Mittwoch, 11. Februar 2015

雪のヴィーン

今期,ヴィーンは真っ白でした。
「どんな天候でも寒いんだから,どうせ寒いんなら雪を見たい」とおめでたくも思う,雪で苦労しない地域でしか生きた事のない私は,当然の如く喜び勇んで外に出て,まぁ墓地ではあまりの寒さにある程度のところで撤退しましたが,白いヴィーンを記録…しようと思ったんものの,横殴りの雪ではなかなかカメラを構えるのも難儀で,思ったほど記録が充実していませんでした。



全く同じアングルではないけれど,同じ場所を12月29日と30日に撮ったものです。こう見ると30日にはこれでもかとばかりに晴れた時間があったんだなーと思いますが,あんまり印象に残ってないなぁ。


現場の惨状(?)はなかなか静止画では伝わりにくいものですが,この中だと,1段目の右(ゴアテックスを着せられてるなんて,馬君愛されてるねぇ)でしか見て判るほどの物はありません。ただ,3段目の白い建物(中にプルンクザールがある)がぼやっとしているのは雪のせいです…判りにくいけれど。






大雪の日は普通にウキウキしていたんですが,その後パリに行く事が決まっていた為,融けない残雪を前に徐々に不安が頭をもたげるようになりました。と云うのも,過去にエールフランスを利用してシャルル・ド=ゴール空港で乗り継いで日本に帰った際,先方の空港の都合で接続する為の便が飛べなくなって足止めを喰らった事があったからなんです。それも降雪。エールフランスで往復したのは2度だけですが,そのどちらでも同じ眼に遭ったと云う「持ってる」感…。しかし,そのせいで帰国便が最初はビジネスクラスに,2度目はファーストクラスにアップグレードされたので,クジ運がいいんだか悪いんだかわからなくはあります。

南欧でもないのに雪のせいにするのか…と当時の私には意外に思えたものでしたが,この休み中フランス人と話して,パリにおける積雪のレア感は東京のそれに似通っている事を知りました。そんなもんなんだ…。

今回は運よく,スケジュール通りに飛んでくれました。ま,パリ側に一切雪がなかったからってだけなんでしょうけど。

Donnerstag, 5. Februar 2015

ヴィーン中央駅 Hauptbahnhof Wien

4年にわたって見守って来たヴィーン中央駅の工事が終盤を迎えた筈なので,短時間しか取れませんでしたが,観に行って来ました。
去年は日没直前に行って何もわからずに終わり,事実上1年のブランクが空いてしまった事になりますから,今年はなんとしても観ておきたかったのに,いざ現地に着いてみると一瞬思い出してはその後気持ちよく忘れ…を繰り返し,思い出しとタイミングがバッチリ噛み合った時を狙って行ってきた…のがまた夜。でも今回は共用開始後ですから内部くらいは観る事が出来ました。

何しろ複数回観に来ていたので,夜ではあれど,バーノラマ(これと,これ)から見下ろしたとおりの屋根はわかりました。
2010年の夏には更地だった場所がこんなにリッパになるとは。仮駅舎も姿を消していたような。


3年前の1月…ですから休業期間など考えるとちょうど3年前と言ってよいでしょうけど,その時私は将来裏口になる側から,ここからのアプローチは竣工後はしなくなるだろう的な事を言いました。
しかし結局,私は裏から入りました。町の中心から出る南駅…いや中央駅行き/経由(ここ,狙ってでなく本気で「南駅」って書いてしまいました。長年愛用してきた路線であり,常に「南駅行き」と認識しておりましたので)のトラムの停留所が正面出入り口ではなく裏側にあったからなんです。私が最初に見たのはホームへの通路…誰もいない…。こんな筈なかろうとそのままホームに上がってみたら。



やっぱり誰もいない…。
到着出発の隙間に来てしまっただけで,いるところにはいる筈だと思い,嘗て櫓から見下ろした屋根の意匠や,柵越しに遠目に見た駅名標を眺めつつ正面側に向かいました。




いるところはいる…確かに,いはしました。私が記録すると,どういうワケか実際よりも人の数が少なく見えてしまうんですが,それを考慮に入れてもなお,西駅の方が人出はあるように見えました。
正面玄関の際には国の英雄(なのか?)。私はゲルハルトの方がよかったけど。



これがその正面玄関です。実際にはもっと堂々として見えたのに,この記録ではなんだかちぢこまって見えます。表に出た時はカッコいいと思ったんですけどねぇ。なんだかシケた写真…うーん不調だったなぁ。



横っちょには中長距離バスの停留所。よくまとまってます。

Samstag, 31. Januar 2015

国立図書館大広間 Prunksaal

ヴィーンが大好きでいながらバロックを大の苦手とする私。
バロック図書館として世界一の美しさを誇るらしい(ホントか?)プルンクザール(国立図書館の大広間)には滅多に入りません。
しかし,自分のヴィーン滞在中ここで天使に関する特別展が開かれていると往路の機内で知り,行く気になりました。


展示の規模の割にはお客さんが多くいました。この時外は横殴りの大雪だったので,本気で観に来たお客より避難民の方が多いんじゃないか?と勝手に想像しておりました。




このように大きなパネルが枠に吊られ,その下のガラスケースの中で古書の関連頁が展示されています。パネルは多くはありませんでしたがミッチリ書き込まれていました。

目的は企画展でしたが,やっぱりここには圧倒されました。展示スペースが混み気味だった事もあり,本来の目的を半ば忘れて大広間を激写。どこにも余白がない。これぞバロック。好き嫌いは別として,壮観であります。










こう云うのも「お腹いっぱい」って言うんでしょうね。




広間の外。壁こそ白いけれど,やっぱり何かしたがるのがバロックか…。
※手すりに寄っかかってるオッサン,いなくならないかなーと暫く待っていたんですが,私に挑戦するかのように(いや,違うだろうけど)しぶとくポージング。不本意ながらおさめてしまいました。
そしてどう云うワケなのかマーラーさん。なんでプルンクザールにいるんだろ。

Montag, 26. Januar 2015

中央墓地,ソ連軍捕虜・戦没者の区画 Opferbereich der sowjetischen Kriegsgefangene im Wiener Zentralfriedhof

いやー帰国して早速インフルエンザにやられ,抵抗力を失ったところで風邪を患い,そんな中迎えた繁忙期…「自分の家は寒い」なんておめでたい事を書いていた時はただ疲れていただけで元気はあったんですが,坂を転げ落ちました…。帰国して2週間しか経っていないのに,パリはもう大昔の事だったように思えます。ヴィーンは猶更。
大量の写真と格闘する気力体力をやっと取り戻したのでぼちぼち回顧録を認めようと広げ,眺めながら思い出すありさまでした。
それでは冬休み最初の記事を。

自分の人生とは無関係な願掛けの為,中央墓地に行って来ました。用はすぐ済んだけれど特に急いで町に帰る必要もなかったので,いつも諦めていたソ連兵の区画を観る事にしました。
観光客が目標とする楽聖やら文豪やらの有名人墓地は門をくぐってすぐのところにありますが,大体欧州の墓地と云う物は自転車が欲しくなるくらい広く,他国軍の戦没者のように一定数存在する外国人の集団は一等地には配置されにくいものです。この中央墓地の場合珍しいくらい好条件(と云うのもなんですが…)な場所が確保されていて,表門からそんなに奥まっていません。それでも今まで諦めていたのは,墓地自体が巨大な為,奥まっていなくても遠い事に変わりはないからに他なりません。


 

モニュメント好きだからなんでしょうけど,こうした像とか塔とか,要するに墓所本体以外の構築物が複数あって,どれが中心なんだか測りかねますが,花環が置かれている尖塔がそうなんじゃないかな,と想像しました。




偶像崇拝…と言ってはいけないんでしょうが,ソはつくづくこう云う演出が好きだなーと,ベルリンのアレを思い出しながら考えます。
ひとりは勇ましく前方を睨み,もうひとりは寂しそうに俯いているのが印象的です。


あからさまにソとわかる演出に事欠かない割に,先頭の下に置かれた花環には独語。しかもこの色遣いはオーストリア国旗から来ていると思われます。どうもこのオーストリア黒十字とは,超党派でやっている戦没者,亡命者,政治難民の墓地保全機関らしく,対象はオーストリア人に限らないそうなので至極まっとう。勉強になりました。




墓には色んな形態があり,冗談左は一般兵,右は戦功を挙げた一般兵…なんだろうか?没年月は殆ど1945年の4月です。ヴィーン攻勢のソ連側の犠牲者が葬られてるんですね。右の墓石には生年も刻まれていますが,その若さが痛い。下段左はちょっと立派な集合墓(?),右は単独の墓石。縦型の大きな墓は5基ありましたが,その中でもこれが最大だったと記憶しています。
集合墓(?)のてっぺんにはお決まりの「自由と独立,我等が祖国の為の戦いに散華した英雄たちに永遠の栄光あれ」…くらいのお言葉,列挙されているのは軍曹と赤軍兵の名。右の墓はレフ・オレホフスキーなる中尉の物らしいですが,それ以上の事は判りません。


この日に限らず,私がヴィーンにいた間は珍しく寒く,最高気温がマイナス3℃でした。いつもは寒いと喜ぶところですが,さすがに墓地はキツかった。風を避けられないし,熱を発する存在がほぼゼロと云う状態ではマイナス3℃以上にも思われました。急いで町に帰る必要もなかったとは申し上げましたが,この区画を観た後はさすがにキツくなり,他の区画はまたの機会に…。