Montag, 26. November 2007

北欧モダン デザイン&クラフト Nordic modernism Design and crafts

東京オペラシティに,この展覧会を観に行きました。
大徳川展に次ぐ,今年後半に期待していた展です。何もなくても北方ヨーロッパのファンとしては行かねばならないところですが,これから家具を買い揃えるイヴェントを控えている(I川市のN村・S水のマンションみたいな事が起こらなければのハナシですが)私にとって,これは展示物を観て喜ぶだけの展覧会ではありません。「家具の見本市」と云う目的もあって,いつも以上に真剣そして具体的。
「これは宅には合わない」「あっこにこれを置いたらどうだろうか」と,そんな事まで考えながら観てました。写真を撮りたかった…。
前からの希望,「ダイニングにセブンチェア」はますます強くなりました。ただ,漠然と持っていた「スワンチェアを1脚」については,実際座ってみたら「……なくてもいいな」と云う結論に至りました。それよりも私は,「まさかアタクシの部屋にこんなモダンな」と思っていたPKチェア(PK22)が本気で欲しくなった。美しいだけだと思っていたけれど,座り心地もまた素晴らしかった。



前回も申しましたが,既にどこもかしこも気分はクリスマス。
オペラシティでも勿論,やっていました。兄さん,毎日見上げてたら疲れるだろうに…。








帰宅後,これを愛でてみたけれど,やっぱりイイです。セブンチェア。購入するならば複数脚。全部,色違いにするつもりです。

自慢し忘れておりましたがセブンチェア。コペンハーゲンの美術工芸博物館にて半額で買った,これは勿論ミニチュアです。このミニチュア,ちょっとビックリするような値がつけられていて,今まで手が出なかったんですが,セールに出ていたから買って来ました。色も,よりによって大好きなベビーピンク。カワイイでしょう?

Montag, 12. November 2007

Christian Dior Haute Couture japonism by John Galliano ~ガリアーノが魅せるニッポン~

表参道のクリスチャンディオールにて,この名のオートクチュール作品展が開かれています。
現在デザインを手がけている不世出の天才(と言っていいだろう),ジョン・ガリアーノ氏による2007年春夏オートクチュールコレクションのうちの20作品が展示されています。
作品をよく見ると,裾が汚れたり傷ついたりしているんです。実際にこの衣装がランウェイに乗ったんだ…と思うと,もう拝みたいような気持ちになりました。


素晴らしいとしか言いようがありません。ただの衣服ではありません。ファッションも芸術なんだと実感させられる作品群。職人技,アイディアの宝庫。
「金を積めば」って考え方の人間には着てもらいたくない。彼らの仕事がいかに素晴らしいかを理解して,敬意を払える人間でないと,本当の意味で「着る」事は出来ないでしょう。
作品そのものが携わる人々のプライドなんですね。本当に畏れ多い。

山ほど写真は撮ったんですが(ノンフラッシュに限る),精一杯抜粋しました(その割には大量だが…。ま,それだけ撮ったって事で)。

















このイッちゃた人こそがガリアーノ氏。なんてアホで,なんて愛すべき人なんでしょう。
これもジャポニスムだとしたら,沢田研二へのオマージュ以外にありませんよね。

そうそう店舗に入った時,店員さんに「4階で展覧会を行っていますのでそちらも御覧ください」と言われました。
「そちら“も”」…。そちら“しか”御覧になれないんですけど……。

Dienstag, 6. November 2007

上野2DAYS(2)

と云うワケで,上野報告の続きです。


翌日,大徳川展へ(←この写真,白っぽくってイヤなんですが,何度撮っても改善されなかった。何がいけないんでしょう)。実はこの日,都内の大学祭を観に行こうか迷っていて出足が鈍り,結局学祭はやめたものの「上野の美術博物館に行くなら平日で開館と同時」と云うモットーはグズグズに崩れました。
結局博物館に着いたのは13時を過ぎていたでしょうか。計画時は展を観た後自宅に戻って色々仕事をしようと考えていたんですが,事前にモタモタしたのでそんな事は言っていられなくなり,途中帰宅は断念し,事前に全て済ませ(13時過ぎの博物館入りはこの為),独語学校の道具も持ち歩いて重い思いをしました。

入ってみると,平日の昼間だからか老人が大挙。至る所で大渋滞。平日のよさがまるで発揮されておらずガッカリしました。見学者が連れと「平日でこれなら,週末はたまったもんじゃないね」と話し合っていました。私は平日が週末化してる,つまりいつ来ても同じなんちゃうんと腹の中で思ったものでしたが,仮に彼等の言うとおり,あれでもマシだったのなら,確かに週末は観ていられません。

こうして建物だけ撮っても味気ないものですが,実はここ,去年の光彩時空の会場なんです。私,観に来ましたが,素晴らしくカッコよかったんですよ。



展の様子は撮影出来ませんので感想を。一言,スゴいです。私は和宮ファン(萌えはしないが)なんでお目当てはその辺だったんですが,なんのなんの,姫君コレクションだけがハイライトではありませんでした。武具から生活道具まで大充実の品揃え。豪快,壮大。見応え十分なコレクション。これだけのものをいっぺんに観られるとは。行ってよかった。もう1回行こうかとまで考えています。
特に喜ぶのは家康ファンでしょうな。家康モノが最も充実していたように思われました。


ところでこの写真を撮っていると,初老のオバサンが話し掛けて来ました。
「なんで撮ってるの?」と。「こう云うの観るの,好きなの」と返すと,「どこが?」と。私は「ディテールとか様式とかね」と再び返しました。「はぁなるほどね」と私に返事をし,お友達と思われる連れのオバサンに「ホラアタシ,**画描くから。こう云うの(この意匠その物ではない。意匠を気にして写真を撮っている私の行為を指している),気になってね」って言うんです。
傍目にはまるでそうは見えないのに芸術の心得がある(ホントか?)オバサンでした。
どんな絵を描くのか,聞き取れませんでしたが,こう云う所に注意が行く人ってどんなのを好むんでしょう。




と,十分堪能したところで学校までの時間,早めの夕食を摂っても時間が余りました。そこで私は有楽町へ。買い物をしようと思ったのですが,何も見つからず。
ゲンナリしたのは西武と阪急の間の通路(…なんと呼ぶんでしょう,あの場所)で行われていたイヴェント。もうクリスマスだってさ…。
ついこの前までハロウィンって騒いでいたのに,この変わり身の速さそして無節操さ。西洋文化は商業主義と直結するんだな,この国では。
バカかと思いました。でも,精一杯ポジティヴな解釈をすれば,「神道や仏教と云った伝統文化を商業主義の犠牲にしない,つまり代替品としての洋物を置く事で,これらの聖性(と云うか)は商業と云う俗性の極みである領域から守られている」ってか。アホらし。

上野2DAYS(1)

先週,上野に2回行きました。それも連続して。
去年に引き続き,退勤後の夜,国立西洋美術館前庭(?)で行われた光彩時空へ。その翌日,今年後半で最も楽しみにしていた大徳川展へ。
業務上の都合で平日,自由が出来ました。併しその日の夜は独語学校があり光彩時空を堪能する事は出来ません。
光彩時空は会期わずか6日のイヴェント。遠隔勤務地(大さんがいた所)での労働が続く期間にバッチリ当たり,他に選択肢はありませんでした。
なんだか不経済だなぁと思いながらも,上野の展覧会を週末や休日に観る事は絶対に避けたかったので,これが最善の策だと思い,上野2DAYSを実行。


今年の光彩時空がフィーチャーしたのは舞台が舞台だけに洋物。それも日本人が大好きな印象派がメインです。私は印象派に心からタイクツするタチなので,素材自体には興味が持てなかったものの,電飾や照明が大好きなので,演目(?)に不満は持っても,十分に楽しめました。市民の皆さんは特にカッコよくなってました。








と,このように美しいワケなんですけど,私はこんな地味な演出も気に入ってしまいました。単色でカーーッと照らすだけなんですけど,見事な変化っぷり(上段左のは“無着色”状態です)。






容易に予想出来た事ですが,ここだけで写真を撮り過ぎた。
あまりに大規模になってしまうので,便宜上分けます。って事で,第2記事に続く。