Sonntag, 14. Oktober 2012

第13回ドクメンタ(1) dOCUMENTA (13) - 1

もう10月も半ば。この報告もやっとカッセルまで来ました。4泊のカッセル滞在中2日をドクメンタに費やし,1日でカッセルの町を観る心積もりだった事,その企みどおりには行かなかった事は既に申し上げた(これと,これ)とおりでして,結局カッセルと云う町を堪能しそびれました。
でも,ここを去るからと云って後ろ髪を引かれるような町ではなく,じっくり観る為にまた来ようと云う気が殆ど起こらない事,ドイツ諸都市で進む現代化に対応出来ていない事…については短い時間で既に気付いてしまっておりました。

そう,この町はICEが停車する割にショボいんです。私が上述した「現代化」とは,今や大きな町では東京並みの数を誇るスターバックスと,私が日々頼り切っているパスタのチェーン店が出店していない事を指しているので,そんな御大層なもんではありませんが,実際そこに行って「へ,ないの!?」と云う呆れと驚きの感情を持ったのは厳然たる事実です(これについてはお友達も同意してくれました)。

国や町独自のカフェ文化を駆逐しているスターバックスに対して抗戦の構えを取っている為誘致しないと言うんなら解らないでもありませんが,ここはヴィーンのような御立派なカフェ都市ではありません(ヴィーンは既にスターバックスに侵食されているけれど,昔ながらのカフェが潰れる様子も見られません)。ここカッセルの場合,志どうのこうのではなくて,単にスターバックス側が食指を動かさないだけなんじゃ…とも思えてしまいます。

ま,そんなカッセルです。私が再訪するとなったら,それは5年後か10年後。つまり,ドクメンタでもなければ行かないだろうな,って事ですわ(ドクメンタはチンクエンナーレ)。
前説が長くなりましたが,そんなワケでスターバックス,いやドクメンタの報告を始めます。




芸術作品は次回以降にして,ここでは企画側のドクメンタに対する取り組みと云いますかこんな感じで運営されていると云うか,そんな事を。町の多くの文化施設はドクメンタに明け渡されていて,最初に入る建物で入場券をヴァリデートしてもらいます。私がその為に出向いたのがフリデリツィアヌム(中)。後でここでなくてもしてもらえる事を知りましたが,ここがドクメンタの核であり,ここ以外でヴァリデートしてもらう発想がありませんでした。長い列が出来ていましたが,並ぶしかありません。入ったら入ったで,展示室によっては入場制限。ドイツで初めて観ましたよ,入場制限を。
この左の建物は,案内によればドクメンタのホールとされていますが,日常的に使われているようで,サイトには展覧会や会議が例示されています。



町の至る所に案内やら宣伝やら。右のような物は本当にたくさん出ています。
カッセル中央駅はドクメンタで使われています。左のこれはICEが停車するヴィルヘルムスヘーエ駅の床。カッセルの場合,中央駅にICEが停まらないのです(中央駅からはショボい中距離列車しか出ない…不思議)。そこに行くには9,10番線と云うワケですね。
でも鉄道移動しなくても,町にはドクメンタバスが走り(中),券を見せれば乗せてもらえます。



とにかく広範囲に展示物が散らばっていて,ただ歩くだけでシンドいのに猛烈な暑さでヘロヘロになりますが,休憩出来る場所も多いから安心です(?)。
で,やっぱりこう云う所は高いです。特にただの売店。承服しかねる価格設定。あまりの暑さで持ち歩いていた水分を消費し尽くしてしまった時に仕方なく利用しましたが,私はドイツ人のように1.5ℓのペットボトルを携行する根性はなく…。

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