Montag, 27. August 2007

Jag måste tala svenska...

先週金曜日,私は日本に帰って来ました。
暑いですね……。既に死にそうになっています。ヨーロッパの気候,日本の食事。これが兼ね備えられている状態が私の理想です。日本に帰って来てしまった以上,秋まで私の生きる場所はありません。

さて,私は春にスウェーデン語入門に通っておりましたが,あんな程度では現地でどうにかなる筈もないと云う解釈から,私はスウェーデンに行っても英語に徹しようと思っておりました。
併し,スウェーデン語の耳は出来始めているようでした。今まで以上にハッキリと,音だけでスウェーデン語とそれ以外のスカンディナヴィア諸語を区別出来るようになりました(デンマーク語とノルウェー語の区別はムリです)。一部,聞き取れる言葉もありました。ケタの少ない数字なら手ごたえがありました。これが嬉しくってねェ。ドイツ語を始めたばかりの頃を思い出しました(ある程度は意思表示が出来ている今となっては戻りたくもないけどね。でも当時は全てが新鮮でした)。


とは云うものの,会話となるとハナシは別です。併し,こんな幼稚園児以下の私にいきなり試練は訪れました。
最終日,コペンハーゲン中央駅を出るマルメ行きの列車は20分以上遅れました。後がない私はイライラの頂点。そこに持って来て次から次へと混んだ車輌に客が乗り込んで来る。こんな時に限ってデブばっかり。特にヒドかったのは相撲取り級のデンマークデブコンビ。相方は乗り込めず,別の車輌に行きました。そこにそのデブ程ではない腹だけ出た中型メタボのオッサンが乗車。時間的な心配とデブの参入による環境悪化で私はどうにかなりそうでした。なんとか出発はしたものの,その時刻がまさにチェックインのデッドラインと設定されている時間でした。怒り心頭ですが,そこで誰かに何か言うものでもありません。
と,いきなり中型メタボのオッサンが私に何か話しかけてきました。スカンディナヴィアの言葉(後から考えたら「人多いね」だった)。私は解らないので,スウェーデン語で英語か独語は話すか訊きました(デンマーク人でもゼッタイ解ると思ったからです。似てるし)。英語は余裕で喋れるだろうこのへんの人なんだから,と云う甘い期待がありましたから。併しなんとそのオッサン,スウェーデン語とデンマーク語しか喋れないと言う!こんな人もいるのかとショックを受けつつ,それなら私がスウェーデン語を話すしかない,と思い,持てる語彙を総動員してどうにか成立させた会話は以下のとおり。

「スウェーデン人?」「そう,マルメに住んでるよ。Youは?」「日本人」「空港まで行くの?マルメまでじゃなく?」「そう,空港。今日日本に帰るの」「何してるの?」「東京で働いてるの」「あぁトーキョー。人が多くて,スゴく大きいよね」「うん。行った事あるの?」「ない。テレビで観たんだ」等等。私の今のレヴェルではこの程度です。その後終点まで乗るオッサンは我々のいた大扉の前から座席室(なんと表現すればいいのか)に移りました。誰かが降りるのを待つんです。狙いを定めた,座っている客の横にガンと立つんですよね。ドイツでこんな光景はめったに観ないけど,スウェーデンでは当たり前みたいです。
私はこれ以上ないほどギリギリの状態を経験し,「Closed」表示されていたゲートを開けてもらってなんとか搭乗。Gott sei dank!!どうにかフランクフルト(ここで乗り継ぐ)には行けました。ホントにコワかった。ドイツに入ってからは言葉に(それほどの)心配がなくなり,突然スウェーデン語で話しかけられる事も勿論なく,あとはドイツ語と日本語だけで成田まで戻って来ました。
でもちょっとオモロかった。スウェーデン語で会話したの。





まだまだ天気予報なんて理解出来ません。せいぜい気温くらいかな。一応天候用語は学習済みですけど,スピード(そんなに速くは喋ってないのに)について行けない。

以上帰国報告。

Mittwoch, 22. August 2007

サボったか

コペンハーゲン最終日,つまりヨーロッパ最終日です。
外では雨が降っています。その上雷まで!珍しい。

今日は特別な事はせず,流れに任せるような1日でした。デンマーク家具の素晴らしさを学び直す為,工芸美術館を訪問,道すがら観光客が大挙する買い物通りを冷やかし,公園でボケッとしたり嚥下障害に苦しんだりと云った感じ。ルイジアナに行くには夏はいい季節なんですが,現在の特別展が気に入らず,行かない事にしました。

この滞在では,びっくりするくらいコペンハーゲンの町並みフォトを撮っておりませんでした。夏は美しい筈なのに何をしていたんでしょう。

宿が町の中心になかったから(とは云えものすごく遠いワケでもなかったんですが,移動を面倒がるには十分?な距離がありました),一度引っ込んだらもう出て行かないとか,暗くなるのを待つ程撮りたくなる所はカンタンには行けない等,地味ながら悪条件はたくさんありました。
そんななけなしのフォトコレクションの中からいくつか。













下の段のシャボン玉みたいのの中には,何やらデザインをテーマとした品物が入っています。それを道行く人が眺めています。




ホントにこのくらいしかない。記録魔なのに…。

さて,これが洋行中最後の報告になると思います。明日,コペンハーゲンからフランクフルト経由で日本に帰ります。朝が早い(と云っても7時起床。私にはこれでも大ストレス)ので更新はムリでしょう。
プラハ,ベルリンの書きかけ記事,コペンハーゲンの残されたネタ(そんなの,あったかなぁ…多分ないなぁ)については,情けないけれど日本で仕上げさせて戴きます。

それではまた,日本で。

Dienstag, 21. August 2007

マルメ中央駅裏

フェスティヴァルと一緒では記事が大きくなりすぎるので,ここで小さいオマケ。


駅の周りでは,なんだかいつでも工事が行われているような気がします。来る度に必ず現場事務所を観ているように思えるんですよね。
今回はトンネルを造っていました。列車の時間が心配でちゃんと案内板は見なかったんですが,これだけ見ても結構な規模です。

マルメ中央駅のすぐ裏には港があります。駅から港までの間が私のちょっと気に入っているエリアです。
別にオシャレな店が建ち並ぶ一角と云うワケではなく,ただこんな感じ。ごく狭いエリアではありますが,これが好きなんですよね。
お決まりの“ 工事中”ではありますが,駅側も完成したらもっとステキになるんだろうなぁ。
前回訪問時はあまりの寒さに灯台の下まで行く気が起こらなかった。今日は真下まで行けました。結構近くて,そして小さかった。








マルメフェスティヴァル2007 2007 års Malmöfestival

前号を受け,マルメです。
死んだようなエルムフルトからここに来て,活気がなんとも嬉しく,歩いているだけでウキウキしてきました。ここの公共バスは緑。ベルリン,コペンハーゲンと黄色が続いていたので新鮮でした。


マルメは特別に大きい町ではありませんが,これでもストックホルム,イェーテボリに続くこの国第3の都市だそうです。エアスン橋が出来てからはコペンハーゲンに来る度にマルメを訪れているので,これでマルメは3回目です。
夕方だったし,特別やる事もなかったのですが,そんな事はどうでもいいのです。ワイワイしたスウェーデンの町を観たかったんで。

希望はお釣りが来るほど叶いました。ちょうどマルメフェスティヴァルとやらが行われていて,通常の倍以上の人手。ここまでは望まないんだけどねぇ…。
私,なんとなく憶えているんです。今回と同じ場所で特設ステージが出来ていて,誰かがそこで歌っていたのを。だからよく考えたら,このフェスティヴァルも私には初めてではなかったんです。毎年だか隔年だか知らないけれど,夏になるとやるんでしょうね。

  

  


この人達,勿論私は知りませんが,女子は英語で歌ってはいたものの,スウェーデン語で何か話していました。お国の人なんでしょう。多分。

  

総本山へ イケアエルムフルト店 Ikea Älmhult

昨日エアスン橋について申し上げましたが,今日はその橋を越えてスウェーデンに遠征しました。
目的地は毎度おなじみマルメ…ではなく,更に(あんまり速くはない)列車で1時間半弱北東に進んだ場所にあるエルムフルトと云う小都市。ここはイケアの発祥地です。スウェーデンでも南部を訪れる場合はストックホルムからよりもコペンハーゲンからの方がベンリ。今回もいい機会だからと思って行ってみる事にしました。
今まで店内の写真はここで披露して来ました。今回はそれをやめ本拠ならではの毛色の変わった報告にしました。以下御覧くださいね。
店内でまさに「エアスン」の名のついた商品を見つけました。なんと,便座なんですよ。なんでよりによって便座…。








ここは全世界のイケアにとって心臓部みたいなもんです。品物の開発,カタログ撮影(自社スタジオがあるそうだ),社員教育となんでもここで行われています。そう云った施設は主に赤と白でまとめられています。おなじみの紺と黄色じゃないんですね。





何しろ総本山なので,私はクンゲンスクルヴァ店くらいのスゴい施設を想像していましたが,なんのなんの,あれを見てしまった後では色褪せる色褪せる。ただの一支店と云う印象しか持てませんでした。入り口からは先ず回廊を通って店舗エリアに入ると云うの(最初のカタマリ,左下の画像)は今まで見なかったパターンでしたが,他に見た事のない物は新商品くらいでした。
規模も小さいし,日本の書物で見たイケアミュージアムとやらには従業員でないと入れないし(こう云う情報をちゃんとしろ!いい加減な書き物は読者をバカにしている。全くハラ立つわ)で,帰りの便まで2時間も余ってしまいました。
この便,コペンハーゲンでは予約必須と言われた路線です。X2000でもないしいくらマルメは通ってもそれほど重要なラインでもない。予約必須なんて筈はないと思いました。併し絶対だとカウンターのオバサンが言うので仕方なく予約。しかも往復だと帰路の時間も指定しなければならない。乗車券だけ買って後で時間を決めると云う事が出来ないと言われました。
しかもオバサンはコペンハーゲン‐エルムフルトではなく途中のマルメで切る券売の仕方を採用。事前にスウェーデン国鉄のサイトで調べたより随分高くつきましたが,これも渋々支払い。
全ては大嘘でした。乗り換えについてホームで券を見せながらお姉さんに相談すると,「なんだろうねこの路線の採り方。本当はこんなんじゃなくてスルーで行けるのに」と言われ,エルムフルトのカウンターのお母さんに事情を説明したら「本当は予約なんてしなくてもいいんだけどねぇ」ですって。更に希望通りの便を予約しなおしてくれました(有料。でもこれは当然の事ですから納得しています)。あのコペンハーゲンのババア,クレーム入れてやりたいくらいだぜ!

と,色々ムッとしたワケですが,エルムフルトのお母さんのおかげで2時間早くエルムフルトを出る事が出来ました。
併し,エルムフルトは悲しいくらい何もない町なので,今回のスウェーデン遠足がこれで終わってしまうのではなんとも後味が悪く,コペンハーゲンまでの座席予約はあったけど,途中下車してマルメに寄る事にしました。続く。

Montag, 20. August 2007

一時は挫折も考えたが… Vor Frelsers Kirke

今日から平日です。…おかしな表現ですが,つまり店が開くんですよね。
家具屋さんを見ようと,日本で見繕った資料に基づき行動。
店ですから写真は撮らないけれど,ステキでした。そして今日見たのは殆どがユーズドの店だったと思うんですが,おいそれとは手を出せないほど高い!!
あれじゃあ新品の値段が思いやられる。完璧なメンテを行ってから店舗にだす為,人件費が高い国だからユーズドでも高いんだと思いたいものです。暫くは家具のない住居に住む事になるかも知れない…。
木そのものの色を活かした家具は,年数が経った事によっていい具合に馴染んでいました。優しげでいい感じでした。
やっぱり木の家具ってイイです。あれを見てしまっては,やっぱりオールモダンは私にはムリだろうな。みな一様にステキでした。悲しいのは,ああいう愛すべき家具を手放す人がいると云う事。だからこそ成立するユーズド店ですからね。勿論やむにやまれぬ事情があっての事なんでしょうけど,なんだか寂しいなぁ。

私自身は,いい感じになってからの家具を買うのではなく,新品を買って自分でそこまで持って行きたいクチ。そして買うからには手放す事なく使い続けたい。慎重に選ばなければなりません。




さて,そんなワケで写真が少ない今日ですが,ここに行って来たので御報告。
去年の冬は真下まで行きながら塔には上れなかった救世主教会です。
引っ越しの関係で近いうちまたコペンハーゲンには来るだろうけど,それが夏とは限らないものですから,今行っておこうと思いまして,出掛けました。
逆に今は塔だけ開いています。教会は修復作業の為?2009年まで閉められています。
塔内は木の階段で上ります。その後,ネジネジの真下まで到達すると,そこからは外階段。ほぼてっぺんまで行けます。
……行けます。行きたい人は行けばいいんですけど,強風,の中,バランスをとりにくい荷物を持った私は怖気づいて「ここまでで十分だ」と一時は考えました。
先に上り始めたドイツ人少年は「下を見ないぞー」なんて言いいながらどんどん上る。その間親はネジの真下で待っていました。
私は親と同じポジションで十分だと最初は思ったんですが,結局は折角ここまで来たのだからと云う気持ちが働いて,ビクビクしながらも上ってみました。





上段右の画像,橋が見えますでしょうか。これはエアスン橋。空港があるカストルップとスウェーデンのマルメを結んでいます。つまり,橋の向こうはスウェーデンだと云うワケ。なんてステキ!
そう云えば今日,教会の塔に上っていた時,推定40代の御婦人と話しました。御婦人の近くにさっきのドイツ少年がいたから,この人はそのヨメであり母であると思い込んだ私は訊かれた事にドイツ語で答えました。御婦人はニコニコしていました。
併しその後ちょっと経って,御婦人が単独で行動していた事が判明。どこの人だったんだろう…。悪い事しちゃった。

動物園ネタ,現在下書き中です。今日はもう疲れたのでまた延期。

Sonntag, 19. August 2007

近すぎちゃってどうしよう…(2) Zoologisk have i København(2)

なぜ,私がこのサファリパーク的ベタなタイトルをつけたか。それは先程申したとおり,本当に近いからです。
それが特に実感出来たのは象さんのエリア。サファリパークじゃあるまいし,これだけ近くに見られるのは実に嬉しい。






尋常じゃないでしょう,この距離。私の動物園通いはキャリアが短いので,世界的にはこれ以上の施設はあるのかも知れませんが,私にとって,この動物園は衝撃でした。

私はホッキョクグマとこの象君でずいぶんと時間を費やしました。象君は壁越しのお友達だか配偶者だか知りませんが,別の象君とコンタクトを取るんです。ずっと観ていました。だからいつも時間が押すんだよ…。

  

  

近年,新しい象舎が出来ます。現在工事中。今使われている象舎にはナゼか恐竜君の壁画が描かれています。次の象舎の壁画はなんなんでしょうか。



結局閉園時間ギリギリまでいました。堪能…。