Sonntag, 3. Januar 2010

どうかしてる,レヒネルの建築(1) 応用?工芸?美術館 Iparművészeti Múzeum

ハンガリーと云えばレヒネル・エデンです。強烈なインパクトを与える建築を多く遺している,この国を代表する建築家です。
氏の作品は私の好みには合わず,ただでさえ相性が悪いと思ったこの場所に,レヒネル物件の為だけに万障繰り合わせて観に来る事もなかったワケです。

 

私は当時よりも物識りになりました。一度ダメと思った町でも,今観たら何か発見もあるだろう,レヒネルの建築も同様だと思い,中も外も堪能出来るこの美術館に,先ずは入ってみたのですが…。

いやー,ガッカリしました。建物云々にではなく,建物に関わって来た人間のやり方に。憮然。
先ずこれ。ハンガリーの美術博物館では内部撮影を,金さえ払えば許してくれるところがあります(いちいち徴収しない良心的な所もあります)。まぁ撮りたがらない人間からすればフェアであると言えなくもないのでしょうが,問題はこの料金設定です。
T…が入館料,F…が撮影料です。撮影料の方が高いのって尋常じゃないでしょ。しかも物価の安いハンガリーにあって,この料金ではボッタクリ美術館と言われても仕方ない(1ハンガリーフォリントは現在0.5円程度)。足元見やがってる。
そして,これだけ高額の撮影料を払わせるんなら全てを美しく維持しろと思うところですが,通りに面していない部分の外壁はボロボロだし,注目を受け難い場所は汚れっぱなしだし,こう云う当局の怠慢と意識の低さにはゲンナリしました。
そのクセ,チケットチェックは頻繁で,タダ撮りなんてさせねえぜとばかりに客のところに来る(“東”的なイジワルさだと思う)。魔女狩りかよ。私は金を払った者の権利として,遠慮なく撮りましたけどね。

   

  

   

  

   

 

建物自体はこのとおり,強烈な存在感を放つ名作。レヒネルのエキゾチック萌えがなんの遠慮もなく発揮されています。好き嫌いは分かれるでしょうねぇ。再訪を果たした私の今の判定は……多分,好きな方です。
でもやっぱりこの人の建物,どうしかしてます。

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