Samstag, 9. Januar 2016

晦日のケルン…

一昨日,何の障害もなく予定通りに帰国しました。

去年はハンブルク,今年はミュンヒェン。どちらも自分の滞在中ドイツ国内で最も気象条件が良い地域になりました。夏はハンブルク周辺だけ滅多に30度超えを起こさず,冬はミュンヒェンでは滅多に氷点下を下回りませんでした。 当然そんな事は予測せずに行き先を決めてますから,「持ってた」としか言いようがないのかも知れません。まぁでも,欧州の冬は寒くあるべきであると考える私には,ミュンヒェンのあったかさは,身体はラクではあったけど,ちょっと残念でもありました(同時期にマイナス20℃を叩き出したヘルシンキに憧れた…)。他の地域と違って極めて安定した天候の下では,飛行機の心配も皆無。

これが先ず,なかった気候的な障害。

ヴィーンもミュンヒェンも,「テロ」をキーワードにするならこの時期どっちも引っかかった町です。ヴィーンについては滞在中少しばかり言及しましたが,ミュンヒェンには晦日に自爆テロの可能性があったようです。偶々テレビもロクに観られない日々を送っていたので情報がなく,ミュンヒェンについては2日に宿で知ったくらいでしたから何の警戒心も持たない中での入りでしたが,どちらでも何もなく,警察さんこそ普段は見かけないくらいの人数が配備されていましたが,私とは違ってテロの可能性を知っていた筈の道行く人々でさえいつもどおりに見えました。

こうして治安上の障害もなく,私は無事日本に戻ってきたワケですが…。

4日のニュースが,晦日のケルンで暴動が起こった事を報じました。
中央駅の前の広場で約1,000人の酔って暴徒化した男が盗みと婦女暴行を働いたと云う事でした。被害女性によると,男はアフリカ系かアラブ系に見えたそうですが,このニュース,あまり日本国内では騒がれていなかったみたいです。
ドイツ国内では先ずケルンの本件が大きく報じられましたが,似たような事はハンブルクでも起こっていたそうです。

なんたるバカな男共。メルケルの政策の是非を問い,揺れ始めていた善良なドイツ市民の気持ちが大きく「非」に傾く事でしょう。




ケルンの続報を知りたくて帰国日に空港で新聞をもらってきました。待ち時間に読み損ない,機内でも寝て過ごし,今頃になって開いていますが,ネットの方が今では詳しいよなぁ…。南独新聞は薄情なもので,ほんの少し,初期に報じられた事しか載っていません。これだけの誌面しか割かれていないのではそうなるでしょう。晦日のミュンヒェンの自爆テロについては1面でデカデカと報じていたものを。ヴェルトはコンパクト版であるにも関わらずよっぽどたくさん載せていました。地方紙(と云っても南独新聞はもはやその域を超えてるだろうに)と全国紙のこの温度差!

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