Sonntag, 31. Dezember 2006

グーラシュ至上主義

食べ物について明確なこだわりを持たない私です。
私がグルマンなナリをした事は一度もありません。そのクセ,どうしてだか私を"フランス料理しか食わない奴"とお思いの方がいらっしゃる。これは不思議な事です。
私は東洋の食事が好きです。いちばんのソウルフードがウドンである事を考えれば,私は死ぬまで日本人でしかないのでしょう。


ヨーロッパも私が好んで行く場所では食事が合わずに嘆く事が兎に角多く,美食の旅なぞ私とは無縁の存在と諦めてしまっているのですが,ヴィーンに来たら嬉々として食べる料理があります。
それがこのグーラシュ(シチュー的な物)と,パラチンケン(クレープ的な物。内容物はガレットのそれに近い)。どちらもK.u.K.の頃に来たのでしょうか,由来はハンガリー。特にグーラシュは外すワケに行かず,冬なぞは「これを食さねば新年は来ない」と思うほど好きです。
毎訪問時,私はグーラシュ専門店に足を運びます。グーラシュとの衝撃の出会いは本国ブダペストにて。その場で魅せられてしまい,帰国後ハンガリー料理店を探して食べました。その後ブダペストには出向いておりませんが,ヴィーンでは絶対に食べると決めています。
グーラシュには色々種類があるのですが,私のようなマンネリストは1つのメニューを愛し続けるからかなかなか知識が増えません。でも,「これで来年まで食べられないのだからいちばん好きな物を」って思ってしまうのよね。そのせいで食べた事のあるほかのメニューを忘れてしまったくらい,こればかり食べ続けています。
私は評論家ではありませんから国分なみの語彙の貧困さで感動を表す以外にありません。バカ丸出しになってしまうので何も言いませんが,あぁシアワセだわ。

「パラチンケン」なんて言っておきながら,今期は食べに行かなかったので,次回訪ヴィーンまでお待ちください。どうもスイマセン…。

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