Mittwoch, 30. Dezember 2015

またしてもヴィーン

昨日から冬休み。ヴィーンに来ました。 近隣国の友達が私のヴィーン滞在のタイミングで会いに来る予定だったんですが,オーストリアが他国から聴いたと云うテロの噂を発表した事を受けてこのハナシはなくなりました。来ないのはいいんですが,聞いたの私が到着してからですよ。こっちにも色々都合があるんだから前もって発表しろよ(憮然)。
チェックイン時,「友達がこんな事言ってるんだけど…」と宿のお兄さんに話してみたら,「あるわけないよ」と返されました。希望的観測も含まれているんでしょうが,「お友達は大げさだよね」と一笑に付していました。
だいぶ遠くの国からのこのこやって来て実際テロの被害に遭うなんて,鉄道で僅か数時間の距離に住む友達の思慮深さに較べるとなんともバカ丸出しですから,それだけは避けたい。絶対に何事もなく帰ってやるわ,と昨日からヘンな対抗意識を発動させております。




なぜか釜物件に反応してしまう私。早速こんなのを見つけました。うーん気になる。
覗く勇気はないものの,これに向かう着飾ったおネエさん達をどこかで目撃したい。時期的に,どう考えてもムリですけどね。

Mittwoch, 23. Dezember 2015

ヘスペリア公園 Hesperian puisto / Hagasundsparken

鉄道駅の裏に広がり,興味があっていつでも行けそうでいて今までどうしてか行く機会を持たずにいたトーロー湾周辺。帰国の日,どうにか捻じ込んで悲願を達成させました。湾の西側には憩いの場所ヘスペリア公園があります。

陽気がよく,私にはちょっと眩しかったんですが,さすがに土地の鳥と土地の人はガンガンの直射日光の下で寛ぎ倒していました。
26年弱の長きに渡り大統領を努めた第4代ケッコネンさんの名が刻まれた石のそばには公園内では異質な人工物があり,ガイドツアーと思われる一行が観入っていました。手の形のカサがついた照明?と,その下の謎の泉。大統領と関係がある何物かだったんだろうか。












これで夏休みの報告はおしまいです。十分寒くなってもまだお陽様が高かった頃の事を,しかも次の渡航直前まで書いております。真っ青な空の記録を散々見返したすぐ後ですが,今年もまた,ただただ灰色の空を観に行きます。

Montag, 21. Dezember 2015

テント飯の日々

滞在中の私の食生活を支えてくれていたのはほぼ,飲食テントでした。


今となってはちゃんとした壁と天井に守られたところで食べたのかどうかを思い出せないくらいです。
そんなバカの一つ覚えの一部を。



よくわからないこのイヴェントにて。同日。タイブースのパッタイと,国籍を失念した店でガレットだったかクレープだったか…。
パッタイがもっと盛ってよと思う程度の量だったので,主菜よりデザートの方が比重的には上になりました。 このジャムとクリーム,やり過ぎです。





カウッパトーリにて。ここでは何軒ものテントが出店していますが,目玉扱いを受けているのはサーモンスープです。「伝統的なレシピに基づく…」と国民食アピールをしているあたり,観光客も当て込んでいるのでしょう。そして私はそれにまんまと乗っかりましたが,非常に気に入ってしまい,帰る日も含めて3回も4回も出向く始末。

大体クネッケかパン及びコーヒーか各種茶がセットされています。茶物はティーパック,コーヒーは魔法瓶のいずれもセルフで7ユーロ前後。これが店によってはコーヒーのみのサーヴィスで,そんな店に入ってしまった飲めない私はノードリンクで過ごさざるを得なくなりました(泣)。
さらに言うとその店は6.75とか6.80とか,類似メニューを競合店よりちょっとばかり安く設定していましたが,なんと「フィンランドでは少額のおつりを出さないんだよねー」とシレッと言われました。実質7じゃないのさ!
画ヅラ的には良くないですが,スープのとなりは小魚さんの揚げ物。小魚の名前はもう思い出せませんが,これもフィンランドではお馴染みなんだそうです。最初にガレットかクレープの店で試食させてもらい,気に入ったんですがその時私の胃はクリームに占拠されていました。

食卓はこんな感じ↗です。石畳の上にペナッペナのテーブルとベンチをムリヤリ置いているのでガタガタするし,傾きを自覚して座っているのも落ち着かないものです。何より山盛りされるとこぼれかねません。それから基本的に相席です。自分より体格のいい人しかいないも同然ですから,相席さんが立ったり座ったりする度に卓はガタガタし,体重を預けていると痛い眼に遭います。
ま,それもまた一興。私が解る事も知らずに「たっかいよねー何でも」と典型的な不平をダラダラした後向かいの私に「Have a nice time!」と普段より高い声で言って去るドイツ人夫婦には笑ってしまいました。


テント飯,またありつきたいなぁ。実は食べには行かなかったものの,もうふたつ押さえているのです。右のは常設ではありませんが,格上な感じがします。毎年恒例だといいけど。

Freitag, 11. Dezember 2015

カッリオ教会(2) Kalliokirkko / Berghälls kyrka (2)

ここでは装飾に満ちたカッリオ教会のディテールを。
民族ロマン主義入ってるな,と思った根拠は外装含む優しげで温かみのある意匠。普通のユーゲントシュティールだともうちょっとエッジイと云うか,最下段の天井と扉に見られるような感じです。
いずれにしろ,ホント好きです。
この手の建物,まだあるんだろうな。次こそは「ヘルシンキのユーゲント」熟読だな。












ちょっと帰るのが早かったか…残念。

Donnerstag, 10. Dezember 2015

カッリオ教会(1) Kalliokirkko / Berghälls kyrka (1)

カッリオとはちょっと前から取り上げられるようになった,小洒落た店や居心地のよいカフェが集まると言われている地区です。さしたる興味を持たなかったのでずっと放置状態でしたが,今期,意図せずして立ち入る事になりました。

異様な塔がある時視界に入り,それを目がけて歩いて行ったら建物の名がカッリオ教会と。あぁここがカッリオなのか,と周囲を見回しましたが,小洒落た店も居心地カフェもどこにあるのやら。ごく普通の門構えの,それも店とも思えないような何か,そして前を通る人は一切オシャレしていない。カッリオの中でも雑誌が飛びつくようなエリアは一部なのかも知れません。

ま,そんな事は別にいいのです。目当ては教会だったんですから。





遠目には鉄道駅と同時代の建築だなー程度にしか思えなかったのですが,近づいて国立博物館を思い出しました。民族ロマン主義のにおいがプンプンします。
それにしても私の好物に違いないこの目立つ建物に,ナゼ今まで気付かなかったのか。大聖堂とテンペリアウキオとウスペンスキーだけのガイドブックでは限界が来る,そしてもう来ていると,とっくに判っていながらこの地への渡航に際しもはや何の勉強もしなくなっていた私のなんと傲慢なこと。その上私は「ヘルシンキのユーゲント(シュティール)」なる当局発行のガイドツアー案内を所有しているのです。手に入れて満足し,読んでなかった…心底反省。





美しい。実に美しい。こんな私好みの教会が,何度もヘルシンキを訪れていながらなんでノーマークだったのか!自分の眼の節穴っぷりを嘆きました。
次の記事でディテール,行きます。