Dienstag, 23. September 2014

フランクフルト・アン・デア・オーダー(2) Frankfurt an der Oder (2)

前回私の最果て願望についてちょっとだけ触れましたが,要するに端っこに行ってみたい気持ちが私にはあるんです。
と云っても地球の終わり的最果てはシティ派(物は言いよう)の私には残念ながら縁がなく,せいぜい欧州西端,アイルランドはアラン島の西の断崖絶壁のキワで匍匐前進したくらいです。ドラマチック要素は強風(そこに立ったら墜ちるほどの!),低温,大雨くらいで,私にはこれでもハードな部類でしたが,基本軟弱ですから「この先は***」的な場所にいってその先を観て満足すると云う浅い行為で十分。

そんな浅い私のお気に入り行為が徒歩での越境。これは自分の国では出来る事ではないので,チャンスに恵まれるとやりたくなります。フランクフルト・アン・デア・オーダーはポーランドとの国境にある町で,オーダーとは我々が歴史で習ったオーデル・ナイセ線のオーデルの事ですから, この川を越えればそこはポーランドなワケです。2002年にはゲルリッツ(独)-ズゴージェレツ(波)間でナイセを挟んだ越境に挑戦しました。この頃ポーランドはまだ欧州連合に加盟しておらず,国境で警備のイカツい兄さんに旅券の提示を求められました。実際には越境だけ出来ればよかったものの,とって返したら兄さんに目を付けられるんじゃないかとズウォティの持ち合わせもないのに暫く公園に留まり,日々そこに集っている御老人と仲良くなったっけ。
そんな記憶もあって,対岸にポーランドがあれば渡ってみたくなる私。今回も,当時の緊張感はもう味わえないのを承知の上で越境してきましたが,越境後の様子は次回に引っ張り,今日はオーダーに面したドイツ側についてちょっとばかり。



川の向こうはポーランドです。これを横目に見つつ,遠方のワサワサした木の集合体を目指して川べりを歩きました。途中地面に見えたボコボコ…ウサギか?



 

見えてきた橋を渡り,ワサワサした木の集合体が小さい島である事を知りました。島はツィーゲンヴェルダーといいます。ぐるっと廻りはしませんでしたが,明るい時間でも繁った木で適度に暗く,夏の散策にはナカナカ良さそうです。



うーん平和だ。

この平和な眺めを堪能したのち,元来た道を引き返して更に進み,越境出来る橋に向かってずんずん歩きました。



国旗色の柱。2002年以来です。川を挟むと云う条件は当時と同じなので,どんな条件下でも国境にはこの柱が建つのかはわかりません。今回は見つけられませんでしたが,ポーランド川には当然,紅白のシマシマの柱が建っている筈です。
この鐘の下には「平和は戦争に打ち勝つ」と云う碑があります。当時と関わりのある物なんでしょう。




そんなにウキウキしてはいなかったつもりですが,ドイツ側からは橋を記録しそびれました。…ま,いよいよ越境です。このコンクリートが仕切っているみたいです。右側はドイツ,左側がポーランド。

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