金日成主席に捧ぐ花 Blumen für Kim Il Sung - Kunst und Architektur aus der Demokratischen Volksrepublik Korea bei MAK
北朝鮮の芸術作品が初めて国外に出る事になりました。そのデビュー地がなんと,ヴィーンなんです。北京ではないんですね。
この特別展の存在を展が始まった時に知り(現地からの情報ではなく,私は日本語で知りました。さすがわが国は北朝鮮ネタには敏感ですな),是が非でも観てみようと云う気持ちになりました。
お友達に笑ってもらおうと云うやましい考えもございましたが…。
……いやー,不愉快でした。笑ってもらう気なんてその場でなくなりました。
なんだろ,あれ。お花畑の金父子(イルソンとジョンイル。勿論ジョンウンは登場しません)を,彼等を慕ってやまない国民が取り囲む。希望に満ち溢れ,自ら進んで労働する国民。それもいかにも健康そうな体型の。貧富の差はなく,皆が一様に幸せそうな表情を浮かべている。コッチェビなんて存在しない町の風景。
ウソばっかりやんけ!!
いや,一部の富める階級のみを描写しているんならウソではないのかも知れませんが,第三帝国総統でなければA原S晃,そしてその取り巻きみたいな画に,生理的嫌悪感すら生じました。
実態を直接見ているワケではありませんし,日本で報道されている北朝鮮関連ネタに情報操作が全く含まれていないとも思いません。でもあの国が絵に描かれているような楽園であるならば,こんな展覧会は企画されなかった筈!あんなもんを鵜呑みにするほどヨーロッパ人が愚鈍だとは思いませんが,警戒心を緩めるような事だけはしないで戴きたい。
まぁ彼等にとっては遠い国ですから,どうでもいいと言われてしまえばそれまでではありますが…。
図録はビックリするくらいカッコよく装丁されていて充実の内容でしたが,私は買う気になれず,ポスター1枚のみ購入してきました。
これは週半ばに撮った物。今日は基本的に雨が降っていて寒い一日でした。
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