Montag, 19. Mai 2008

天王寺動物園(2)

そして,アヤコ女傑。
アヤコちゃんには同居者がいて,名前はセンイチ君。……当然,「仙一」君なんでしょう。場所が場所ですから。
但し,センイチ君の出生地は多摩動物公園。東京出身なんですね。どこでこの名前がつけられたのか(アヤコちゃんは「大阪で生まれた女」です)。
センイチ君は2003年5月生まれ(またなんと佳き年に生まれた子…!阪神がリーグ優勝した年でして)。アヤコちゃんは1997年6月生まれです。センイチ君の母虎より確か年上で,センイチ君にしてみれば熟女もいいとこです。併し動物園側としては,この2頭をツガイにしようと思っているようで,センイチ君が大きくなった昨年末から同居させているそうです。
どうやって写真を並べようか,色々考えましたが,ツガイ(?)の日常生活を切り取った記録と云う観点から,並び替えはせず,撮った順番を活かす事にしました。


トラ舎の全景を撮っておけばよかったのですが,そこまで知恵が回らなかったので先ず説明。一番奥に壁があり,壁沿いに小さい洞穴(上に乗って遊べる),その手前に木(ツリーとウッド)のある広場(?)。更に手前には階段で降りられる崖がそびえ…ってほどではないけれど,まぁあって,崖下にはちょっと歩ける場所と水。
左上の写真は最初に彼等を観た時の物。以下,順番に。

尻尾の柄で識別が可能なんですが,写真だけだとちょっと難しい。現地で見較べた私はこれだけでも判りますが…どうもスイマセン。


  

総じてセンイチ君はフロントに立ち,アヤコちゃんは奥の方でくすぶって,いや,休んでいる事が多いように見受けられました。
崖っぷちを何往復もし,崖下に下りてそこでもまた往復。

  

アヤコちゃんも崖下に降りて来ます。こんなあられもないカッコウでどてっと寝っ転がったのにはショックを受けた。その上,こんな無防備な場所でまさか(この上の段,真ん中の画)…ハイセツ?こんなのはネコだけに留めて欲しい。そりゃネコ科だけど…。
で,センイチ君とつかず離れずの距離を保っている…かと思いきや



こうやって時々近寄るんです。でもまたすぐに別行動。アヤコちゃんは奥に下がり,センイチ君は暫し崖上でウロウロした後入水(いや,身を投げるワケではないが…)。

  

  

すると再び,アヤコちゃんが降りて来て何やら接触する。



  

そしてまた,同じ事を繰り返し,振り出しに戻る(どうもセンイチ君は奥に下がると,この,人間をバカにしたような顔を見せるみたいです。最初の写真でもそうでしょ?実際には別の事を考えているんでしょうが)。

これだけ見るとなんて事ない光景に思われるでしょうが,私が撮影に失敗しただけで,実際にはニアミスの際,アヤコちゃんがセンイチ君に平手打ちを喰らわす事があるんです。センイチ君の方が今では大きいのに,やはり先住権をアヤコちゃんが主張すると弱いみたい。

私はアヤコ情報を得ようと,色んな媒体で調べをつけました。
大体のところはこんな感じでした。アヤコちゃんは年増なのでセンイチ君にせまっている。併し当のセンイチ君の反応は,コワいのか無興味なのかでイマイチ芳しくない。
アヤコちゃんとしてはそれが面白くなく,「もぅ!」とばかりにセンイチ君に楯突く。するとセンイチ君は尚更及び腰になる…。
併し私が土地の人から聞いたハナシによると,状況はちょっと違うようでした。我々の会話に土地のオッチャンが参加して,「あっちの(註:アヤコ)がな,最初からここにおってん。そこにアイツ(註:センイチ)が来たやろ?それが気にいらん。せやから***(攻撃を加えると云う意味合いの言葉。忘れてしまった)んや。アイツ,強いでぇ」「見てみぃ,アイツ,フロ入ったやろ。今日,人ぎょうさんおるさかいイライラしてんねん。人間もイライラしとったらフロ入るとスッキリするやろ?それとおんなじや」のような事をベラベラ喋っていました。オッチャンは頻繁に通っていそうな口ぶりでしたから,前述の情報(たまにしか行かない人のただの想像)よりも確かかも知れません。
オッチャンはこれだけ話した後,気が済んだのか他の人の会話に参加していました。
センイチ君はなかなかに人気者であるらしく,別の人が「セーーーーーン!」と声を掛けていました。

私が日本の動物園に自分で入場料を払って入ったのはこれが初めてかも知れません。そのくらい動物園とは無縁でした。比較対象がヨーロッパのそれしかない状態でしたので,大人500円と云うこの動物園の入場料の安さには驚きました(ヨーロッパではこの3倍はヘイキでする)。公立だからでしょうか。動物の為には,もっと取ってもいいのになと思いました。

2 Kommentare:

Anonym hat gesagt…

動物園楽しかったですね~♪
おっちゃんも含めて…気付けばいつの間にか隣にいて、自然と私らの会話に参加し、結構長く話し続けてましたよね。
大阪にはこんなおっちゃんがいっぱいいてる気がします。
次はおっちゃん観察もしましょう。
ちなみに、「***」と表記してる言葉は「どつく」じゃなかったかな??

shu

Sei hat gesagt…

東京では見知らん人とは殆ど喋らない私だけど(動物連れは別),外国に行くと結構抵抗なく喋るのよね。
大阪は私にとっていい意味で“外国”なんで,ああ云うのも楽しかったわ。本物の大阪弁を間近に聴けるこの嬉しさ!また聴きたいわー。
そして次の研究。「大阪の豹柄オバチャンは本当に蜜柑と飴ちゃんを持ち歩いているのか」…これを検証したいわ。

「どつく」ね。「しばく」じゃなかったと思うけどなんだっけ…と悩んでました。アリガトウ。