Sonntag, 22. September 2013

ドイツ連邦議会選挙(2) Bundestagswahl 2013 (2)

(1)で大量の記録を載せた次第ですが,あれでも私は結構抜粋したつもりです。実際にはすさまじい数のポスターが貼り出されていました。また,ザクセン,ザクセ ン=アンハルト,テューリンゲン各州(ライプツィヒからアイゼナハまでの各都市を擁する州)でしか見ない物,逆にバイエルンでしか見ない物もありました。
ポスターのヴァリエーションと政党力には関係性はあるのかないのか。再選するだろうと言われているCDUのが私が見た中ではかなり少なかったし,マルクス・レーニン党と海賊党は「数撃ちゃ当たる」とでも思っているのかと思うくらいの充実ぶり。
こちらでお示しするバイエルン民族党までのは基本的に,バイエルンでしか見なかった選挙ポスターです。「こんなにいっぱい政党があったのか」と驚いた,今年のドイツ滞在でした。



Alternative für Deutschland
ちょっと調べただけで複数の翻訳候補が登場します。どれもしっくり来ないんですが,私自身もウマい言葉を探せません。それだけ日本での認知度が低いと云う事なんでしょうけど,彼等にとってのalternative(英語と同じです)の対象は通貨。アンチユーロの党だそうです。



キリスト教社会同盟
保守界の雄,当然バイエルンの党です。ポスターに遊びがありません。



自由民主党(なんと,セキュリティチェックが必要なサイトです。初めて見ました)
東洋出自の党首を初めて見たのは随分前ですが,東洋人としての私が持っていた違和感はだいぶ減りました。ライプツィヒでは後述する大型看板を1枚見つけたのみでしたが,バイエルンではこう云う一般的な物がいくつか。でも決して多くはありませんでした。CSUと違ってバイエルンに特化している(?)政党ではありませんが,土地に関わる英雄を引き合いに出したポスターを作成しています。ただ,この人選には少なからず問題があるんじゃないかと…。



フライエ・ヴェーラー
…うーむ,こう云う訳し難い物はいっその事そのまま独語で書いておいた方がいいんだろうな…って事でこう表記しました。地方自治の強化を目指している…のかな?ちょっと自信ありません。刷られた状態で既に褪せたような色遣い。



うっ…全然難しくない単語の組み合わせなのに日本語に換えられない。
エコにして民主主義的な党(ÖDP),フライエ・ヴェーラーもそうですが,本拠地はバイエルン州のヴュルツブルクだそうです…うーんホントになんて日訳すればいいだろう。全体的に低予算な感じのポスターです。左端の御仁は党首。



共和党
たった1枚見つけたのみでしたが,最初はレゴブロックでも並んでるのかと思いました。なかなか強烈なセンス。他のも見てみたくなります。



…素性は突き止められなかったんですが,同一人物の議員(獣医さん)が載っているのでひとつの団体のポスターの筈です。動物愛護,自然保護をコンセプトとしているに違いありません。おおいに共感するところではあり,ポスター自体もとてもイイと思うんですが,貼り方にセンスがありません。板を節約してるのか?



バイエルン民族党
名前からは保守のにおいがプンプンしてきますが,実際はバイエルンの連邦共和国脱退を目指す,大丈夫か?と問いたくなる党。この色遣い!国粋主義的(そしてこの“国”がバイエルンなのだ)。



今までお示ししてきた物は基本的に歩行者の目に止まるサイズと配置を考えられていた物でした。中東部3州では柱状の物(標識,街灯等)に,ちょっと高くくくりつけられていました。子供には見えないでしょうが,そもそも選挙権がないのだからそれでいいのでしょう。バイエルンでは基本的に床置きと云いますか,接地させて木にくくりつけたり,3枚で木をぐるっと囲ったりと結構強引。その方法を採る分ポスターも大きくなります。場所によってはこの画像のように,木に空きがないくらい。縄張り争いなんかしてるんでしょうかねぇ。
グダニスクを挟んでバイエルンに入ったので,中東部3州を離れてから日が空いた分ポスターは濡れたり剥がれたりとヒドい有り様でした。それは仕方ないとしても,中東部のように高いところに設置すればイタズラはされないでしょうに。









そして,このふたつはいずれもライプツィヒで見つけたものですが,交通量の多い道路に向けて大型でシッカリした素材の看板も出ています。完全にドライヴァーを意識してますね。
中東部のポスターは小さいので,この目的では使い物にならないんでしょうね。バイエルンのポスターならそのままイケそうです。



一度だけ遊説カーを目撃しました。このゲーリンク=エッカート女史の写真はライプツィヒでもミュンヒェンでも見ましたから,結構な高位に就いていて,その分全国行脚が必要なんでしょうね。
緑の党は随分選挙運動を頑張ってるように見受けられました。候補者より国民をモデルに起用したポスターを,それも随分多く作成し,そこにはワケのわからないお言葉が書き連ねられていました。滞在中に見つけたニュースに「国民の多くは選挙ポスター(の言葉)を理解していない」とありました。なんぼスローガン好きのドイツ人でも,行き過ぎるとダメみたいです。最たる物は海賊とここ緑ではないかと私は想像しています。


うーん改めて並べてみると壮観です。こうやって冷やかし半分で集めた大量の記録とともに,選挙結果に注目してみたいものです。

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