Samstag, 11. August 2007

ポツダム Potsdam

去年のシュトゥットガルト滞在中,それはそれは週末,よく動き回りました。
多少天気が悪くとも,そんな事はお構いナシでした。それなのにここでの私と云えば,何かにつけて面倒臭がり,サボりがちで典型的な中だるみの症状が出てしまっております。
ただ,生来の貧乏性も手伝ってか,こうと決めたらあとの行動はガツガツですけれど。

動く事よりも考える事の方が面倒なんです。何度か来ていて新鮮味が薄い事も原因のひとつかも知れません。
近郊の町にでも行ってみるか,でも情報が少ない,今日は雨だ,列車はどうなんだ…と終日自由の本日朝にいたってなお,考えていました。
天候なんて以前はものともしなかったのに,動物園でヒドい眼に遭ったからか,重要度が急上昇しました。雨と初めから知っていて勝手の判らんベルリンの外に出るのもどうか,でも外に出ようと思ったら週末しか出来ない…。逡巡して,どうにか出かける事にしたのは12時頃。こんな状態で遠出なんて出来ません。惰性でポツダムに行く事にしました。

あの役にも立たない歩き方の指南書ではサンスーシさえあればいいみたいなコンセプトで書かれていますが,なんのなんの。ロンリープラネットによると見所満載!これは忙しい。
…と思ったのはようやくポツダム行きを決めてからの事でした。あぁ行く気は薄くても事前に見るだけ見ておけばこんな事にはならなんだのに…。


  

  

時間が少なく,その上よく出来たバス路線のおかげで,大抵の物は車中から見られた関係でロクに写真がありません。残念です。一般的な興味での観光が目的ならポツダムはオススメです。丸1日は欲しいところです。
※下段左端の痛々しい建物は大理石宮殿です。プロイセン王家(この呼称でいいのだろうか?)の住居でした。なんと内部の修復作業が去年終わったばかりだそうで,大変に美しい。新しすぎて白々しく見えると思う人もいるかも知れないけれど,私は宮殿の新築時ってこうだったんだろうなーと楽しんで観られました。だって「ここには***が住んでいました」って書かれていても,その***が住んでいた頃は退色してもいず,全くもってケバケバしかったんだろうに,現在ではそれを窺い知ることは出来ないんですから。
この宮殿はシンプルな部類に入ると思いますが,それでも王族住居の新築時の色鮮やかさを垣間見られたようで,貴重なものを観たなと思えました。

それでは行きましょうか,真打ちのサンスーシ。
とは云え私にとっては2度目。バロックと並んで私の大のニガテ,ロココ様式。前回は中に入ったかも知れません(記憶がない)が,もういいです。庭はこのとおり美しい。

  



  

庭園から上って宮殿に行こうとすると,こんな画が展開されます。段々近づいて来る宮殿は美しく,外見だけでしたら惚れ惚れします(中はトゥーマッチだから結構です)。
真ん中画像のオッサン,なんでポージングしてるのか,私には判りませんでした。下方に家族や知人がいたのでもなさそうだったけど…。

前回来た時は快晴でした。青い空に黄色の宮殿,植物の若々しい緑色が美しかった…のですが,今日は久し振りの絶望感タップリな曇雨天。いくらクチで美しいと言っても,背景がこれ(この色)では説得力がないな。

Keine Kommentare: