の御挨拶にひとつを明け渡すなんて,日本と同じですな!
 これは1月1日に記録した物です。いつまで設けてるんだ?これ。
右:ヴァンター空港の男性用トイレの扉。
 撮ってる私は不審だったでしょうけど,もー,いたく感心してしまいました!
 子育ては男の仕事でもあるとハッキリ言ってますよね。こういう国に生まれたかった。この意識,羨ましい!
 官僚ども,観光視察なんかしてないでこういう物を見つけろ!




どちらかと言ったら「トホホ」かな?
市内のロシアンショップにて。私はメドヴェージェフ‐プーチン‐エリツィン‐ゴルバチョフ‐ブレジネフの王道マトリョーシュカなら持ってますけど,これはスゴいな!本人は御存知なのだろうか。そしてまた,これは歴代物なのかハロネンさんオンリーなのか,どっちなんだろう…。

Donnerstag, 27. Januar 2011

今年の初詣で Helsingin tuomiokirkko

前回の冬期ヘルシンキ滞在では,初詣で先にウスペンスキー大聖堂を選びました。
当時は「ロシア正教会がどこにでもあるワケではないから」と云う軽薄な理由でここを目指したのですが,この数年で私のロシアに対する興味はかなり強くなり,特に去年は実際にロシアを訪れた事から,感謝の意?を込めてなんとしても入りたかったのですが,なんたる事か閉まっていました。

東京のニコライ堂で講習を受けた私は,今ではウスペンスキー大聖堂をつかまえて考えナシに“ロシア”正教に直結させる事はありません(講習後でもこの大聖堂に関しては悩むところですが)。でもロシアらしいのは正教。開いてないとはなぁ…残念でした。

ガッカリはしたけれど,それならばと気を取り直して前日の晦日行事の中心,ヘルシンキ大聖堂に行く事にしました。ここも私の大好きな施設です。




元々が白亜の建物なんですが,今期はその背景までもが真っ白になり,御覧の通りの美しさ(勿論一切加工していない普通のカラー撮影の結果です)。真っ青な空を背景とした真夏もステキだけど,これまた素晴らしい。

建物内部も抑えた色遣いがストイックな美しさを醸しているのですが,私はここに来ると更に色を消したくなって,いつもモノクロで撮ってしまいます(前のはここに。1枚のみでしたが)。


  



  

1月1日に結婚式が催されていました。私は一時閉鎖直前までいたので,やって来た参列者が目に入りました。式中は盛装しなければならないけれど,その格好のままでは移動出来ません。革靴を手に持って雪靴で現れた紳士,ドレスやらスーツやらの上に着てきた分厚いコートを隅っこに丸める御婦人,スタッフなのか?黒子風の地味なスーツで何やらやっている人,同じく前を開けたつなぎのスキーウェアからロングドレスを覗かせる少女(ドレスのスカート部分はスキーウェアの中でどうなっていたのだろう)等等が集結。ハレの日の防寒対策はタイヘンだなと思いました。





上記「ここ」に貼っている大聖堂内部の説教壇(?),
実はこう云う色をしています。

Freitag, 21. Januar 2011

憧れのアレグロ Allegro

去年の12月,ヘルシンキとサンクトペテルブルクを結ぶ芬露間初の国際特急アレグロが登場しました。
12日の第一便にフィンランド大統領ハロネン女史とロシアのおなじみプーチン氏が乗車して話題になりました(…どの程度の話題か?飛びついたのは私だけ…か?)。
私は「このアレグロの勇姿を是が非でも!」と思い,2回駅に見学に出向きました。


アレグロは現時点では1日2往復。
ヘルシンキからペテルブルク・フィンランド駅(この名前がまた嬉しいじゃないか)へ
10:00発 ‐ 14:36着,15:00発 ‐ 19:36着
ペテルブルク・フィンランド駅からヘルシンキへ
06:40発 - 09:16着,15:25発 - 18:01着   
所要時間は3時間半強ってとこです(両都市の時差は1時間)。このうち私は31日にヘルシンキに18時01分着予定の便を出迎え,1日に10時発の便を見送りました。31日の便は最終的に1時間くらい遅れました。

 


アレグロにはロシアに向かう客しか乗車出来ません。目的地は国境付近の町ヴィーボルクかペテルブルクのみ。ヘルシンキ以遠のフィンランド国内にも停車駅はあるのですが乗車させるだけで,国境を越えない設定が存在しない様子です。
私が見学した時は,到着便の乗客数が出発便のそれを大きく上回っているように見受けられました。
以前にも申し上げましたが,ヘルシンキには多くのロシア人観光客がやって来ます。同じだけのフィンランド人がロシアを目指しているとは思えず,したがってアレグロの乗客もロシア率がかなり高いのではないか,と想像しました。

  


言語表示。乗客が必要とする案内は芬,露,英の3語で,そうでない物は芬語,露語のみ。こう云うのを見ると,本当にフィンランド(しかもフィンランド語地域のみ)とロシアの間だけを走る列車なんだなーとどう云うワケか嬉しくなります。

  

 


乗車したワケではないのでこの程度しか覗けませんでしたが設備編。一等車には新聞が用意されていましたがフィンランドの物だけでした。飲み物のメニューも積まれているので運んでくれるんでしょうね。
二等車は一等車に較べるとどうしても見劣りしますが,私にはこれで十分です。新聞なんて読めないし…泣。
車椅子のままで乗車出来るのは最近では当たり前なんでしょうか(乗員の介添え云々は別として)?私は専門家ではないので知りませんが,少なくともアレグロには乗り込めるんですね。
食堂車ではオーダーと精算がコンピュータ管理されている様子。私が知る食堂車はオケアン号だけだから,比較対象にはなりません。

  

 


ペテルブルクは私の憧れの町です。以前サウナでお話ししたペテルブルクの弁護士女史から「所要5時間」と教わって,「そんなに近いんなら!」と急速に行きたくなりました(去年の極東ツアーはペテルブルクまでの旅費を捻出出来ないツレと編み出した代替案でした)。
それが更に近くなるとは!もー,乗るしかありません。私の希望はペテルブルク発のに乗ってヘルシンキに入る事です。いくら憧れていても,行ってみたら結構神経を消耗しそうだから,事後にヘルシンキに入って(感覚としては“戻って”),心底ホッとしたい。

大昔は動画を貼っていましたが,デジカメを買い換えて記憶媒体が変わってから反応しなくなってしまい,以降静止画だけでやって来ましたが,ここで再挑戦してみます。AVCHD未対応なのであんまりきれいじゃありませんが。
ちゃんと機能するかなあ…心配です。