Freitag, 24. Juli 2015

何がどう(そこまで)特別なんだろう?

何度も申し上げている通り,私はパリに初めて来ました。
世界中の人々が持つパリ信仰とは無縁の私,6日いたものの,パリじゃなきゃダメなんだと言いたくなるような特別性は殆ど見つけられませんでした。
勿論私の好みを満足させてくれる場所はとても多いし,また行こうって気持ちには当然なりましたが,言ってしまえばそんな気持ちになる場はヨーロッパ中いくらでもあるし,何より惚れ込みもしませんでした。
否定とは違います。特別扱いされる理由が解らないだけです。

何がどう人々を惹き付けるのか?パリが好きとのたまう自分に酔ってるだけなんじゃないか??パリって言っとけば間違いないと思って便宜上そうしてるだけなんじゃないか???
まぁ酔い易いのは日本人と,そのマネをするアジア人くらいかな,とは思いますが。

今回会えなかった近郊出身のお友達はハッキリと「パリなんか好きじゃない,いたくない」と言います。このお友達は「ドイツの方が性に合ってる」と言っていたので,私と感覚が近いんだと思います。だからこそなんでしょうけど,ああ言っていた根拠が,6日の滞在でいくらかは解りました。まぁそれはアトラクションとは無関係のところでのハナシではありましたが。

それでは,パリである必要性が(あるように思え)ないポイントについて。




セーヌ
言ってしまえば,欧州によくある川です。水も濁ってるし,それほど太くもないし。気に入らないワケではないけれど,このくらいの川ならどこにでも…橋がウリならドナウのブダペストだってステキだし。
私はエルベ川の方が好きだけどなぁ。



川と云えばのこれだって…
私が最初に認識したのはハバロフスクの橋で,スラヴ文化なのかとさえ思うくらいの物知らずでしたが,その翌年ケルンでも見つけ,認識したからか,その後は何も珍しくない事が判りました。
どうしてパリだと騒がれるんでしょう。鍵を撤去したくらいで…。



イケてる地下鉄駅
ストックホルムに結構ありますし,地味ながらプラハもカッコいい。欧州からは離れるけれどモスクワのが最強と言うし,このくらいでは自慢にもならないと…。


でもやっぱり,これはパリなんですよね。パリじゃなきゃダメなんだろうなと思ったのは。


エッフェル塔
何より好きになったのがエッフェル塔でした。 造形物としての美しさに先ず惚れ惚れ。遠目にはシュッとして見え,近くでは他を圧するかのような迫力が強烈。パリに高層建築がないワケではないけれど,この塔の周りには少ないのは,これを際立たせる為なのか単に町の中心部ゆえの規制か。いずれにしてもこの塔が主役になる都市計画を敷いた先代(当代も?)のセンスが素晴らしい!



ビル・アケム橋
映画の印象が強烈で,ストーリーより橋に惹かれ,是が非でも観に来たかった。横からの全景よりも橋の下を観たくて,結果がこれ。メトロ駅からの塔ヴューもそれはそれは!
気に入りの場所になりました。



これはステキでした。最初に道の花弁が眼に入り,「随分散らかしてるなぁ」なんて無粋にも思ったものでしたが,違うんですね。
ワザとやってるんですよ。花屋さんが演出として散らしてたんです。薔薇風呂と薔薇ベッドは下品にもなりかねないけど,これは…。なんてオシャレなんだ。
イケてる花屋さんなんてどこにでもあるけど,バラを散らす花屋さんはそんなにない。信者から「でしょ?それがパリなの!」と言われそうでウザいですが,きっとこう云うとこなんでしょうね。

Mittwoch, 22. Juli 2015

次の楽しみ

初めてなのに欲張り過ぎて,望んだ全ては果たせずに出たパリ。
久し振りに味わった大きな志半ば感,いつか必ず埋めるつもりです。再訪します。既に設定している次の課題?はこんな感じ。



もっと建物を観たい。

パリに最も期待していたのはアールヌーヴォーでした。なさけない事にギマール詣ですら完遂させられずに終わりましたが,次はもっと広く観たい。アールデコは当然ですが,こんなキュビスムみたいな建築もそれなりに発見したのでシッカリ勉強しておけばより楽しくなるだろうと踏んでおります。

駅を観たい。

駅好きなのに滞在中はこのサン=ラザール駅見物を帰国前日にねじ込めただけで,残念ながらこれ以外は全く観られませんでした。
駅を観る事には時間制限がなく(ドイツの場合は中の書店やらドラッグストアやらに本気で行くのでそれなりに制限あるけど),他の事を優先しているうちに疲れて帰ってしまう毎日…。
通常私は立地を最優先して宿を選ぶので,自分の都合だけで行動すれば自ずと駅が拠点になります。大きい町ですし,次は人を頼るより利便性を重視して,中心部で寝泊まりしたいです。
まぁ一度こうしてお馴染みになった事だし,ここサン=ラザール駅をベースにしそうな気はしますが。


大きい美術館に入りたい。

ルーヴルをはじめとするパリの有名美術館入館に関する事情を出向く前に知った私は,長年憧れ続けたオルセーでさえも,半分以上は好きじゃない様式の所蔵品だしと言い訳して諦め,小規模施設だけを回りました。モローの美術館は感動ものでしたが,1日費やすようなところではありません。自分で決めた事とは云え無念でした。次は。









これも。

国家社会主義に関する諸々を,調べがつく範囲で追っております。ドイツならガツガツ調査しますが,他の国の場合は欲張りません。
パリでは大量の優先事項があり,事前に唯一調べてあった関連の碑を観に行く事は叶わず。銘板はそのつもりなく歩いていて偶然いくつか見つかりました。
その道の映画もやってたし,期待してしまいます。
最後の最後にドランシー駅を通ったのも,手垢が付いた表現をすれば「次に繋がった」かな,と。あーこの言い回し,言ってて恥ずかしい。






Sonntag, 19. Juli 2015

シャルル・ド・ゴール空港の近未来ビル

パリ未踏だった私ですがエールフランスには二度乗った事がありまして,シャルル・ド・ゴール空港は初めてではありませんでした。但し,どの空港でもそこを拠点としている航空会社と,そこが属するアライアンスが優遇されるもので,スカイチーム便を選ばなかった今回は同じ空港でも華やかさゼロのエリアを通過する事になり,エールフランスを待っていたターミナルのあのワクワク感はこれっぽっちも味わえずに終わりましたが,おかげでイイ事もありました。

エールフランスデビューの前から憧れていた,シャルル・ド・ゴール空港のターミナル内を縦横に駆け巡るエスカレーター。これに乗る事が出来たのです。エールフランスに乗った時,果たしてここを通ったのだろうか?全く記憶にないので今回が初めてだったんじゃないかと思われます。
曇天と相まってこの地味なターミナルはくすぶりにくすぶっていましたが,ちょっと嬉しくなりました。




ターミナルに到着。エスカレーターまでは遠い場所ではありましたが,もうこの画だけでアガりました。ひと昔前の近未来デザインってカッコいいなァ。
 


これが憧れのエスカレーター。いやー楽しかった。


より飛行機に近づく為には道路を越えた先にある別棟?に移動するんですが,これがまたステキでして,窓のない長い通路を進むのです。高低差もあって不思議な感覚。歩く歩道の横には階段があり,途中メンテしている職員?さんがいました。





この歩道を抜けたら搭乗口。旅はほぼおしまいです。

Mittwoch, 8. Juli 2015

市井の動物色々

自分の記録を見返していて,そう云えばあんまり犬を連れた人とすれ違わなかったな…と思いました。だからなのか,町で小さく眼についたものをここで。




左:白めの外壁と灰色ベースのハトが調和して美しく見えました。害鳥などと呼んで忌み嫌う者がいるけど,そんなものは人間の責任でしょう。私は嫌悪感を持ちません。かと言って「パリならハトまでオシャレに見える❤」なんてバカ丸出しなキャプションをつけるほどおめでたくもありません。
右:シテ島だったかな?川の側だとハトよりカモメか。びっくりするくらいの低空飛行でした。



左:剥製店のショウウインドウにて。売り物としての剥製を見たのは初めてでした。コウモリかな?
右:閉まっていたどこかの店の中で。御主人を待っているふうでした。



左:民家?の門。なんてカワイイんだ。
右:室内の壁用のデコシールはよく見るのに,外に見せる目的で貼られている物は少なかったような。





そして最も気に入ったのがこれ。まぁ遠目にも本物には見えない品ではありますが,こう云うところからリアルネコが見下ろすのっていかにもありそうで,素晴らしくオシャレだなと思いました。そしてこの,立ち位置によって目が合いそうな絶妙な置き方!ついつい見合える角度を探してみたり。




そしてこれ。スポーツ用品店でまちがいないと思います。
こう云うのを見ると,自分がホントにフランスにいたんだなーと改めて思えるんです。