Jag måste tala svenska...
先週金曜日,私は日本に帰って来ました。
暑いですね……。既に死にそうになっています。ヨーロッパの気候,日本の食事。これが兼ね備えられている状態が私の理想です。日本に帰って来てしまった以上,秋まで私の生きる場所はありません。
さて,私は春にスウェーデン語入門に通っておりましたが,あんな程度では現地でどうにかなる筈もないと云う解釈から,私はスウェーデンに行っても英語に徹しようと思っておりました。
併し,スウェーデン語の耳は出来始めているようでした。今まで以上にハッキリと,音だけでスウェーデン語とそれ以外のスカンディナヴィア諸語を区別出来るようになりました(デンマーク語とノルウェー語の区別はムリです)。一部,聞き取れる言葉もありました。ケタの少ない数字なら手ごたえがありました。これが嬉しくってねェ。ドイツ語を始めたばかりの頃を思い出しました(ある程度は意思表示が出来ている今となっては戻りたくもないけどね。でも当時は全てが新鮮でした)。
とは云うものの,会話となるとハナシは別です。併し,こんな幼稚園児以下の私にいきなり試練は訪れました。
最終日,コペンハーゲン中央駅を出るマルメ行きの列車は20分以上遅れました。後がない私はイライラの頂点。そこに持って来て次から次へと混んだ車輌に客が乗り込んで来る。こんな時に限ってデブばっかり。特にヒドかったのは相撲取り級のデンマークデブコンビ。相方は乗り込めず,別の車輌に行きました。そこにそのデブ程ではない腹だけ出た中型メタボのオッサンが乗車。時間的な心配とデブの参入による環境悪化で私はどうにかなりそうでした。なんとか出発はしたものの,その時刻がまさにチェックインのデッドラインと設定されている時間でした。怒り心頭ですが,そこで誰かに何か言うものでもありません。
と,いきなり中型メタボのオッサンが私に何か話しかけてきました。スカンディナヴィアの言葉(後から考えたら「人多いね」だった)。私は解らないので,スウェーデン語で英語か独語は話すか訊きました(デンマーク人でもゼッタイ解ると思ったからです。似てるし)。英語は余裕で喋れるだろうこのへんの人なんだから,と云う甘い期待がありましたから。併しなんとそのオッサン,スウェーデン語とデンマーク語しか喋れないと言う!こんな人もいるのかとショックを受けつつ,それなら私がスウェーデン語を話すしかない,と思い,持てる語彙を総動員してどうにか成立させた会話は以下のとおり。
「スウェーデン人?」「そう,マルメに住んでるよ。Youは?」「日本人」「空港まで行くの?マルメまでじゃなく?」「そう,空港。今日日本に帰るの」「何してるの?」「東京で働いてるの」「あぁトーキョー。人が多くて,スゴく大きいよね」「うん。行った事あるの?」「ない。テレビで観たんだ」等等。私の今のレヴェルではこの程度です。その後終点まで乗るオッサンは我々のいた大扉の前から座席室(なんと表現すればいいのか)に移りました。誰かが降りるのを待つんです。狙いを定めた,座っている客の横にガンと立つんですよね。ドイツでこんな光景はめったに観ないけど,スウェーデンでは当たり前みたいです。
私はこれ以上ないほどギリギリの状態を経験し,「Closed」表示されていたゲートを開けてもらってなんとか搭乗。Gott sei dank!!どうにかフランクフルト(ここで乗り継ぐ)には行けました。ホントにコワかった。ドイツに入ってからは言葉に(それほどの)心配がなくなり,突然スウェーデン語で話しかけられる事も勿論なく,あとはドイツ語と日本語だけで成田まで戻って来ました。
でもちょっとオモロかった。スウェーデン語で会話したの。
まだまだ天気予報なんて理解出来ません。せいぜい気温くらいかな。一応天候用語は学習済みですけど,スピード(そんなに速くは喋ってないのに)について行けない。
以上帰国報告。