Sonntag, 7. September 2014

衣類の寄付箱 Kleiderspende

ドイツでよく見て,行く度にうらやましく思うこの箱。



衣類の寄付箱です。送り先は知りませんが,普通に考えて,簡単には入手出来ない人に向けての事なんでしょう。衣類のみならず,この箱の場合は靴も受け付けているようです。とてもよいシステムだと思います。

私も日本で心ある団体がやっている寄付キャンペーンに乗ってそれこそ数十点送りましたが,正直言うと送るまでが非常に億劫です。先ずはやっている団体探しから始めないといけませんし,その次は選別。団体によっては厳しい条件を課していますから。それから洗ってアイロンをかけて箱詰めして運送業者さんを呼んで持ってってもらって。このうち納得しているのは洗いとアイロンの2作業だけです。
箱詰めするからには一定量を確保したいし,それはつまりたまるまでは現役の衣類と混同させて持っていなければならない事を意味しています。私の場合これに関しては特設スペースを設ける事が出来ましたが,それだっていつまででも置いていたいものではありません。寄付だから当然としても,一回当たりの送料は数千円。

ドイツのこれはいたるところにあるイメージです。私がいた場所がたまたまそうで全土で考えたらそんな事はないのかも知れませんが,思い立った時に数点を自宅からここまで歩いて持って来る事が出来るワケです。郵便ポストに投函するノリで出来るんであればそれに越した事はなく,全く億劫になりません。日本の団体並みに厳しい条件を課しているんなら尚更。昔は箱を見る度に「今度来る時は日本から…」なんて思っていたものです。通り過ぎると忘れるのでやった事はありませんが。

着古した衣服,それもドイツ人が…。生地が薄くなるまで着倒すドイツ人のおさがりを他の誰かが再び着たくなるものなのか疑問ではありますが,これと同じシステムが日本で普及しないのは我々の意識に問題があるからなのか,やる側の無知かアイディア不足か…いずれにしろ,諦めるしかないのだろうと私は思っています(ドイツの皆さんがこれを正しく使っているかは知りません)。仕方ないからまた箱詰めです。

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