Freitag, 22. August 2008

OMG

本日朝,日本に戻って来ました。
イェーテボリからフランクフルトを経由して,飛行は実に順調でしたが…。


イェーテボリで私は信じられない失敗をしました。
かの地には空港が2つあるんです。ラントヴェッターと云うメジャー級の航空会社が乗り入れるのと,シティと云うライアンエアーのみが就航しているの。
そう,よくある事です。フランクフルト・アム・マインに対するフランクフルト・ハーンみたいなもんで,航空料金が安い会社が格下…とは言っちゃいけないか,マイナーな空港を拠点としているワケです。
ルフトハンザを使って来た私は当然ラントヴェッターに降りました。そこから市街との往復バスに乗って町に入り,同じルートで空港に行こうと考えて,バス停の位置を確かめたのですが,一般的には存在している時刻表が見つからない。そこで部屋に戻ってサイトで確かめればいいかと思ってしまったのが悪かった。
市街から空港までを探す際,空港バスの会社ではなく,地域交通の会社のサイトを選んでしまいました。こっちでは,なんとラントヴェッターの空港が検索対象として出て来ないんです。それで,シティで突き進んでしまった…。

サイトでは出発便のスケジュールに合わせてバスの時刻を編成しているような事を言っていながら,8時を最後に10時20分までバスがない。
これはおかしくないか?といぶかしんだものの,何しろその時はラントヴェッターとはシティの事だくらいに思っていたので,仕方ないので朝8時のバスを選択。本来はその1時間後でよかったんですけどね。

ま,兎に角そのシティ行きに合うように宿を出て,バスに乗り込みました。往路と復路が違う事は道路事情である事だし,通る道が違うのに最初のうちは疑いもしなかったし,来る時は75SEK払ったような気がするけどこっちは60SEK…ってのも最初のは思い違いでホントは60だったんだろうとさえ思っていました。
併し,途中で私はおかしいことに気付きました。あまりに牧歌的な風景をやり過ごして見えてきたのはビックリするほど小さい空港。私は顔面蒼白。慌てて隅っこで待機していたタクシーに乗り込みました。
不幸中の幸いで私は必要以上に早く宿を出ていましたから,時間的には余裕がありました。タクシーの運チャンと話しながら,どうにかラントヴェッターに理想的な時間に着き,無事飛行機に乗る事も出来ましたが…。
シティまでの運賃が60SEK,シティからラントヴェッターまでのタクシー代が560SEK。正しくバスを選んでいれば75だけで済んだところ…。痛恨のダメージです。

いやぁ,我ながらお粗末な検索能力でした。幸い金で解決出来はした物の,もしこれが9時台にもシティ行きのバスが出ていれば私はそっちを選んでいたでしょうから,その場合は飛行機に乗れなかった筈。
恐ろしい事です。ホント,こんな失敗は人生で初めてだったので,旅慣れているつもりではあったけど,これからも気をつけなきゃなー,と痛感。

 

イェーテボリ入りした日に,「ここのバスターミナルはカッコいい」と申しました。これがその,バスターミナル。夜のは初日に,昼のは帰国前日に撮った物。初日はもっと色んな角度で撮れるんじゃないかなと考え,披露は後回しにしたんですが,結局これくらいしか撮りようがなく。
どちらの日も,まさかここを出発点にこんな苦労をする事になるとは思ってもいませんでした。
ノルウェーの建築家,ニルス・トルプによる案。この建築家,要チェックですな。

昼頃から本格的に眠ってしまい,27時も過ぎたこの時間帯にガンガンに頭が冴えております。この週末でどうにかしなくては。

Mittwoch, 20. August 2008

Jubileumsmatchen i fotboll mellan Sverige och Frankrike

何を記念しているんだか,本日,サッカーナショナルチームの国際試合が行われました。
スウェーデン対フランス。なんと当地イェーテボリで。
ここに来た日,私はこの宣伝を見つけました。しかし開催地を深く考えておらず,「お,やるのか。ここは是が非でも応援したいところ。テレビ観戦しよう」と思うに留まっていたのですが,何日かいるうちにここでやるのだ!と気付きまして。


元々スウェーデンチームのファンですから(現在スウェーデンにいるからではなく,滞在先がフランスであっても当然スウェーデンを支持する!),試合その物は観ずとも,始まる時間に近くにいたいと思い,冷やかしに行くに至りました。試合開始の音とか人の声とか,そう云うのを聞き届けたら宿に戻ってテレビで…なんてつもりでいましたが,結局のところ部屋で観られる局では放送されない事が判り,仕方なくネット観戦。スポーツ局が1つ入ってるのに放送しない。ブンデスリーガなんて映してる場合か!!
……と嘆いていたら普通の局が試合後に録画放送を流しました。しかし荷造り中の為,かじりついて観る事は出来ない上負け戦だったのでそれほど熱意も持てず…。


 

スタジアムの周りは人だらけです。これは開始30分くらい前の様子。あんまり混んでいるようには見えませんが,それはもうワラワラと人がやって来る。信号で流れが止められ,それが吐き出される時の様子は壮観です。それなのに今日の観客数は2万数千人。5万人ってスゴい事なんですねぇ…。
ほぼ,黄色(ナショナルチームのユニフォームの色)づくしです。画像ではそうは見えないでしょうが,実際は上っ張りで隠されている事も多くて。
フランスの青は,いなくはありませんでしたが,やはり少ない。



大分暗いんですが,これは郵便局のトラック。特別ヴァージョンなんでしょう。

スタジアムの外には黒人のダフ屋が数人いましたが,誰もダフ屋からチケットを買おうとしません。私の近くにひとり,中に入るでもなく素通りするでもない人がいましたが,ダフ屋を無視していました。



誰だかによる国歌独唱。ラ・マルセイエーズはアタマが切れてしまったけど,本命は後者だからまぁいいのだ。

負け戦とは申しましたが,スウェーデンは追いつこうとしてちゃんと点を入れるチームです。プレイがきれい(フェアである,と云う事)。そこが好き。
試合開始後5分頃,どよめきが起こりました。後でラーションが得点したと知りました。上述したように,結局敗れはしましたが,いい時に歓声を聞く事が出来たのはちょっと嬉しかった。
いよいよ明日,帰国の途につきます。長かったなぁ。

Dienstag, 19. August 2008

クヴィーベリ墓地の聖オーロフ礼拝堂 St Olofs kapell i Kvibergskyrkogård

今日から雨雲がスウェーデン南西部上空に居座るようで,今日から数日間,降ったり止んだりの日々が続くようです。
本日,実は遠足を行うつもりでいたのですが,その「降ったり止んだり」の程度を見極めてからの方がよかろうと町に留まり様子を見る事にしました。
しかし,今日の代わりに明日出掛けるとなれば町の用事がこなせなくなるかも知れんと思い,墓地に行って来ました。クヴィーベリ地区の墓地に,アスプルンドによる礼拝堂があります。
時間的な制約があるので,夕方に行きましたが,この頃はよーーーく降っていてシンドかったなぁ。




  



  

日本人による解説書には,右下の坂道を取り込んで,アスプルンドの死生観を表現しようとしていたようですが,完成を見る前に本人は逝去し,その後別の建築家が引き継ぎ,坂道の計画はなくなってしまったそうです。スコーグスシュルコゴーデンの完成度を考えれば非常に残念です。


因みにこれはイェーテボリの市庁舎。改築作業をアスプルンドが手がけたようです。

  

Montag, 18. August 2008

コスプレタウン(なのか?) イェーテボリ

ここに来てから,私は何度かおかしなカッコウをした女子を見かけました。

①ゴスロリちゃん
②アラレちゃんをやってるとしか思えない,紫に染めた髪と黒縁メガネちゃん
③マドンナ(Like A Virginの頃の)ちゃん
④何かのアニメキャラとしか思えないケッタイなイデタチの女子2人組
⑤ショッキングピンクづくしちゃん


なんなんでしょうこの町は。このわずかな時間でこれだけ目撃したんですから,実際にはもっといるのでしょう。
他のスウェーデンの都市ではついぞ見かけません。いえ,私の知るスウェーデンはストックホルムとマルメにほぼ限られていますが,国内第1と第3の都市ですから(ここは第2),まぁこの国にしては珍しいんじゃないでしょうか。いくらここが若者の多い町だからって,ストックホルムは人口自体がここを上回っているんですからね(まぁ,私のストックホルム滞在は着膨れする冬の間だけだったから,上着の下がどうかはなんとも言えませんが…)。



それで,彼女等はいったいどこで“衣裳”を調達するんだろうと気になっていたところ,偶然こんな店を見つけました。
コスプレ専門店と云うよりはパーティー衣裳とグッズの店みたいでしたが,この国ではこれで十分でしょう(短いほう,叶M香様にソックリじゃない?)。

   

写り込みはどうにもならないのでカンベンしてください。こんな愉快な仲間達が客を待っています。スゲェなぁ,この店…。

今日は植物づくしの一日だったんですが,たまりにたまった画像の整理をする必要があり,それに関わっておりました。植物報告は後日…。

Sonntag, 17. August 2008

Göteborgs kulturkalas

12日から今日まで,イェーテボリでは本日のタイトルの名で大きなイヴェントが催されていました。
私は当然,昨日からの様子しか知りませんし,昨日は何がなんだかわからない状態でしたから,あれが関連行事だったのかはわかりません。
夏のスウェーデンではイヴェントが多いんでしょうか。マルメでも,行く度にフェスティヴァルをやっています。とにかく,広場と云う広場で何かしらやってると言っても,それほどの誇大表現ではないでしょう。
で,大して人口も多くないこう云う町で,ちゃんと…ってのもヘンな表現ですが,お客さんが集まるんですね。「これ,日本ならシラけるんじゃないの」と思うような行事でもちゃんと客がついて,皆さんマジメに楽しんでいる。人のパフォーマンスには拍手を送る。客の鑑です。私にはマネ出来ないだろうな。





  

昨日の様子。このドーム的な物は,今日の午後には完全になくなっていました。そしてこの,アンデスなオッサンたちはと云うと,ま,今日再び目撃するワケです。

  

会場はこんな感じで,特設のテントやステージが組まれています。一箇所に固まっているワケではありませんので,ホントに「町を挙げて」感があります。テント内でのパフォーマンスは。



ちょっと寂しげで,コーラスが入るのがポイントなんでしょうか。


別の場所では人垣を見つけました。覗いてみると,昨日の“アンデスフェア”の続きかと思いきや,これは長大なパレードのごく一部に過ぎないことが判明。

  

   

これですから。それぞれの部隊には車による誘導がつき,その車が部隊毎の音楽をがなり立てます(これが主たる目的で,結果として誘導しているようにも見えただけかも知れんが…)。このイヴェントの為にいったい何人招聘したんでしょう。この中に現地人と思われる人も含まれていますが,やっぱりこう云うラテンなイヴェントには似合わない。金髪碧眼がきれい過ぎる。

 

パレードの終点はここ。ヴィーンのジルヴェスターを観ているかのようなステージで人が待っていて,各団体は着いた順にステージ上で紹介されます。この盛り上がり!そんなに楽しいかなぁ。って言っちゃいけないか。

Samstag, 16. August 2008

イェーテボリ到着 Göteborg

イェーテボリに来ました。
私がスウェーデンで宿を取って腰を落ち着けて滞在したのはストックホルムだけでしたから,本営を構えての滞在はこれが2都市目です(一番通っているのはマルメですけど,コペンハーゲンからの日帰りばかりで)。

ここもまたスウェーデンの新しいホテルらしく,イケてます。デザインホテルかどうかはわかりませんが,公共スペースは相当カッコいいです。
そしてこれもスウェーデンらしいと思うんですが,木を多用しています。モダンなのにキツくないんですよね。
大きく取られた窓にはオーガンジーの大胆なカーテンが掛けられていて,夜,その後ろの遮光カーテンを重ねると柄が浮き立ちます。
自分の新居に遮光カーテンは考えていませんが,手前に薄いのを掛けると云うこのやり方を取り入れる事は出来ます。うーんカッコいい。


床が広く開いているのはいいですね。これがドイツだと,ソファの前に小テーブルを置かないと気が済まないでしょう。この部屋の場合,机でなんでもしようと考えているようでテレビ台,作業机,ソファのサイドテーブルを兼ねています。いい案です。自宅でやったら散らかってどうしようもないでしょうが…。

水周りも必要にして十分なスペースが確保されていて,この点にも不満はないのですが,唯一困るのはクローゼットの小ささです。去年のストックホルムでも思いましたが,大陸でこの小ささは考えられません。
ただでさえ狭いのに,この宿では小道具が充実している(電気ポット,アイロン,アイロン台,収納内のミニバー。ドライヤーは水周りにではなく,ここにしまわれている。まぁこれはしかるべき場所に移すけど)ので,それらの為に数段が既に埋まっています。どこに何をしまったらいいのか…。

明日から観光パスを使うつもりなので,その兼ね合いもあって,町の様子を観もしないうちに遠くの植物園に行って来ました。然も植物園内の温室が閉まってからの訪問だったので未完です。
こちらはいずれ報告させて戴くとして,そんなワケで早いイェーテボリ入りだった割にまだ出せるネタがありません。



“ネーム入り”の写真がこれしかない事に気がついて,部屋に戻る前,駅にも寄って来ました。駅舎はクラシックですが,すぐ横にあるバスターミナルは超モダンでカッコいいです。空港かと見まごうほどでしたがこちらも後日,報告出来ればいいと思っています。

  


ところで,今日はマドンナさんの誕生日。

  

朝,フランクフルトで知りました。50歳!カッコいい。
こちらでもテレビで特集が組まれています。ひと晩中やるみたいです。ライヴの次はメイキングオヴか何かのドキュメンタリーだそうで。
この画,ちょっと翳ったけどイイでしょ。ここはスウェーデンなんだから,これがサンプルとしてイイと思う。
そうそう,やっぱりこの宿ではドイツの放送は観られません。スウェーデン放送の他にUK物が1局だけ。悲しい!n24(小難しいニュースばっかりやってるカタい局)でもいいから入っていて欲しかった。
これはナイだろと思ったんですが,ドイツはおろかノルウェーの局すら1つも入っていない。ここからノルウェー国境なんてすぐです。ノルウェー人の客なんてよく来るだろうに…。


8月17日,訂正。
ノルウェーのテレビ,1局入っていました。デンマークのもありました。テレビ画面を使うホテル案内を使いこなしていないせいで見つけられなかったってワケ。失礼しました。このホテルに対しても。

Freitag, 15. August 2008

フランクフルト Frankfurt/M

とうとうニュルンベルクを出る事が出来ました。
ICEの中に厄を落として来られていればいいんですが。

明日乗る飛行機の為に,フランクフルトに来ました。ここでは1泊だけします。

過去,独語学校でフランクフルトあるあるが課題に出た事がありました。
それぞれ,フランクフルトネタを用意して授業中に発表すると云う物。生徒の一人が「どうしてフランクフルトには魅力がないのか」と銘打って一席ぶっていましたが,私はここがキライではないし,別段タイクツな都市だとも思いません。大きな町にはそれだけ観る物があります。タイクツだと言う人間は,それを見つける術を知らないだけです。
そんな人間はゲーテハウスを観たらとっとと帰ればいいんです。


ただ,今日1日だけいて,何か撮ろうと思っても絵になる物が乏しい事に気付いてしまった。
数十人の団体旅行でやって来たような右も左もわかわかっていないアジア人観光客(ここ数年のアジア人の増殖振りは目を覆いたくなる。一番多いのは中国ニューリッチ。総じてマナーが悪い)が必ず訪れるこの地。2,3時間の自由行動中,何を観てるんでしょう。掘り下げないとネタが見つからない土地です。レーマーベルクくらいしか行けないんじゃないの?

前述の生徒のプレゼンは,結構完成度が高くて面白かった。ドイツ人が好むドイツの都市ベスト50を挙げて,そこまでしてもフランクフルトが入って来ないと云う驚くべきデータを提示。へぇー,と思ったものでした。

到着後,宿で少し休憩した後美術館へ。それから色々用を足していたら遅くなってしまいました。
結局時間がなくて遠くには行けず,ネタが前回と同じになってしまいました。折角ですからここでは夜の部を。









コメルツバンクのビルが好きで,こればっかり撮ってます。


明日ドイツを離れ,スウェーデンに入ります。ヴィーンを出てから今までテレビのない生活をしていたのでタイクツでした。もっと観たかったー。
イェーテボリでは当然テレビは観られますけど,ドイツの局はそんなに(悪い場合は全く)入っていないでしょう。
いや,そりゃスウェーデン語も志していましたけど,テレビを観たって全然ワカラン。せいぜい天気予報…。ドイツのが恋しくなるだろうなー。