Sonntag, 8. August 2010

シュピルベルク城 Hrad Špilberk

ブルノにはシュピルベルクなる城があります。
この城は王侯の居城ではなく無骨な要塞。私には窒息しそうなバロックだロココだよりこの手の物件の方が好み。それが峻険たる山頂なんかにあったら最高です(登れないけど…)。外観もこのようにストイック。
どこもそうですが,こうした城や城跡は現代においては公園として供用されていて,犬を連れたり連れなかったりで散歩する人,芝生で寛ぐ人,写真を撮る観光客(私だ。勿論私だけではなく,ドイツ人が多かった)がここを目指します。
要塞だけに町を見渡せる場所に建ち,ここからの眺めは,壮観とまではいきません(高いと云ってもここの場合は"高台"程度)が,それなりにさわやかではあります。
併し,外部の広い通路はアッシジを思わせるような姿をしていながら元が元ですから,内部は牢獄やら拷問部屋やら。これが公開されていて,人によってはOMGかも知れません。
また,現代の戦争でもここは使われ,直近ではナチが増改築しています。その部分も見る事が出来ます。


    

    

  



上述のように,つい最近まで"現役"だったこの施設には,そのせいかこうした物も掲げられています。チェコ語,ハンガリー語,ポーランド語ですが,内容は解りません。彫られている数字から,第二次大戦に関係あるのかなと云う想像がつくだけです。

  

これがお待ちかねの内部の様子です(中段左だけ,外部通路です。スイマセン)。撮影には失敗しましたが,一般囚人のザコ寝部屋には野菜の展示台みたいなベッドが部屋幅いっぱいに頭部を上に傾けて設置され,数十人が寝ていたらしいです。
こうした展示は強制収容所慣れしている私には大した事ないんですが,きれいな物しか観ようとしない特に団体の観光客には衝撃的かも知れません。

  

    

      


口直しに。山に建つ要塞だけに,周囲の植物が美しい。

  

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