Mittwoch, 2. Januar 2008

ロシア人の遊び場 ヘルシンキ

「初詣ではロシア正教会へ」と,成田山新勝寺のようなスローガンを勝手に作成して,今日はウスペンスキー寺院に馳せ参じました。
ロシア教会なんて,私の日頃の活動範囲ではそうそう行けるものではありませんから,数あるヘルシンキの教会の中でもここを選びました。




今朝,最初の朝食をこの宿で摂りましたが,驚いた事に聞こえてくる外国語の殆どがロシア語でした。
フィンランドは,ロシアの西隣です。フィンランドの鉄道規格はロシアタイプなので,陸続きの隣国スウェーデンとでさえも直接繋がってはいません。確認していないので自信はありませんが,ヘルシンキ中央駅で見られる国際列車はロシア行きのみだと思います。ロシア人観光客なんて,考えてみれば当然の事なんでしょうけど,特に意識もしていなかったので,油断していたところガツンとやられたような感覚でした。
その後,外に出てみると,やはりロシア人が多く(免税での買い物が日本人並みに好きなようだ),また当局もロシア語版の地図を用意したりと無視出来ない客である様子が伝わって来ました。そう云えば昨日も,駅のカフェにロシア語だけで押し通す毛皮のオバサンがいたっけ…。店員さん(英語ウマい)が手に持った品を指して確認してもダーとかニェートとしか言わない。イエス,ノーくらい聞いた事あるだろうが。日本のオバサンだってそのくらいは言うぞ。

なお,ここでは私の宿敵,イタリアとスペインの観光客には殆ど遭いません(この字でこの場合正しい)。去年のストックホルムには随分いたような気がするけど,今年は正しく寒いから北を避けてるのか。



今日見ただけの物言いですが,ロシア人観光客,お行儀はあんまりよくないですね。ガッツいて買い物したり,気持ちが決まる前から並んで後ろの客にメイワクをかけたり。

そして,今日こそはとサウナに出かけたのですが,その場に居合わせた婦女子もペテルブルクから来たと云うロシア人でした。弁護士で,ヨーロッパ全域に出張し,仕事後は旅行を楽しむんだそうです。だからでしょうか,この人は行儀よかった。
ロシア人がヘルシンキに多いのは鉄道一本で来られる(ペテルブルクまでは5時間)事の他に,90年前まで(昨日からは「91年前」。フィンランドの独立は1917年)はロシア領だったからと云う理由もあるんだそうです。女史はフィンランドの英雄,マンネルヘイムさんを引き合いに出していました(日頃勉強しているとこう云う時に役立つ。女史が何を言っているのか判りましたから)。町行くロシア人に,そんな意識は微塵もなさそうですけど。小金を持った中国人が日本に来るのと同じように見えたんですがねぇ…。
モスクワの物価って,世界で3番目に高いんですって(1位東京,2位ロンドン。但しこの人には来日経験ナシ)。知らなかった…。

「初詣ではウスペンスキー」とは,ここに来る前から考えていた事。今からお話しする事とは,計画時,まるで結びつきはしなかったんです。

なんだか今日はロシアづいていました。

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