ハンブルクでのお遣い
帰国当初は「買って来た物と旅自体の報告を交互に」なんて思っていたのですが,時系列的にネタを並べているとまるでそのとおりに行かない事が判明。と言うのも,ドイツでは新居物件としての物を殆ど買っていないからなんです。
私は当初の計画通り,新居用品を探す為にノルディック2国を選びました。果たして目的の一部は達成されましたが,計画通りに運び過ぎました。ドイツでは直接的に部屋作りには関連しない物ばかり買って来ました。
特定目的の資料とか本,ポスターとポストカード,CD,携帯…そんなもん。外見を飾る物ではなく,知的好奇心や文化欲求を満たす物,生活必需品。これがドイツに於ける私の散財生活の傾向です。特に本。今回は少なかった物の去年は5,6冊買ってしまった。独語力が増すにつれ,厚い物にも手が出るようになりました。実際には帰国してみると読むヒマがないんだが…。
で,これです。
これはお遣い品です。このカタログ(左の。右のはミニチュア・ワンダーランドでガメて来たカタログ)を模型ショップで買って来るように頼まれました。
私は日本にいるうちに,自分が根城を構えていたアルトナ地区にある模型ショップの所在地を調べておりましたが,いざハンブルクに入ってみるとアルトナでくすぶっているよりは中心街に出たいと云う気持ちが強まり,学校(と,日によっては昼食会)が終わると荷物を部屋に置いてすぐにSバーンに乗り込んでおりました。
私は日本にいるうちに,自分が根城を構えていたアルトナ地区にある模型ショップの所在地を調べておりましたが,いざハンブルクに入ってみるとアルトナでくすぶっているよりは中心街に出たいと云う気持ちが強まり,学校(と,日によっては昼食会)が終わると荷物を部屋に置いてすぐにSバーンに乗り込んでおりました。
だから結局,専門誌を立ち読みして中央駅から最も近い“ショップ”を捜し出して向かう事になりました。
1日目,8月3日。ショップには見本用が1冊あるのみでした。小さい息子を店で遊ばせていたスタッフのオッサンはどこかに電話をかけ,「他のスタッフが持ってるみたいだから取り寄せとくよ。明日以降また来て」と言われました。
2日目,8月5日。言われたとおりショップを訪れるも,カタログは届いていませんでした。どうもオッサンが,前日休んだ為に同僚に頼むのを忘れたらしい。慌てるでもなくその場でどこかに電話をし(どこだったんだろうか。月曜日はあると言った同僚なのか?),結果,ないと云う事が判明。おえー,どうすりゃいいんだと思い,訊いていいものか躊躇いつつも,オッサンに「このへんに他にショップはない?」と質問。すぐ近くにあると教えられました。そこにもシグナル(踏み切りの垂直バー。…なんと言えばいいんだ?)がついてるからすぐ判るよ,と。
シグナルが見つかるかは判らなかったけど,兎に角通りの名前はシッカリ憶えて店を出ようとする時,別の殿方に声を掛けられました。てっきりスタッフだと思っていたその人はお客でした。「これからそっち行くから案内するよ。一緒に行こう」と言ってくれました。
心強い相棒を得て,私はそっちの店に移動。店員は中年のオバサンでした。あまりにあっけなく,カタログは見つかりました。そこまで案内してくれた殿方に見つかった事を報告すると,「よかったね。こっちの店の品揃えはあっちよりも新しいんだよ」と教えてくれました(“くれました”…)。
私は判り切った事を敢えて訊いてみました。「模型,好き?」と。殿方は「うん,大好き」と眼を輝かせて回答。私は兼ねてからテッチャンについて「少年の心と大人の財力を兼ね備えたマニア」と定義しておりましたが,その少年の心に久し振りに出会えた気がしました。
いい大人がホントに眼を輝かせたんです。ウソでなく,幸せそうでした。私はプッ!と思う気持ちをどうにか隠して,殿方にお礼を言って別れました。
殿方は親切で,好意的に接してくれました。ドイツにもごく少数の女テツがいるようですが,同志と思われただろうか。私は違うぞ。……。
一応,最初の店のオッサンのところにも寄り,見つかったよ!と報告。電話中だったオッサン(なんでそう何度も電話する必要があるんだ)は親指を立てて祝ってくれました。
1日目,8月3日。ショップには見本用が1冊あるのみでした。小さい息子を店で遊ばせていたスタッフのオッサンはどこかに電話をかけ,「他のスタッフが持ってるみたいだから取り寄せとくよ。明日以降また来て」と言われました。
2日目,8月5日。言われたとおりショップを訪れるも,カタログは届いていませんでした。どうもオッサンが,前日休んだ為に同僚に頼むのを忘れたらしい。慌てるでもなくその場でどこかに電話をし(どこだったんだろうか。月曜日はあると言った同僚なのか?),結果,ないと云う事が判明。おえー,どうすりゃいいんだと思い,訊いていいものか躊躇いつつも,オッサンに「このへんに他にショップはない?」と質問。すぐ近くにあると教えられました。そこにもシグナル(踏み切りの垂直バー。…なんと言えばいいんだ?)がついてるからすぐ判るよ,と。
シグナルが見つかるかは判らなかったけど,兎に角通りの名前はシッカリ憶えて店を出ようとする時,別の殿方に声を掛けられました。てっきりスタッフだと思っていたその人はお客でした。「これからそっち行くから案内するよ。一緒に行こう」と言ってくれました。
心強い相棒を得て,私はそっちの店に移動。店員は中年のオバサンでした。あまりにあっけなく,カタログは見つかりました。そこまで案内してくれた殿方に見つかった事を報告すると,「よかったね。こっちの店の品揃えはあっちよりも新しいんだよ」と教えてくれました(“くれました”…)。
私は判り切った事を敢えて訊いてみました。「模型,好き?」と。殿方は「うん,大好き」と眼を輝かせて回答。私は兼ねてからテッチャンについて「少年の心と大人の財力を兼ね備えたマニア」と定義しておりましたが,その少年の心に久し振りに出会えた気がしました。
いい大人がホントに眼を輝かせたんです。ウソでなく,幸せそうでした。私はプッ!と思う気持ちをどうにか隠して,殿方にお礼を言って別れました。
殿方は親切で,好意的に接してくれました。ドイツにもごく少数の女テツがいるようですが,同志と思われただろうか。私は違うぞ。……。
一応,最初の店のオッサンのところにも寄り,見つかったよ!と報告。電話中だったオッサン(なんでそう何度も電話する必要があるんだ)は親指を立てて祝ってくれました。
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