Jag förstår blott svenska...
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。
隣国だから言語的に近いのかと思いきやさにあらず。フィンランド語はその左に連なるスカンディナヴィア各国の言語とはルーツを異にする完全なる別物です。また,右隣の国語であるロシア語ともまるで違います。フィンランド語はエストニア語,ハンガリー語,トルコ語の兄弟らしい(民族のもともとの出所が共通とされている)のですが,私にそれらに対する知識がないので,専門家の言葉を信ずる他ありません。
ここで登場するのが1日に申し上げたハンガリー女子の言葉。私が就職しにくいフィンランド文学をどうして選んだのか問うた際,勿論フィンランドが好きだからと云う当然な理由はありましたが,「ハンガリー語とフィンランド語は近いんだよ。だから勉強し易いの」とも言ったんですね。私は今でもハッキリ憶えています。自分が「どっちにしろ,私がやりたくなる言葉ではないな」と思った事も,結局テレビ番組もスウェーデン語放送しか観なかった事も。
歴史的経緯で考えれば,この4ヵ国語で言えばたぶん私にはハンガリー語が理解し易いと思うんですよね。外来語に救われると云う消極的な理由ではありますが。
フィンランド語にはやはり興味を持てません。北方ゲルマン系の言葉に手を出し,これからやってみたいのがスラヴ系のポーランド語と云う私にとっては完全に畑違いです。喋るのは英語,書かれた物を読むにはスウェーデン語と云う気持ちでいたので,日本からスウェーデン語の会話本(ベルリンで買ったやつ)を持参しはしたものの,全ての場所でスウェーデン語が使われているとも思えず。
そこで,ヘルシンキに行く前に「標識も読めないんじゃ心配だ」と思ってヴィーンで小辞書を購入(ヘルシンキで独語ガイドを買っても不毛です。解説が読めないんですから…)。会話をフィンランド語でしようなんて図々しい考えは持っていなかったので,会話集ではなく,ホントにただの小辞書です。空港バスの中では目に付く単語を片っ端から調べました。活用とか変形とか,まるでわからないものですから,「多分これでいいんだろう」と云う程度でした。勿論その後は,強風の中手袋をはいた状態で単語調べなんて出来ませんから,休憩中とか部屋で見るだけになりましたが。
でもそうやって,なんとなくでも少しだけでも書き言葉(“言葉”なんておこがましい。単語だよ単語)を理解出来ると,ちょっと嬉しくなりますね。10年前の(「これは要らない」と云う)頑なさはなくなりました。依然として習いたくはなりませんが…。
そんなワケで,ヘルシンキにおける2言語対応(?)を,この次の記事で御紹介します。
習わなくてもこれなら想像がつきます。実際思ったとおりの意味でした。“ale”はセール。ここではフィンランド語しか出していませんでしたが,大抵の店舗ではどちらも表記していました。スウェーデン語だと“rea”です(これも初めてスウェーデンを訪れた時に憶えたんです。ああ恥ずかしき我が物欲…)。フィンランドではセールコーナーを赤くするのが主流みたいでした。