Dienstag, 6. November 2007

上野2DAYS(2)

と云うワケで,上野報告の続きです。


翌日,大徳川展へ(←この写真,白っぽくってイヤなんですが,何度撮っても改善されなかった。何がいけないんでしょう)。実はこの日,都内の大学祭を観に行こうか迷っていて出足が鈍り,結局学祭はやめたものの「上野の美術博物館に行くなら平日で開館と同時」と云うモットーはグズグズに崩れました。
結局博物館に着いたのは13時を過ぎていたでしょうか。計画時は展を観た後自宅に戻って色々仕事をしようと考えていたんですが,事前にモタモタしたのでそんな事は言っていられなくなり,途中帰宅は断念し,事前に全て済ませ(13時過ぎの博物館入りはこの為),独語学校の道具も持ち歩いて重い思いをしました。

入ってみると,平日の昼間だからか老人が大挙。至る所で大渋滞。平日のよさがまるで発揮されておらずガッカリしました。見学者が連れと「平日でこれなら,週末はたまったもんじゃないね」と話し合っていました。私は平日が週末化してる,つまりいつ来ても同じなんちゃうんと腹の中で思ったものでしたが,仮に彼等の言うとおり,あれでもマシだったのなら,確かに週末は観ていられません。

こうして建物だけ撮っても味気ないものですが,実はここ,去年の光彩時空の会場なんです。私,観に来ましたが,素晴らしくカッコよかったんですよ。



展の様子は撮影出来ませんので感想を。一言,スゴいです。私は和宮ファン(萌えはしないが)なんでお目当てはその辺だったんですが,なんのなんの,姫君コレクションだけがハイライトではありませんでした。武具から生活道具まで大充実の品揃え。豪快,壮大。見応え十分なコレクション。これだけのものをいっぺんに観られるとは。行ってよかった。もう1回行こうかとまで考えています。
特に喜ぶのは家康ファンでしょうな。家康モノが最も充実していたように思われました。


ところでこの写真を撮っていると,初老のオバサンが話し掛けて来ました。
「なんで撮ってるの?」と。「こう云うの観るの,好きなの」と返すと,「どこが?」と。私は「ディテールとか様式とかね」と再び返しました。「はぁなるほどね」と私に返事をし,お友達と思われる連れのオバサンに「ホラアタシ,**画描くから。こう云うの(この意匠その物ではない。意匠を気にして写真を撮っている私の行為を指している),気になってね」って言うんです。
傍目にはまるでそうは見えないのに芸術の心得がある(ホントか?)オバサンでした。
どんな絵を描くのか,聞き取れませんでしたが,こう云う所に注意が行く人ってどんなのを好むんでしょう。




と,十分堪能したところで学校までの時間,早めの夕食を摂っても時間が余りました。そこで私は有楽町へ。買い物をしようと思ったのですが,何も見つからず。
ゲンナリしたのは西武と阪急の間の通路(…なんと呼ぶんでしょう,あの場所)で行われていたイヴェント。もうクリスマスだってさ…。
ついこの前までハロウィンって騒いでいたのに,この変わり身の速さそして無節操さ。西洋文化は商業主義と直結するんだな,この国では。
バカかと思いました。でも,精一杯ポジティヴな解釈をすれば,「神道や仏教と云った伝統文化を商業主義の犠牲にしない,つまり代替品としての洋物を置く事で,これらの聖性(と云うか)は商業と云う俗性の極みである領域から守られている」ってか。アホらし。

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